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2011.07.23
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カテゴリ: SF


監督 クリストファー・ノーラン
出演 ヒース・レジャー クリスチャン・ベール アーロン・エッカート
   ゲイリー・オールドマン マギー・ギレンホール

 ご存知、バットマン映画です。しかし、全編ジョーカー(ヒ-ス・レジャー)のペースで話が進んでいきます。ジョーカーが仕掛けた悪事に、バットマン=大富豪ブルース・ウェイン(クリスチャン・ベール)、ゴッサム市警のゴードン警部補(ゲイリー・オールドマン)、新任の地方検事ハービー・デント(アーロン・エッカート)の3人が振り回されるというお話なのです。

 一応3人には見せ場が用意してあります。バットマンは、香港に逃げ帰っていたマフィアとつながっている中国富豪ラウを一晩で連れ帰ったところ。ハービー検事は、ゴッサム市のマフィアを一網打尽にし、全員いっしょに裁判にかけ、留置場にぶち込んだところ。ゴードン警部補は、死んだふりしてジョーカーを罠にかけ、いったんは逮捕したところ。しかし、ジョーカーが捕まったのはわざとで、ラウを手に入れるためで、市警を爆破し、見事に逃げられてしまいます。大量に捕まったマフィアも、市民を脅すために利用されるのです。

 とにかくジョーカーの切れ具合がすごい。ピエロのお面の強盗団、役目を終わった仲間を次々と殺していく。最後に残った一人がお面を取ると、おなじみのピエロメイクのジョーカーの顔が。この冒頭の銀行強盗シーンを皮切りに、警察署から逃げるために手下のおなかに爆弾を仕掛けたり、マフィアを脅すために山積みの札束に火をつけたり、看護婦に化けて(あんな見え見えの変装に何で誰も気づかないの)病院を爆破したり、もうやりたい放題です。警察やバットマンは、後手後手で、バタバタするばかりです。

 しかし、意外と計画的なジョーカーです。銀行強盗の逃亡には、時間を考えスクールバスを用意したり、警察に捕まるときも、署から逃げる方法(前述の手下の腹爆弾)を用意してからだし、めちゃくちゃやっているようで、とても大胆で、賢い計画を立てているのです。

 ジョーカーには目的があるのです。それは持論を証明することです。正義の味方も追い詰められれば悪に落ちていくという持論を。もちろんそれはバットマンのことです。バットマンのルール、相手が悪人でも決して殺さない、というルールが気に食わないのです。そして、新たに目の前に現れたゴッサムの希望・光の騎士ハービー・デント検事も同じく目標です。



 バットマンも、ジョーカーの次々に仕掛けてくる波状攻撃に、市民の携帯を盗聴するという失態を見せ、最後には、ゴードンの家族を人質に取るハービーを突き落として殺してしまうのです。

 題名のダークナイトとは、法に基づいて悪をさばく光の騎士ハービー・デント検事に対し、夜の闇の中で悪に制裁を加える闇の騎士(The Dark Knight、暗い夜Dark nightではない)、つまりバットマンのことですが、題名にバットマンと入っていないのは、主役が悪役に食われているので、堂々と名乗れなかったためだ、と思ってしまうのは、勘ぐりすぎでしょうか。

 ヒース・レジャーは、今回の演技が各方面で絶賛され、最初で最後のアカデミー助演男優賞をはじめ、数多くの賞を受賞しています。主役なのに食われたクリスチャン・ベールは今年のアカデミー賞で助演男優賞(ザ・ファイター)を受賞し溜飲を下げています。

 この映画の完成を見ずに急逝したヒース・レジャーのご冥福をお祈りいたします。





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Last updated  2011.07.24 01:34:36 コメント(1) | コメントを書く


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