オーロラの瞳

オーロラの瞳

ことわざ/社会生活(郷土・土地・風俗)


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   東男に京女
   (あずまおとこにきょうおんな)
    └男性は元気がよくて粋な江戸の男がよく、女性はしとや
     かで優しい京都の女性がよく。よい組み合わせの例。

   阿波に吹く風は讃岐にも吹く
   (あわにふくかぜはさぬきにもふく)
    └ある土地の風俗や習慣は、他の土地にも移りやすい。ま
     た、上のすることは下も見習うようになるということ。
     どこに行っても人情は変わらないということ。

   越鳥南枝に巣くい胡馬北風に嘶く
   (えっちょうなんしにすくいこばほくふうにいななく)
    └故郷が忘れ難いことのたとえ。

   江戸っ子は五月の鯉の吹流し
   (えどっこはさつきのこいのふきながし)
    └江戸の人は、ことばは荒っぽいが腹の中はさっぱりして
     いるという意。また、口先ばかりで胆力がないという意
     味もある。「口先ばかりではらわたはなし」と続く。

   江戸っ子は宵越しの銭は使わぬ
   (えどっこはよいごしのぜにはつかわぬ)
    └江戸っ子は金離れがよく、その日稼いだ金はその日のう
     ちに使ってしまい、翌日に残すことはしない。江戸っ子
     の金離れのよさをいったもの。「江戸っ子は宵越しの残
     は持たぬ」ともいう。

   京のお茶漬け
   (きょうのおちゃづけ)
    └京都の人は、客の帰り際に愛想だけで「お茶漬けでも」
     と勧めるといわれる。京都の人は口先は愛想がいいが、
     根はけちだとけなしていうことば。

   国破れて山河在り
   (くにやぶれてさんがあり)
    └戦乱によって国都・長安は破壊されてしまったが、自然の山河は
     もとのまま変わらずにあるという意。

   郷に入っては郷に従う
   (ごうにはいってはごうにしたがう)
    └住んでいる所の習慣やしきたりにしたがって生活するの
     がよい、また、ある集団に属したら、その集団のやり方
     にしたがうのがよいという教え。

   故郷へ錦を衣て帰る
   (こきょうへにしきをきてかえる)
    └「錦」は、金銀など数種の糸で織った美しい絹織物。故郷
     を離れていた人が成功し、着飾って故郷に帰ることから、
     立身出世して故郷へ帰ることのたとえ。

   地獄も住みか
   (じごくもすみか)
    └住み慣れればどんな場所でも住みよくなるというたとえ。

   住めば都
   (すめばみやこ)
    └たとえ不便な土地でも、住み慣れれば愛着もわき、都の
     ように住みよくなってくるものであるということ。

   旅の恥は掻き捨て
   (たびのはじはかきすて)
    └旅先には知り合いもいないし、すぐに立ち去ってしまう
     所だからと、普段はしないような恥ずかしいことも平気
     でやってしまうということ。

   旅は憂いもの辛いもの
   (たびはういものつらいもの)
    └旅先では知り合いもいないし、土地の事情もわからない
     から、旅は何かと不安で辛いものだということ。

   旅は道連れ世は情け
   (たびはみちづれよはなさけ)
    └つらい旅でも道連れがいれば心強く、安全である。世渡
     りも互いに思いやり、助け合えば心丈夫だということ。

   所変われば品変わる
   (ところかわればしなかわる)
    └同じものでも、土地によって名前や使われ方が異なるこ
     と。また、土地ごとに風俗・習慣・ことばなどが違うこと。

   所の法には矢は立たぬ
   (ところのほうにはやはたたぬ)
    └理不尽なことでも、その土地にいる限りはそこの風俗、習
     慣、しきたりなどにしたがわねばならないということ。

   ナポリを見てから死ね
   (ナポリをみてからしね)
    └イタリアのナポリの風景をたたえたことば。その美しい
     景色を見ないままに死ぬのはもったいないという意。

   人間到る処青山あり
   (にんげんいたるところせいざんあり)
    └「人間」は、人が住む世界、世の中の意味。「ひと」と区別
     するため「じんかん」とも読む。「ひと」は、青々とした山、
     埋骨にふさわしい場所の意味。どこで死んでも骨を埋める
     場所くらいはあるということ。大望を実現するためには、
     故郷にこだわらず、広い世間に出ておおいに活躍すべきで
     あるということ。幕末の僧、月性の詩の一節。


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