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「もとかちゃん。もとかちゃん、起きて。」
誰かの声でもとかちゃんは目を覚ましました。
「うぅ～ん....だぁれ？
もとかね、今日は寝てないとサンタさんが来てくれないの。
大事なお願いしたから、来てくれないと困るの。」
もとかちゃんが目をこすりながら起きあがると、
そこはもとかちゃんの部屋ではなく、
どこかの公園のようでした。
「もとかちゃん、私とお友達になりたいって言ってくれたでしょ？」
もとかちゃんを起こした声がそう言います。
「あっ！！マッチ売りの女の子！！」
もとかちゃんが、
目の前に立っている可愛い女の子を見て嬉しそうにそういうと、
女の子はニッコリ笑いました。
「もとかちゃんが一生懸命お願いしてくれたから、
ここに来れたの。」
「エヘヘ。」
もとかちゃんは照れたように笑いました。
「ね、遊ぼうよ。
今日はクリスマスなんだから！」
もとかちゃんはそう言うと、
女の子の手をとって駆け出しました。
まるで、
ずっと前から一緒にいた、とても仲のいい友達のように。
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