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知り合いの方から、かなり良質な教育番組を教えていただきました。NHK教育番組「昔話法廷」(公式サイト内の番組紹介動画紹介ページへリンク)▼「昔話法廷」公式サイト(NHK for School)「桃太郎」や「浦島太郎」など、日本人になじみ深い「むかしばなし」。その登場人物が、裁判の被告になり、罪を問われるという裁判ものです。まず、この設定が「逆転裁判」みたいで、おもしろい。(「逆転裁判」はユニークなキャラクターが登場する裁判を題材にしたゲームです。 宝塚歌劇でも上演されるなど、非常に人気を博しました。)僕は公式サイトから「浦島太郎」を試しに観てみたのですが、被告人が、乙姫。証人として、カメが召喚されていました。裁判なので、どのような罪状であるかがリアルに掘り下げられていきます。検索側はなんと「玉手箱と同じ煙を使った実験映像」まで提示してきます。ぶっとんだことをおおまじめに豪華キャストでやっているという、NHKの真骨頂が、ここにあります!もちろん、教育番組としての価値も、素晴らしい。内容がおもしろいだけでなく、非常に考えさせられる内容にもなっています。肝心の判決は、視聴者にゆだねられるという、オープンエンド。この番組を視聴してから教室で議論してみると、かなり面白い授業になるのでは?小学校高学年~高校生という、大変幅広い視聴者層を対象にしています。大人でも楽しめます。このクオリティなら、子どもたちが大好きなYouTubeにも負けていない、と思いました。無料で視聴できますので、気になるものをまず1つ観てみてはいかがでしょう?(参考リンク)▼NHK昔話法廷の新作は「桃太郎」天海×佐藤の丁々発止に注目 (日刊ゲンダイ、2021/3/28記事、2021/4/5更新)(関連する過去記事)▼演劇・ミュージカルのDVDをヤフオクで売っています ↑宝塚版「逆転裁判」に少しふれています。逆転裁判大好き
2021.09.26
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「幸せの果実」という本を読みました。文字がかなり多いのですが、いちおう「絵本」という形態になるようです。『幸せの真実 本当の自分に還る』(尾崎里美 、カナリア書房、2009、税別1200円)一言で言うと、「寓話」になるのでしょうか。ファンタジーの世界の話なのですが、現実の僕たちの社会をふまえて書かれた物語です。この本の商品説明には、次のように書いてあります。=============================人と比べるのではなく、ありのままの自分を愛することが幸せに生きるための第一歩。7歳の少年・ヒカリを通して、自分の心を癒し、自分らしく、自信を持って生きることの大切さを説く。大きな気づきを与え、心の癒しとなる本。(上の商品リンクのリンク先「商品説明」より)=============================主人公を7歳の少年にして、その少年が旅をする中で気づいていく、というストーリーが、とてもよくできていると思いました。主人公が純粋無垢な少年というところから、「星の王子さま」に通じるものを感じました。子ども向けの絵本というよりも、小学校高学年から大人までが、読んで、心で感じるための本であるように思いました。オビの言葉は、「人と違っていても、いいんだよ。」なかなか興味深いストーリーだったので、読書メモに残しておきます。============================= 『幸せの真実 本当の自分に還る』 ・「成長してエネルギーの振動数を上げなければ、ブルーを助けることはできん」 (p29より) おそらく神様だと思われるおじいさんから、主人公の少年が言われる言葉です。 この後、振動数の数字が具体的に示されます。 「ドラゴンボール」のスカウターで戦闘力が示されたときのようなワクワク感を覚えました。 僕の振動数はいくらぐらいかなあ・・・・ ちなみに、振動数とは「愛の強さ」らしいです。 なんてシンプルでステキな定義! ・お父さんは仕事から帰ってきて、自分の仕事がどれだけ多くの人に喜びを与えたか、うれしそうにお母さんに話していた。 (p36より)ここは、なんてことのない描写なのですが、自分が「お父さん」なので、「こんなお父さん、ステキだな。なりたいな」と思って、チェックさせてもらいました。(^0^) そうか、仕事は、多くの人に喜びを与えるためにしているんだな。 なんだか、仕事というものを再確認させてもらった気がします。 愛の星である、主人公の少年のふるさとでの描写です。 この後、物語が進んで、少年は地球と思われる「ブルー」という星に行きます。 ・この国では、自分がうまくいかずに不幸なのは、他人のせいなんだ。 (p76より) こうシンプルに書かれてしまうと、鋭い刃で喉元を突かれたような、「やられた」感があります。 