2010年12月01日
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カテゴリ: わんこの健康




11月、くりりんのお誕生月でもあり、楽しい出来事がたくさんあったはずなのに、

(↑皆さんにして頂いたお誕生会など、落ち着いたら必ずアップします。。)

念のため元気の確認を、と思って受けた健康診断で

くり、大変なことになってしまいました。。。

検査のために朝ごはん抜きで病院に行ったところ、血液検査で出た血糖値が

38mg/dLというびっくりするほどの低い値・・・どれくらい低いかというと

通常犬の血糖値のデッドラインは50とも言われていて、

38というのは正直いつ倒れても死んでもおかしくない数字でした。

夕方までかかるはずの検査がすぐに病院から連絡があり、慌ててとんぼ返り…。

病名は、 インシュリンノーマ でした。


インシュリンノーマ(インスリノーマ)とはすい臓にできるβ細胞腫瘍で、

腫瘍細胞自体がインシュリンを大量に出してしまうため

血糖値がどんどん下がってしまう病気です。

ちょうど1年前、やはり何気なく受けた犬ドックで初めてインシュリンノーマではと言われ、

その病院ではすぐにでも検査開腹、と言われたので

当時セカンドオピニオンを別の病院で受けたのでした。

そちらでは超音波検査のほかCTなどの検査もしたけれど、結局はがん細胞が見つからず、

おまけにその時インシュリン値も正常値が出たので

その時点ではインシュリンノーマとは違うとの診断が下され

血液検査などで様子を見ながら対応していこう、ということになりました。


すい臓自体が見にくい場所にあることと、特殊ながん細胞で、

腫瘍状に固まってできず発見できない場合もあるため

インシュリンノーマを見極めるには、血糖値とインシュリン値だけで判断される場合が多く

さらに血糖値が低いのはほかの原因の場合もあり、診断自体も難しいのだそうです。

実は今年の春にも血液検査を、また別の(3番目の)病院でして異常なしと診断され、

私たちはすっかり安心していて、今回もほんとに健康確認のつもりで受けた検査でした・・。


この日すべての検査が終わったのが6時近く、

ショックでランチもろくろく食べられなかったオットと、ついウルウルしていた私でしたが

くりのためにも悲しい顔はしないようにしようと決めて迎えに行くと

お迎えに行くと・・・
お迎えに行くと・・・ posted by (C)snow-wan

一時間ごとの血糖値測定で、食事をした後の変化も見るため

病院でごはんをもらえて、しかもやっとお迎えが来て大喜びの様子。

こんな時でもくりは私たちをほんとの笑顔にしてくれるのね。。。



実際、くりりんはずっと元気で、その38が出た時もいつもと変わらぬ様子に見えたので

初めに診断を聞いた時の落胆は言葉では言えず、まだ半信半疑という感じでした。

でも担当の獣医さんがとてもわかりやすく、肝臓などの検査をしても異常がないため、

まず間違いなくインシュリンノーマだと説明してくださり、

取りにくいはずの大学病院の診察予約を、びっくりするほど早く取って下さいました。

最初に健康診断を受けに行った日が22日、肝臓の検査結果が出て

インシュリンノーマに間違いないという結論が出たのが25日、それから予約を取って

大学病院に行く日は土日を挟んで翌火曜日の30日というスピードで。

実はインシュリンノーマは犬にはとても珍しい病気で、

ネットで調べてもなかなか資料がなかったので、同じ病気のわんの飼い主さんのためにも

またあらためて、今回勉強して分かった範囲でこちらにアップするつもりですが

進行性がんで転移が早いため、それだけ切羽詰っていたのかもしれません。


でも不思議なことにくりはその間もいつも以上に元気で、なのであえて大事大事にはせず

大学病院に行く前の日にも、以前からお誘い頂いていたお集まりに参加したほど。

ただ、大学病院に行ったその日にすぐに手術になる可能性も高いと言われていたので

一応疲れさせないようには気を付けていたけれど。

ご一緒した方にお話しすると、「くりちゃん元気そうなのに…」と一様に驚かれました。



翌日、朝7時前に家を出て大学病院へ。朝9時の診察でした。

くりりんは朝ごはん抜きで、ずっと「おなかすいたですぅぅ」とのんきな訴え(^_^;)

まだ、手術されるなんて夢にも思ってないもんね・・・。

担当の先生は思っていたよりお若いけど、優しくて頼りがいのありそうな感じ。

実際、ほんとに頼りになるいい先生に巡り合えました!

