ろくでなしとの戦い・by・こいちろ

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治療


 1)化学療法
 2)放射線療法
 3)造血幹細胞移植療法
に分けられます。

 急性白血病にかかった場合、全身に白血病細胞が流れているため、手術や放射線照射などの方法で治すことは困難です。

 その反面、急性白血病は他のがんと比較して抗がん剤に対する反応が良いことが特徴です。このため治療は複数の抗がん剤を組み合わせた化学療法が中心となります。

 化学療法は、抗がん剤の投与で、通常行われる治療法です。化学療法のみで根治する患者さんもいるようです。
 僕の場合は発症時年齢(30歳以上)や病種(リンパ性)から確率は低いようです(5年生存率が20~30%程度)。

 症状によっては放射線療法も必要な場合があります。例えば、白血病細胞が頭部に潜んでいること(髄外腫瘍)が発見された場合、この部分への照射や、移植の前処置などの場合です。
 僕の場合、後述の造血幹細胞移植(移植ソースは日本骨髄バンク経由フルマッチドナーさんから提供の骨髄液)を受けましたので、前処置として全身放射線照射(TBI)を受けました(朝夕各2Gy×3日、計12Gy)。

 造血幹細胞移植は、化学療法のみでは、根治の見込みがない場合、好条件の骨髄や臍帯血が見つかった場合に行われる治療法です。
 僕の場合、化学療法のみでは根治可能性がそれほど期待できず(ALL)、しかも好条件の骨髄が見つかったので、骨髄移植を受けました。

 移植は白血球の型(HLA)の適合が条件ですが、前処置の負担や副作用も大きいので、移植に耐えられる体力があるかどうかが重要です。現在、骨髄移植は55歳くらいまでの方にしか実施されておりません。
 僕の場合、40歳2ヶ月で移植当日を迎えました。

 なお、最近では、体力的な消耗の多い放射線大量放射や抗がん剤の大量投与などの移植前処置を行わないミニ移植というものの研究が進んでいて、高齢者でも移植を受けられるケースが増えているようです。

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