「不幸なのは、他人のせい(にしていること)」 不幸の本質をこんなふうに言い表されてしまったら、他人のせいにしている自分を反省せずにはおれません。なお、絵本の中では、他人のせいにしあっている具体的なセリフが、この前のページに書かれています。胸に痛いです。 そして、絵本は次のように続きます。 ・この国の人たちは、自分の不幸を他人のせいにすることで、そのマイナスのエネルギーが自分に返ってきている。なにがあっても、人を責めるのではなく、あたたかい言葉をかけてあげることが大切なんじゃないだろうか。 (p77より)============================= 絵本のストーリーはまだまだ続きますが、紹介はここまで。僕たちが自分の生活を振り返るために、大変示唆に富んだストーリーだと思いました。興味を持った方は、読んでみてくださいね。
2021.03.01
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『オトタケ先生の3つの授業』( 乙武洋匡、下平けーすけ(絵)、講談社、2011、1300円)児童書ですが、子どもたちだけでなく、学校の先生にぜひ読んでほしい本。オトタケ先生が小学校の先生をされていたときのオリジナル授業が生き生きと描かれています。僕が解説するより、著者自身の解説を読んでもらった方が早いですね。あとがきから転載します。============================= 2007年4月から2010年3月までの3年間、 僕は小学校で教員をしていました。 担任していたのは、元気いっぱいの3、4年生。 (中略) 僕がクラスの子どもたちのために考えだし、実際に行ったのが、 本書に収録した3つの授業です。 子どもたちに伝えたいメッセージを、 「授業」という形にしていくのは、 むずかしくも、楽しい作業でした。 どんな題材を選び、どんな質問をし、 どんな流れで45分間を進めればいいのか。 ノートが真っ黒になるほど、検討を重ねました。 きれいごとをならべただけでは、決して子どもたちの胸に届きません。 僕がこれまでの人生で経験してきた出来事やエピソード、 すべての引き出しを開けて、授業の材料を探しました。 そうしてできあがったのが、 「努力」について考える『星に願いを』、 「多様性を認める心」について考える「心のバリアフリー」、 「命の尊さ」について考える「犬のキモチ」という3つの授業です。 (後略) 2011年 初夏 乙武洋匡=============================授業記録がそのまま物語になった本なので、授業を受けている子どもたちと同じ気持ちになってオトタケ先生の考え抜かれた発問に、思わず答えを探してしまう自分がいました。「道徳」の授業案はこれまで有名な先生が書かれたものをたくさん見てきましたが、オトタケ先生の授業の流れは子どもたちに自然と考えさせるようになっていて、ベテランの先生の授業に勝るとも劣らない名授業だと感じました。(教師用の授業案や授業記録よりもこういった本のほうが、 絵がある分だけ授業の様子や子どもたちの表情がよくわかって、 自分としてはその分よけいに勉強になりました!)乙武さんは先生になられる前は教職経験はほとんどなかったと思いますが、オトタケ先生の人生経験と子どもたちの側に立つ気持ちの強さが素晴らしい授業を生み出すことに直結していたのでしょうね。教師として、こんな授業を受けられる子どもたちは幸せだし、自分で世の中の問題をどんどん考えていくようになるだろうな、と思いました。自分もこういう授業をどんどんしていきたいものです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(授業内容メモ) ※自分が授業をするときのためのメモです。【星に願いを】 実施時期:七夕 短冊に書いた子どもたちの願い事を 先生が意図的に黒板の右と左に分類していく。 先生はどんな意図で分けているんだろう・・・?【心のバリアフリー】 黒板には「障害者ってかわいそう?」の文字。 意見交流した後、「オトちゃんルール」のプリントを配布。 このことが発問を具体的に考える契機になる。【犬のキモチ】 「おうちで、なにか動物をかってる人?」の質問から開始。 子どもたちの話を聞いてから、 先生がかっている犬(シャンティ)の写真を見せる。 次に、シャンティが載っている1冊の写真集を見せる。 ページをめくっていくと、それぞれ「イエス」とか「ノー」と書いている。 これは何に対してなんだろう? 表紙には"Do you have a home?"の文字。 ここから、家のない犬たちが処分されていく現実を知らせる流れに。 現実を知った子どもたちはどう考えるのか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↓よろしければ応援のクリックをお願いします。励みになります。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2012.12.24