毎日がん手術だけでも数件の手術をしているこの大学病院でも、

犬のインシュリンノーマの手術例は、年間で多くても2件、

それでも近隣の大学病院でもこちらが一番多いらしく、その担当をこなしてきた先生でした。

珍しい病気だからこそ、やはり少しでも詳しい先生にお願いしたかったので

こちらにご縁があって本当に不幸中の幸いでした。


状況説明の後、術前検査のため、一旦くりをお預けすることになりました。

結局、朝一から午前中じゅう待った後、検査機械の不調で遅れていることを知らされ、

一旦食事をとって戻ってくるよう言われ、午後に先生から改めて詳しいお話を聞きました。

それは、手術するしないを含め、今できる選択肢をすべてあげて頂いたうえで、

それぞれの場合のいい点と悪い点すべて、本当にわかりやすい説明でした。

最終的に決めなければいけないのは私たち、

取り切って完治する可能性があるなら、と手術をお願いすることにしました。


この日は手術の予定もたて込んでいたため、

点滴につながれたままのくりとちょっとだけ対面して、くりはそのまま入院することに。

かえって私たちの顔を見たことで里心がついてしまったのか、

外ではほとんど吠えないくりが、待合室まで聞こえるくらいの声で

「くりも一緒に帰るですーーーーっっっ」 ってないてました。

理由もわからず一晩ケージに入れられて、おまけに次の日も朝ご飯が食べられず

なぜかそのことが一番かわいそうな気がしました・・・。


うちに帰ると、今度はマッチがいつもの通りお出迎えに出てきて

「あれ?くりちゃんがいない」・・・と玄関と私たちの間を行ったり来たり。

母によると、その日はいつもの母のベッドで寝ないで、リビングで寝てたらしいです。

一晩じゅうくりを待っててくれたのね。ありがとね。

(手術編につづく)






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最終更新日  2010年12月16日 12時12分31秒
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Re : インシュリンノーマ(インスリノーマ) 手術までの経緯  
本当にビックリしました。
ここ1ヶ月程の間にそんな大変なことになっていたんですね・・・。ただ、診察も手術の技術も信頼のおける病院・医師にお会い出来て良かったですね。仰る通り、ワケも分からずご飯抜かれて痛い思いさせられるワンちゃんは本当に可哀想ですよね・・・。犬にも言って聞かせられたら、とつくづく思います・・・。もう、手術も終わって結果も出ているだろうけど、またどこかで元気になったくりちゃんにお会い出来る、と信じています。 (2010年12月16日 21時59分26秒)

がんばってください  
ねも さん
春先に小金井公園でお会いした ねもです
ビックリしました
どうかくりりんが快復しますように (2010年12月16日 23時00分12秒)

Re:インシュリンノーマ(インスリノーマ) 手術までの経緯(12/01)  
凛ママ さん
mixiでタイトル見てびっくりして飛んできました三3
この一ヶ月の間に大変なことになっていたんですね(;_;)
確かに以前、「食いしん坊は血糖値が低くなっていたから・・・」っておっしゃってましたもんね。
でもよい先生に恵まれたことは本当によかったです。
いろいろな選択肢の中、手術をすれば完治の可能性もあるのですね。重大な決断を迫られさぞ悩みに悩まれたことでしょう。でもくりちゃんのことを最優先に考えた判断に間違いは決してないと思います。
くりママさん、くりパパさんの心配と苦悩を思うと胸が詰まります。
こうしてブログにアップされているということで手術は成功していると思いますがやはり心配・・・(ioi)
くりママさん、くりパパさん、お疲れ出ませんように。
(2010年12月16日 23時06分48秒)

