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親の都合でオーストラリアに渡った小学生の真人。
異文化の中でのいじめや衝突に苦しみながらも、
やがて自分の居場所を見つけ出していく……。
少年と家族の物語。坪田譲治文学賞受賞。(解説/金原瑞人)
内容(「BOOK」データベースより)
「スシ!スシ!スシ!」いじめっ子エイダンがまた絡んでくる―。
親の仕事の都合でオーストラリアに移った少年・真人。
言葉や文化の壁に衝突しては、悔しい思いをする毎日だ。
それでも少しずつ自分の居場所を見出し、ある日、感じる。
「ぼくは、ここにいてもいいんだ」と。
ところがそれは、母親との断絶の始まりだった…。
異国での少年と家族の成長を描いた第32回坪田譲治文学賞受賞作。
私の娘家族は 上の男孫が2年生、下の男孫が幼稚園で
アメリカのオハイオ州に転勤しました。
幼稚園の子は まだひらがなもちゃんとは書けないのに
アルファベットと同時にカタカナも覚えなきゃいけないという
環境に放り込まれてしまいました。
現地校なので 周囲はみんなアメリカ人。
クラスに1人日本人はいるけれど 幼稚園に行くのが嫌で毎日毎日泣いていた。
でもママは「アメリカにいる間ずっと、家の中でママと過ごせないでしょ」
って 孫を送り出したので スクールバスの中で泣きながら
悲しい目でママの姿を振り返る我が子を、娘は
「売られていく子牛みたいで 私の頭の中に♪ドナドナが流れたよ」
上の男孫は パパに言われた通り
「英語がわからなくても伝える。何か行動しないと相手に伝わらない」
ということを実践してすぐに馴染んだように思いますが
頑張ったんだろうなと察せられます。
ムコ殿はアメリカ人相手に英語でお仕事。
孫曰く「パパのは物凄い日本語英語だけど通じるんだよ」
娘は毎日子どもが持ってくる英語で書かれたお便りに悩み、
日本人補習校のお付き合い、会社の奥様会、バザー、
いろんなパーティ、参観会と もちろん悩みは尽きなかったと思う。
4年の日々は家族4人を成長させたけど 「masato」を読んで
改めて辛かったんだろうなぁ 頑張ってきたんだろうなぁと
胸が切なくなってしまった。
楽しいことをいつもTV電話で話してくれるけど ホントはどうなの?って
娘に電話してみた。
「ねぇ、いじめられたりからかわれたり、差別されたりしなかった?」
「どうかなぁ、聞いてみるね。ねぇ 2人ともいじめにあったりした?」
全然!と孫達が言っている。
「スシ スシ ってからわかれなかった?」
娘爆笑(^◇^) 孫達爆笑(^◇^)
「アメリカの人はみんなスシが好きだから それ褒め言葉だよ!」
は?
「ニンジャとか 何かヘンなこと言われない?」
娘爆笑(^◇^) 孫達爆笑(^◇^)
「ニンジャって それ、もっと褒め言葉だよ」
「ケンカで殴り合いとかないの?」
「しないよ。みんな親切で優しいんだよ。
何か汚い言葉を言われても、日本語で、このクソ野郎とかくたばれ
とか言ってやるから平気だよ」
良かった!
いろんな部分で小説と娘家族が重なったので 辛い気持ちと応援する気持ちで読んだ。
人に説明できないことで 沢山の努力や悩みがあったことは想像できるけど
泣いていた子も今はたくましく、家族の中では英語の発音が1番綺麗だ。
いずれ帰国するまで たくさん想い出を作って暮して欲しい。
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