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昨日は真夜中まで震災の教材研究。YouTubeでかなり当時の記録映像を見ることができ、気が付くと時間が経っていました。このページがかなり参考になりました。▼あの「阪神・淡路大震災」で本当は一体何が起きていたのか、 その真実がよくわかるムービー集YouTube動画へのリンクと、動画の概要がセットで載っているので大変わかりやすいです。結局、見たい動画をすべて見終わることはできず。この土日に続きを見ます。 今日は、3年生と4年生の「震災」関係、学年合同授業。「地震のことを知ろう」。反省、多いです。両学年の発達段階の差があるのに、どちらもほぼ同じ流れでやろうとしてしまいました。結果、3年生に背伸びを強いてしまいました。気持ちの面で、ついてこれていなかった子が多くいました。他にも、当時神戸市灘区に住んでいた「僕のおじいさんの話」の、話し方。おじいさんの家は、昔、自分で大工仕事をして建てた、手作りの家でした。でも、周りの家はみんなつぶれたのに、おじいさんの家だけは、びくともしませんでした。それを知った時、「おじいさん、すっげー!」と思いました。でも、そのときの感情を再現することなく、授業では子どもたちに淡々と話しました。事実を淡々と話すのはきらいではありません。でも、ちょうど地震の話の真ん中頃。ここでは「びっくりした」「すごいとおもった」と、子どもが共感できるような感情的な表現を入れてよかったかな、と思います。3年生も4年生も映画「ありがとう」の震災シーンを観て終わりました。3年生にはちょっと早かった。4年生には、よかったと思います。 さて、家で見かけていて途中なのは、下の動画です。「阪神大震災 全記録」。自宅で手軽に震災当時の様子を知るには、いい動画だと思いました。3'30''あたりまで見ました。 ここまで読んでいただいてありがとうございます。 応援していただける方は、ぜひクリックをお願いします。↓ ブログ王ランキング
2011.01.14
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昨日の反省を踏まえ、今日はfirefoxでブログを書きます。明日は特別支援のビジュアルトレーニングの講座、あさっては特別支援教育士の最終試験です。明日から特別支援づけになるので(?)、今日は全く関係のない本の紹介です。『ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上)』(マイケル・J.サンデル/日本放送協会、早川書房、2010、1400円)けっこう今はやりですか?DVDで講義が見られるようで、見てみたいです。「哲学」「道徳」系の本はけっこう好きなんですよ。上巻は勢いに乗ってサクサク読めました。下巻も読みたい! では、個人的に「なるほど」と思った、カント哲学のところを引用します。==============================『ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上)』読書メモ・カントはこう推論した。 私たちが動物のように喜びや満足や欲望を追い求め、 苦痛を避けようとするとき、本当に自由に行動しているとはいえない。 なぜか。 実際には、私たちは欲望や衝動の奴隷として行動しているからだ。・カントはこう言っている。 行動を道徳的に価値のあるものにするのは、 そこから生じる帰結でも結果でもない。 動機、意志の質、そして行為がなされる意図である。 重要なのは動機だ。 重要なのは、その人が正しい行いを正しい理由ですることだ。・自分の利益や要求、特別な状況が ほかの人のそれよりも重要であるという理由で、 自分の行動を正当化するべきではない。・私たちは、自分たちのプロジェクトや目的、利益のために他人を使うとき、 彼らの尊厳を尊重するやり方で接すれば何も問題はないのだ。 ==============================いろいろな哲学者の考えが紹介され、興味深い事例や仮定が出てきます。僕としては本の後ろのほうで出てくるカントの考え方が一番勉強になりました。速報!今度の日曜日、NHKで 本書にも載っている東京大学での著者の講義が再放送されます!~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~12月19日(日)教育 午後6時~6時58分 「イチローの年俸は高すぎる?」(再) ハーバード白熱教室@東京大学 「イチローの年俸は高すぎる?」 イチロー、オバマ大統領、日本人の教師、3者の年俸を比較しながら、富の分配の公正について議論をしていく。果たして、イチローはオバマ大統領の42倍もの年俸に値するのだろうか。さらには東大への入学資格をお金で買うことの是非についても考える。 (情報元:NHK)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 本の下巻はこちら。【送料無料】ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下) 世間では、DVDのほうが人気らしいです。 【27%OFF】[DVD] NHK DVD ハーバード白熱教室 1(販売価格 2,146円) (^0^)いつも読んでくださって、感謝します! ブログを応援してくださる方はクリックしてください!(^^;) ブログ王ランキング
