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2011.08.21
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カテゴリ: サスペンス


監督・主演 クリント・イーストウッド

 クリント・イーストウッド御大の監督・主演です。あまり話題になっていない地味な作品ですが、さすがと思わせる佳作です。

 かつては大手の敏腕記者だったが、酒と女におぼれ、今は地方新聞の記者のエベレットが、同僚の女性記者の不幸で、仕事を引き継ぎ、実は無実の死刑囚を死刑執行ギリギリで救うという物語です。

 人種問題や、家族愛を絡め、ハラハラドキドキの展開も含め、うまくまとまっている佳作です。

 コンビニのバイトの女の子が銃で殺され、わずかなお金と彼女のペンダントが盗まれたという、アメリカではよくある強盗殺人事件です。容疑者は前科者の黒人で、被害者にお金を貸していた男、たまたま店に来た会計士の男に被害者のもとにいたところを見られ、逃げるところをおばさんに目撃されていました。凶器も盗品も見つかっていません。つまり、目撃者の証言からの状況証拠だけです。物的証拠は出ていません。
 どうしてこれで死刑判決になるんだ、というのが最大の疑問ですね。日本では証拠不十分で無罪となるのが、目に見えているので、警察は凶器の拳銃や盗品のペンダントを必死で探すでしょう。
 ところが、アメリカではここにもう一つの要素がからんできます。それは、人種問題です。容疑者は黒人、被害者と目撃者2人は白人なのです。おまけに容疑者は前科者です。
 犯罪大国アメリカです。この程度の事件は日常茶飯事です。警察は非常に忙しく、こんな小事件の捜査に割く時間はありません。充分に調べることなく、容疑者逮捕に至ったことでしょう。

 ここに、この映画のテーマがあると思われます。アメリカでは、この映画のような冤罪事件は日常的にあるのではないでしょうか。

 アメリカの根底に流れる人種問題の根深さを考えさせられる秀作です。

 しかし、イーストウッドこの時69歳だそうで、あまりにもおじいちゃんで、女たらしで、走り回る新聞記者をやるには、違和感ありすぎです。もっと若い役者にやらせようとは思わなかったのでしょうか。(彼のことだから自分でやりたがったのかもしれません。)
 娘の役をやった、明らかに小学校前の女の子は、本当の自分の娘だそうですが、どう見てもおじいちゃんと孫です。





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Last updated  2011.08.22 02:32:33 コメント(1) | コメントを書く


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