Bike 　　バイク　　　ばいく

セロー２２５

２度目の北海道ソロツーは、息子が４歳、娘が２歳の時。実家の母が協力してくれ、実現したのだ。

“５年ぶりに北海道を訪れたい”という夢を書き綴ったエッセイを『ポーラ・私の夢』という企画に

応募したら運良く採用され協力金として１０万円頂いた。

不足分は徹夜のワープロ内職で補い、なんとか旅行費用が捻出できた。

初めてのソロツーから、およそ５年ぶりとなった、この時の北海道はほとんどが雨と風で

さすがに何度もくじけそうになった。当初キャンプも予定していたのだが、連日悪天候続き

だったので、やむなく各所で民宿を利用した。

旅の途中で家に電話を入れて子供の声を聞いた時、さすがに旅をやめて帰りたい気持ちになった。

しかし行く先々で、現地の人の温かい言葉と大自然の景色に励まされ、最後まで走り通す事が

できたのだ。

北海道に着いて最初の宿では、出発の朝ハーモニカを吹いて送り出してくれた。素晴らしい、

その音色は北海道を去る時まで、私を励ましてくれた。

道内の各所で見知らぬライダー達がピースサインを送ってくれ、サインに応える度に『今度は

いつ北海道へ来れるのだろう』と、涙がこぼれそうになった。

無事旅を終え、家に帰ると約１０日ぶりに見る子供たちの成長ぶりに驚いた。

私の姿を見つけると、二人とも「お母さ～ん」と走って駆け寄って来てくれたのが嬉しかった。

その姿を見て北海道とは、しばらくサヨナラだな・・と心に決めた。

2006-07-01 01:42:39