2010.12.17
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ちょっと間にイロイロはさんじゃいましたが、『私が一番受けたいココロの授業(講演編)』の読書メモ、その続きです。(前回はこちら。)『私が一番受けたいココロの授業(講演編)』(比田井和孝/比田井美恵、ごま書房新社、2010/3、1000円)今日は、「3rd stage 歴史に学ぶ『与える心』」からです。=============================『私が一番受けたいココロの授業(講演編)』読書メモ3(p123~まで)(・は本の内容、中かっこ()や#の緑文字は僕の補足やコメントです。)>アインシュタイン ・「日本人のすばらしさは きちんとしたしつけや 心の優しさにある」 「すべての物事に対して物静かで控えめで知的で芸術的で 思いやりがあって 非常に感じがよい人たちです」#このアインシュタインの言葉の前に、 昔の日本人が行った献身的な行為が書かれています。 中でも印象的なのが、 1890年(明治23年)、トルコのエルトゥールル号の座礁事故。 大島村の人たちが自分の服を脱いでその人達を抱きしめ、 自らの体温で温めてあげたというエピソードです。 トルコの人たちはそのときの恩をずっとおぼえていて、 イラン・イラク戦争のときに日本人を救出するため 飛行機を飛ばしたのでした。 昔の日本人のすばらしい行為や、 連綿と受け継がれている精紳については、 忘れることなく、誇りを持って受け継いでいきたいと思います。>佐藤芳直・「賢者は歴史にも学ぶ」>喜多川泰・「人を喜ばせた人にしか 見えない世界がある」>比田井和孝・「与える生き方」をしていく中で、 お金や物には代えがたい 「思い」 を与えてもらえる。>マザー・テレサ・「この世の中で 一番悲しいことは 『誰からも 必要とされないこと』」 「この世の中で 一番嬉しいことは 『誰かから、必要とされること』」 ↓○「与える心」が与えてくれる最高の「贈り物」が 「自分は必要とされている」という思い。(p170まで)=============================この本に紹介された人たちのプロフィールが最後に整理されています。これは、読んでおいたほうがいいので、次回は、そこにふれます。(^^)では、今日はここまで!また次回、お楽しみに! ブログ王ランキング ▲内容がお役に立ちましたら、ぜひ1クリックをお願いします。
2010.10.01
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ずいぶん前に読んだ本ですが、かなり付箋を貼ったり、線を引いたりした本です。特に”「教える」って、どういうことなんだろう?”という第2章は、頭をガンとなぐられた気分でした。「教える」ことの意味とか、何をないがしろにしてはいけないのかという気づきが、著者自身のあけっぴろげな率直な体験をもとに語られます。『社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』(香取貴信、こう書房、2002、1200円)===============================『社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』読書メモ・感情的にではなく「ダメなものはダメ」と注意されたのははじめてだった・マジな目を見て動くこともできず・勉強しても実際にできなかったら役に立たない知識なんだよ・「大切なもの」を本当に大切に思うこと・いちばん大切なものだけでいいんだよ・いいにくいことをきちんと伝えるのが、 本当の先輩や上司じゃないかな・気がついたら必ずその時に伝える(※↑このへん、でっかくしてあるのは、自分自身が「分かっていて見過ごす」などをやっちゃうことが多いので、それを大いに反省させられたことからです。(>。<))・いま目の前にいるゲストに対して一生懸命になれ!!・関わっている人の思いがバトンとなって次々と伝わりふくらんでいく・いま目の前にいるゲストに全力で接すること・本当の自分と直面させられる ・これを見なかったことにすれば・・・・・・ etc.