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2011年02月13日
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好奇心冷めやらず・・・

『監督』 川嶋伸次著 を読破いたしました。

 著者は、2002年から2009年まで東洋大学の陸上部の監督を務めた方です。

 この監督が就任するまで、東洋大学は44年連続で箱根駅伝出場をしていましたが、意外なことに、総合3位が最高で往路、復路の片道優勝もしたことがなかったんですね。

 そこで川嶋監督は抜本的な改革を行い、05から09年まで5カ年計画で優勝を狙いにいくのですが、2008年12月、箱根を1ヶ月後に控えた時期に、一人の部員の不祥事で監督を辞任することになってしまいます。

 しかし、自分が育てあげた選手が1ヶ月後の2009年85回大会で、なんと、念願の初優勝をするんです。1年生の柏原君が山で8人抜きの区間新の快走した年ですね。

 不祥事によって、東洋大学が箱根に出られるかは学連の意志にゆだねられました。

 大会前の大事な時期に練習の自粛、監督辞任の動揺、箱根に出られないかもしれないという不安。選手たちはさぞかし、苦しかったでしょうね。

そして、迎えた運命の日、学連の決定は「東洋大学、出場OK」でした。


 監督は「選手たちが出場できるだけで幸せだ」と思えたことで邪念がなくなり、走ることに専念できたことはよかったと振り返っています。

 実際、選手たちは、沿道の人たちからやじられるのも覚悟の上で走ったそうですが、むしろ、暖かい声援を受けてうれしかったのだとか。

 悲願の優勝をした時も、恒例の歓喜の胴上げは、選手たちの判断で自粛し、全員で一列に整列しコースへ向かって一礼しただけにとどめたとのこと。そして、それは、「走れる喜び」を感じたみなの正直な思いだったのかと。

 しかし、慰労会の場で、元監督を胴上げしたのだそうです。

「彼らがもう監督でもない私を胴上げしてくれたことが心の底からうれしかった(中略)記録にこそ残らないが、箱根を走った選手と一緒に戦った気持ちを選手たちと共有できたことが誇らしかった」と・・・


 5カ年計画をたてたときに、明確な課題として浮かび上がってきたのが「五区の山登り」だったそうです。

 何事も基本が大事と言われますが、基本練習だけで突破できない壁が山登りであり、東洋大はずっとこの山に苦しめられて、何度も失敗を繰り返してきた歴史がありました。

 そんな時、入学してきた柏原君が「山登りに挑戦したい」という意向を持っていたのだそうです。

 そして、結果、トップと4分58秒差の9位でたすきを受け取り、そこから見事な逆転初優勝。


 あの劇的な優勝の舞台裏を知って、また違った感動がよみがえりました。





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最終更新日  2011年02月13日 14時51分49秒
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