Re:インシュリンノーマ(インスリノーマ) 手術までの経緯(12/01)  
こむぎ さん
検索したら…昨年のブログ記事が出てきました。あの時、疑いがあった病気だったんだね。くりりんはその後どんな要すかな?元気になったかな?心配です。健康診断受けて良かったね!そして、良い先生にも出会えて本当に良かった。
飼い主がしなければならない決断。自分だったら…?と考えるととても怖いし、決断に至るまでとても悩み辛かっただろうと思います。
何よりもくりりんが元気になってくれること祈ってます。 (2010年12月17日 12時44分50秒)

Re:インシュリンノーマ(インスリノーマ) 手術までの経緯(12/01)  
マリ さん
お久しぶりです。

mixiのタイトルを見て、居ても立っても居られず
お邪魔しました。
大変な事になってたんですね。
くりりんパパさん、ママさんのご心痛、お察しいたします。

次回の手術編は快方への日記だと信じてやみません。

私といえば、8月に追突事故に巻き込まれ、
(今回は主人に過失なし)
依然、腕の痛みと頭痛が何度も襲って来て、後遺症なんでしょうか。
通院を仕事にしている毎日です。
そんなわけでご無沙汰しておりました。
(2010年12月17日 20時16分27秒)

Re:インシュリンノーマ(インスリノーマ) 手術までの経緯(12/01)  
ライスママ さん
 くりちゃん、頑張って!
ママさん、パパさんご心配でしょう。
もう手術も終わって、元気になられていると信じています。
元気なくりちゃんのお顔が早く見れますように、
 寒くなりました、ママさんパパさんもお風邪などひかないでくださいね。

(2010年12月19日 12時47分48秒)

Re:インシュリンノーマ(インスリノーマ) 手術までの経緯(12/01)  
涼麻父母 さん
くりちゃん、たいへんだったのですね。
よい先生に巡り会えたようで何よりです。
パパさんに抱っこされたくりちゃんの健気な笑顔、そして、くりちゃんのことだけで頭が一杯になっているでしょうに、他のワンのためにしっかりと情報を書き記しているくりままさん、こちらまでウルウル。
ママ&パパの愛情をたっぷり受けているくりちゃんだもん、きっと大丈夫。 (2010年12月19日 21時58分34秒)

Re:インシュリンノーマ(インスリノーマ) 手術までの経緯(12/01)  
kurikuri11  さん
マックスパパさん・ねもさん・凛ママさん・こむちゃん・
まりりーんさん・ライスママさん・涼麻とーさん、
記事を読んでくださったみなさま、
ご心配おかけしてすみません。。
おかげさまでくりりん、今、大変元気になりました!

ほんとはご心配おかけしないように手術から抜糸まで、
一気にアップするつもりだったのですが
くりの症状がやっと落ち着いて、それまでできなかったいろんな用事やらでせわしくなったら
今度は私が風邪をひいてしまいました。。。
気が抜けてたるんじゃったのかも(^_^;)
お返事、改めてさせて頂きますね。
お心のこもったコメント、ありがとうございました。

くり、万引きが復活するほど、ほんとに元気になりました!! (2010年12月19日 23時58分41秒)

Re:インシュリンノーマ(インスリノーマ) 手術までの経緯(12/01)  
りばば さん
りばば@ウィルビッケです。くりりんちゃんのお誕生会に居合わせて一緒にお祝いさせてもらったりイチョウ祭りでばったり会ったり…と偶然お会いしていたくりりんちゃんは9歳と思えないほど元気だったのに。
でもこんな珍しい病気を突き止め、大学病院の予約もすんなり取れて、この若さで体力がある時に治療に臨めたのは運が向いている証拠。
しかもしっかりお誕生会や旅行も楽しんでからだし。
くりりんちゃんにとってもパパママさんにとっても辛いお気持ちかと思いますが今は治療に専念して頑張ってくださいね。

以前小金井公園で西荻窪の高度医療センターで自分の細胞を取りだし培養して戻すというガン治療をして元気で若々しいフラットコーテッドの子に会いました。
犬の治療もびっくりするほど進化しています。
また元気なくりりんちゃんにばったり会える日を楽しみにしています。 (2010年12月20日 10時37分05秒)