=============================== 上の箇条書きは、「目次」から僕が線を引いたところを抜き出したものです。内容に細かく言及していると1回の日記ではとても書ききれません。僕が「感動して動けなくなった本」「読むことで自分の生き方にとてつもない刺激を受けた本」としては、かなりの上位にランクインする本です。ネット上の感想を見ると、学生が「働くこと」を意識するために読むことを勧められる方もあるようです。学校の「道徳」の教材にも使えそうです。 この本には第2弾もあります。買おう買おうと思っていて忘れていましたが、思い出したついでに購入しようと思います。社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった(2(熱い気持ち編))(香取貴信、こう書房、2004、1200円) 実はこの方のオーディオブックというのもあります。ネット上で講演をダウンロードできます。【黄色のアルト編】以外にもいろいろあるのですが、サンプル音声を聴いたところ、「これまた、非常にイイ!!」と感じました。具体性のある実際のエピソードをテンポよく語られるその声の調子に、どんどん引き込まれます。【黄色のアルト編】だけなら22分の収録時間で800円。「100%満足保証」で満足できなかった場合の返金制度もあります。本ともどもども、これもおススメです。ちなみに僕は今からこれを「セット」で買って、車の中で聴こうと企てています。(^0^) ☆ブログランキングに参加しています。応援していただける方の1日1クリックをお願いします!(^0^)
2009.09.09
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テレビドラマ『14才の母』の最終回がもうすぐ始まります。最初は、「14才で妊娠するというショッキング性を売りにしたドラマ」かと思いましたが、「産む」ということが決まってからは、「産むということ」「生まれるということ」の大変さ、命がかけがえのないものであることを気づかせる丁寧な見せ方がされていて、単純に「いのちの尊さ」を訴える見事なドラマでないかと思わされました。「家族」や「いのち」について感動する場面が多く、私はこのところの放送では毎回泣いてます。最終回も思いっきり泣いてしまう予感大・・・。「今生きていることが、奇跡。そのことに感謝したい。」という気持ちを私のほかにも多くの方に引き出させているのではないかと思います。自尊感情が低く自暴自棄になっている方がこれを見て、立ち直るきっかけになったり、自分を肯定的に見れるようになるのでは・・・とまで思います。最初の数回しかご覧にならなかった方、全然見たことのない方は、最終回だけでも見てみてはと思います。(といっても、この投稿を読んだ時点ですでに遅い可能性が大ですが。。。)
2006.12.20
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今日知ったのですが、NHKの新年度教育番組として、道徳の番組をするらしい。(というか、もうしてるらしい。)で、なんでこれがわざわざ記事にするに値するかというと、これがドキュメント番組なんだそうです。つまり、人形劇とかドラマとかの今までのやり方ではなく、(具体的にいうと「さわやか3組」などの系統ではなく)真実、本当にあったことを、道徳の教材としてつかいやすいように、テーマとしてまとめて見せてくれるんだそうな。実はこれ、一見の価値アリとふんでいます。(まだ見てないけど)「プロジェクトX」にちょっと近いかもしれません。一般に「道徳」では「お話資料」をもとに当たり前だったりよく知っていることについてあらためて学習したりすることも多かったのだけれど、「現実、真実」をもとに学習するスタイルも近年増えてきたような気がします。(たとえば、1枚の写真だったり、グラフだったり、現在活躍中のスポーツ選手の話題だったり、ちょっと前にあったオリンピックの話題だったり・・・)NHKの番組ホームページを見ると、 新しいタイプの道徳番組『道徳ドキュメント』、 春のテレビクラブで一挙放送!! だそうです。授業で使ってもらうために、まとめて先に放送して、ビデオに録ったものを授業で使えるようにしているのだとか。分類は大きく3つに分かれています。 …(1) …(2) …(3) かなり興味がある番組です。http://www.nhk.or.jp/school/tokusyu/01.html
2006.03.31
