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オーロラの瞳
ことわざ/社会生活(仕事・出世・処世)
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商い三年
(あきないさんねん)
└商売は始めてから三年くらいたたなければ、利益をあげ
るまでに至らない。三年は辛抱せよということ。
商いは牛の涎
(あきないはうしのよだれ)
└商売は、牛のよだれが細く長く切れ目なく流れ出るよう
に、こつこつと気長に辛抱せよ、利益を急ぐなという意。
商人の空誓文
(あきんどのそらせいもん)
└商人の約束事は嘘が多く、信用できないということ。
商人の元値
(あきんどのもとね)
└商人は元値、原価を高めにいうことが多く、信用できな
いということ。
後は野となれ山となれ
(あとはのとなれやまとなれ)
└自分に関係がなくなれば、そこが野になろうが山になろ
うがかまわないという意。自分はやるべきことはやった
のだから、あるいは自分の利害得失はないのだから、以
後どうなろうと関知しない。勝手にしろということ。
急がば回れ
(いそがばまわれ)
└急いでいるときには、あせって近道をしたくなるが、そ
れが失敗の原因ともなる。多少遠回りでも安全な道を行
くほうが、結局は早く着く。時間や手間がかかっても安
全で確実な方法をとったほうがよいというたとえ。
売り出し三年
(うりだしさんねん)
└商いは開業当初が経営も苦しく、辛抱も必要だが、三年
もすれば軌道に乗るものだという教え。
運根鈍
(うんこんどん)
└成功するためには、幸運に恵まれること、根気があるこ
と、鈍いと思われるくらい粘り強いこと、この三つが必
要だということ。「運鈍根」ともいう。
縁の下の筍
(えんのしたのたけのこ)
└頭がつかえてのびられないことから、出世できない人を
たとえていう。
駕籠に乗る人 担ぐ人 そのまた草鞋を作る人
(かごにのるひと かつぐひと そのまたわらじをつくるひと)
└世の中にはさまざまな職業、境遇の人がいるということ。
また、世間にはいろいろな立場の人がいて、持ちつ持た
れつで成り立っているということ。
閑古鳥が鳴く
(かんこどりがなく)
└もの寂しい様子。特に、商売が繁盛しない様子をいう。
鶏口となるも牛後となる勿れ
(けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ)
└大きな集団で人のあとにつくより、小さな集団でもその
長となれという意。独立心の貴重なことを説いたことば。
芸は道によって賢し
(げいはみちによってかしこし)
└一芸に通じた人は、その芸に関してほかの人より抜きん
出て優れているということ。転じて、専門家はそれぞれ
その道に精通しているという意。
鯉の滝登り
(こいのたきのぼり)
└鯉が滝をさかのぼること。立身出世のたとえ。
恒産無き者は恒心無し
(こうさんなきものはこうしんなし)
└一定の財産や生業のない者は、安定した精神や正しい心
がない。生活が安定しないと、精神まで不安定になると
いうこと。出典は「孟子」。
先んずれば人を制す
(さきんずればひとをせいす)
└人より先に行えば、有利な立場に立てるということ。
士族の商法
(しぞくのしょうほう)
└その人には不向きな、または慣れない商売をして失敗が
目に見えていることのたとえ。
沙弥から長老
(しゃみからちょうろう)
└「沙弥」は、仏門に入りたての修行僧、「長老」は高僧。
沙弥から一足飛びに長老になるという意。転じて、飛躍
的に出世すること。新入りが一足飛びに偉くなってしま
うことのたとえ。
商売は草の種
(しょうばいはくさのたね)
└商売は草のようにたくさんの種類がある。商売の種は尽
きないということ。
すまじきものは宮仕え
(すまじきものはみやづかえ)
└「宮仕え」とは、貴人の家や宮中に奉公することで、現
在では、会社や団体などの組織に勤めることをいう。他
人に仕える、人に使われる身というものは、人の機嫌を
とり、自由を拘束され、何かと気苦労が多いものだから、
できればやらないほうがよいということ。
急いては事を仕損じる
(せいてはことをしそんじる)
└何事も、あせると失敗しやすいもの。気がはやるときほ
ど、落ち着いて行動すべきであるという戒め。
創業は易く守成は難し
(そうぎょうはやすくしゅせいはかたし)
└「創業」は、新しく事業を興すこと、また国の基礎を固
めること。「守成」は、できたものを堅実に守っていく
こと。事業を新しく興すのは容易だが、それを受け継ぎ、
衰退しないように維持していくことは難しいということ。
損して得取れ
(そんしてとくとれ)
└一時は損しても、それが結局大きな利益に結びつくのな
らば、目先の小さな利益を捨てて、あとの大きな利益を
得るほうがよいということ。
損せぬ人に儲けなし
(そんせぬひとにもうけなし)
└商売では、損を覚悟しなければ大儲けもできないという
こと。
渡世は八百八品
(とせいははっぴゃくやしな)
└生計を立てる手段は数多くある、職業は多種多様である
ということ。
二束の草鞋を履く
(にそくのわらじをはく)
└表向きの仕事のほかに、それとは両立しないようなもう
一つの仕事をすること。
日計足らずして歳計余り有り
(にっけいたらずしてさいけいあまりあり)
└日々の計算では儲けがないようだが、一年を通しての計
算では利益が出る。目先の利はないが、長い目で見れば
利益が上がること。
左前になる
(ひだりまえになる)
└着物の衽を普通とは逆に、左(外)側に出して着ることか
ら、物事が思うように運ばず、だんだん落ち目になるこ
と。商売や金回りが悪くなること。
一旗揚げる
(ひとはたあげる)
└新しい事業を起こす。また一仕事をして成功すること。
人は道によって賢し
(ひとはみちによってかしこし)
└人は、それぞれの専門のことに通じているものである。
プロはやはりプロであるということ。
見猿 聞か猿 言わ猿
(みざる きかざる いわざる)
└それぞれ目、耳、口を両手でふさぐ三匹の猿を三猿とい
い、「猿」に打ち消しの「ざる」を掛けたことば。他人の短
所や過ちは、見ない、聞かない、言わないのがよいとい
うこと。
身過ぎは八百八品
(みすぎははっぴゃくやしな)
└「身過ぎ」は、生活の手段の意。商売の種類は多彩であ
るということ。
餅は餅屋
(もちはもちや)
└餅はやはり餅屋のついた餅が一番うまい。何事も専門家
に任せるのが確かであるというたとえ。
寄らば大樹の陰
(よらばたいじゅのかげ)
└雨宿りなどで身を寄せるには大きな樹の下がよい。頼る
のであれば、力のある人や大きな組織のほうがよいとい
うたとえ。
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