Re:Re : インシュリンノーマ(インスリノーマ) 手術までの経緯(12/01)  
kurikuri11  さん
Siegfriedさん

アップ、途中で止まったままで大変ご心配おかけしました。
おかげさまでくり、ほんとに元気に復活しました。
今回、なぜか手術の前の日の入院が一番かわいそうな気がして。。
術後、たぶんとても痛くて調子も悪かったはずなのに、自分でも不思議です。

マックス家とどこかでばったりパターン、
きっとお正月休みあたり実現しそうですよ(*^_^*)
本当にありがとうございました。
(2010年12月22日 01時42分23秒)

Re:がんばってください(12/01)  
kurikuri11  さん
ねもさん

コメントありがとうございました。
おかげさまですっかり快復いたしました。
来年も無事、桜が見られそうで本当にホッとしています。
ねもくんとまたお会いできるかな。できるといいな。
(2010年12月22日 01時45分59秒)

Re[1]:インシュリンノーマ(インスリノーマ) 手術までの経緯(12/01)  
kurikuri11  さん
凛ママさん

凛ママさん、ご心配おかけしました。。
今回、担当の先生にお会いできたことは何よりの幸運でした。
でも手術前は本当におどかされました。。
なんかね、お疲れを超えてわたくしボロボロです。
一気に白髪が増えたような気がする。。。
でも無事に終わったくれたので報われました。

くりはもうすっかり元気なので、またランチやドッグランにご一緒してくださいね。
(2010年12月22日 01時52分38秒)

Re[1]:インシュリンノーマ(インスリノーマ) 手術までの経緯(12/01)  
kurikuri11  さん
こむぎさん

心配かけちゃってごめんね。くり、もうすっかり元気になりました。
健康診断、大事ですー。
どりくんも5歳過ぎたら一度受けてみて。

うんうん、いい先生と巡り合えて本当によかったよ。
そしてこういう時の決断、
少なくても一人で決めるんじゃなくてよかったです。
優柔不断な私じゃ、きっといつまでも悩んでたと思います。
(2010年12月22日 01時59分55秒)

Re[1]:インシュリンノーマ(インスリノーマ) 手術までの経緯(12/01)  
kurikuri11  さん
マリさん

間があいちゃってご心配おかけしました。。
おかげさまで、くり、全快しました!

それよりもまりさんこそ、事故の後遺症、大丈夫ですか?!
痛みは腕も頭も辛いですよね・・・。
しかも8月からでは長いですよね。。
どうぞくれぐれもお大事になさってください。
ご主人様の過失でなくて、不幸中の幸いでした。
(2010年12月22日 02時13分25秒)

Re[1]:インシュリンノーマ(インスリノーマ) 手術までの経緯(12/01)  
kurikuri11  さん
ライスママさん

応援、ありがとうございました。
おかげさまでくりはすっかり元気になりました!
あ、風邪の心配、的中でしたね(^_^;)
アップが遅くなって、ご心配おかけしてしまってすみません。。
くりが元気になった途端、気が抜けちゃいました。。。

(2010年12月22日 02時21分45秒)

Re[1]:インシュリンノーマ(インスリノーマ) 手術までの経緯(12/01)  
kurikuri11  さん
涼麻父母さん

ご心配おかけしてしまってすみません。。
今回、先生にはほんと恵まれ、おかげさまで
無事全快しました!
涼麻とーさん、いつもコメントが優しくて
こちらの方がウルウルです。

先生に聞いたこと、忘れないうちにアップしなくては。
(2010年12月22日 02時28分12秒)

Re[1]:インシュリンノーマ(インスリノーマ) 手術までの経緯(12/01)  
kurikuri11  さん
りばばさん

りばばさん、コメントありがとうございました。
偶然ご一緒したお誕生会、まだアップもできず、
でもくりがいない間、あの時の写真が心のよりどころでした。
おっしゃる通り、これがあと3年遅かったら体力がなくて頑張りきれなかったかも。
病気になったのに変だけど、ほんと運が良かったと思います。
高度医療センター、昨年お世話になったんですよ。
自己細胞培養まで進んでるとは!ホントびっくりですね。
またばったり会える日も近いと思います♪
その時はぜひよろしくお願いします。
(2010年12月22日 02時38分24秒)

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