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前に紹介した『本当の自分』という本に、「幸せについて」という項目があります。わがクラスの学級通信のタイトルは「みんなしあわせ」です。今日の5時間目には、「みんなしあわせ」ってどういうこと?とクラスの子にたずねるミニ授業をしました。授業ではいきあたりばったりの発問になってしまいましたが、この本にはこんな風に書かれています。(出典:『本当の自分』(高木善之:地球村出版)より抜粋)=======================幸せは 自分の外にあるのでしょうか、中にあるのでしょうか。幸せの条件ってあるのでしょうか。幸せは無条件ではないでしょうか。悩みを作り出しているのも、怒りを作り出しているのも自分なのです。幸せは自分の中にあるのです。生きていることだけで幸せ、あるがままで幸せ、なるがままで幸せ、ただそれが分かればいいだけなのです。それを邪魔しているのは自分なのです。人はみんな幸せなのです。生きているだけで幸せなのです。ただそれを忘れていただけなのです。 見失っていただけなのです。幸せは簡単なのです。 幸せは無条件です。============================「いま」を肯定し、「自分」を肯定すること。それさえできれば、「しあわせ」になるのはかんたんかもしれません。
2006.03.08
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「生きる」関連で・・・現在の教育界の最重要キーフレーズ(かもしれない)「生きる力」ですが、しばらく耳にしなかったのでこの間の講演でひさびさに聴いて、なんだかなつかしくなりました。(^^;)教育の原点をどこにおくか、というような問題だと思うので、忘れずにおきたいと思います。講演は、大阪教育大学附属池田小学校で聞いた、道徳教育の「藤永芳純」先生の講演会です。そこでふれられていた中央教育審議会のかの有名な「生きる力」の答申をもう一度見てみましょう。======================= 我々はこれからの子供たちに必要となるのは、いかに社会が変化しようと、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力であり、また、自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性であると考えた。たくましく生きるための健康や体力が不可欠であることは言うまでもない。我々は、こうした資質や能力を、変化の激しいこれからの社会を[生きる力]と称することとし、これらをバランスよくはぐくんでいくことが重要であると考えた。(略) また、教育は、子どもたちの[自分さがしの旅]を扶ける営みとも言える。教育において一人一人の個性をかけがえのないものとして尊重し、その伸張を図ることの重要性はこれまでも強調されてきたことであるが、今後の[生きる力]をはぐくんでいくためにも、こうした個性尊重の考え方は、一層推し進めていかなければならない。※1996(平成8)年7月19日「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について(第1次答申)」==========================人生を旅にたとえるところは、なかなか味なことをやるなと思います。藤永先生はこの話を皮切りに、・「いのち」にはじまりとおわりがあることを考えることや、・「生きる」こと、「いのち」に関するさまざまな解釈や具体例を話されました。自分自身にとっても、自分が「生きる」のに必要な力以外は、たとえ他人から必要性を説かれたとしても、必要だと思わない。自分が生きるのにこれは大事だと思えるか、子どもにとっても、そうですね。
2006.02.16
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1000アクセスを達成しました!これもひとえに、アクセスしてくださるみなさんのおかげです。ありがとうございます。さて、私の学校では、阪神淡路大震災でなくなった在籍児童が8名いることなどから、「いのち」のことや「防災」のことをていねいに授業であつかうことが多いです。私のクラスでも、3学期は特に「いのち」のことを考えさせようとしています。その一環として、「朝の連続小説」という「読みがたり」のなかで、今年は、ある新聞連載小説(童話)をあつかいました。全12回のうち、明日10回目を読むところです。子どもたちはシーンとして真剣に聞いてくれます。もともと、読売新聞に連載されていたときに読んで、非常に感銘を受けたものです。調べてみるとインターネットでは全話が公開されていることがわかりました。いちど、アクセスして、お読みになってみてはいかがでしょうか。小学生の「ぼく」の視点で語られる童話なので、子どもたちにもなじみやすい語り口です。主人公の「ぼく」の弟は、生まれてすぐに死んでしまいます。実話を基に書かれたお話で、家族の思いがにじみ出ています。童話『忘れないで』 著者:田上克男NPO法人 SIDS家族の会 近畿支部代表※SIDS:乳幼児突然死症候群のこと
2006.02.15
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