江戸東京博物館
『江戸城展』
に行ってきました。
ガンは、各教科の中で一番社会が好き、
中でも歴史が好き、
そのなかでもとりわけ江戸時代が好き☆
『江戸城展』は読売新聞社主催ということで、数ヶ月前から新聞紙上にさまざまなPRが載せられていました。それを見て、
「中学入試が終わったら、行きたい」
と言われていたのが、やっと昨日実現したわけです。
江戸東京博物館は私もガンも初めての訪問でしたが、都営地下鉄の両国駅を出ると目の前です。
外壁はコンクリ打ち出しですが、階段を上ったエントランスの広場を囲んで4本の柱が立つ上に建物が乗っているような形をしており、それは高床式倉庫を模した造りだとか。そのことも知らなければ全貌が目にも入らないほど駅から近い。
チケットを購入したら、常設展へはチューブ状のエスカレータを登っていきます。
しかし昨日は、まずは目的の特別展会場・1階へ、下りていきました。
ポスターや案内看板に期待は膨らみ、会場入り口に向かうと…
( ̄Д ̄;)
すさまじいまでの人が、会場に入って行きます!
なんと。
昨日は「シルバー・サービスデー」。65歳以上の方は入場無料というサービスの日だったのです。
とにかく、混んでいる。
ちょっとしたラッシュの電車並です。
しかも、殆どがシルバーの方々。
しかも、その殆どが着膨れ。
しかも、元気!
当のサービスの恩恵をこうむっている人の中からも
「払ってでも違う日にくるべきだった」
という声が聞かれましたが、大部分の方は
「折角来たんだからモトをとらなくては」
(といっても入場は無料なのだが)
(などといってもその台詞が聞こえたわけではありませぬ、失礼)
という意思溢れており、表示の一字一句、展示品の欠片一つ、見逃してなるものか!という気迫に満ちていました。
どうなるか?
美術館でも博物館でも、通常は入り口の「ご挨拶」ボード(本で言ったら序文のようなもの)には人だかりがして、そのあと数品の前は混んでも、だんだんばらけて来るものです。
私がときどき足を運ぶような催しですと、平日の昼前、40代50代の元気な女性で混んでいることも多いのですが、<見る>というより<お友達とそういったところに足を運んでいる>ことを楽しまれている方も多く、
「前に行った○○(国の名)でもこういうの見たワ」とか
「この間は○○展(別な展覧会の名)に行って」とかおしゃべりをしながら、
奥に進むにしたがって足のペースも速くなっていくので、さほど見づらいことはないのです。
しかし。
昨日は凄かったわ…
とにかく、立ち止まる。
かじりつくばかりに見入る。
「見たら進めばいいのにさあ」
とガンがぼやいていましたが、本当に何故だか立ち止まる。動かない。
人ごみに慣れないガンは、やっともぐりこんだショーケースの前で、先方の人との間に若干のスペースをとり、見ながら進もうとしていましたが、その若干のスペースに、
「ババアがぐりぐり入ってくる」
すみません、はしたない息子で!
しかし、私は私で、後方の ババア
女性に二の腕をガッチシつかまれ、
「進んでくださぁい」
叫ばれる始末。
進めないんですってば!
展示自体は、江戸城の成り立ち・築城に至る歴史・城の構造などから、各藩大名の登城にまつわる書面や品々など、興味深いものが見やすく分類されて並べられており、とても見ごたえのある内容でした。
あそこまで混んでなければもっとよかったんですけどね。
江戸城、と聞くと思い浮かぶのはあの天守閣です。
たしか明暦の大火で消失し、そのあと再建はされていないのですが、では日本史の教科書で出てくる『江戸城明け渡しの図』はどこでのことなのか?これまでうっすーら抱いていた疑問(恥)も氷解。
城、というのは掘割に囲まれた城壁の中の広大なスペースそのもので、天守閣はいわばシンボル、そのまわりに広く広くひろがる平屋建ての建物こそが、陰謀・愛憎うずまく江戸幕府の舞台であったのであります。
平屋とはいえ巨大な建物、すみずみまで行き来し知り抜いていた人は何人いたのでしょうか。
驚いたのは、その図面がいくつも残されていることで、和紙と墨の丈夫で鮮やかなことには今更ながら目を見張ります。
図面の一つには、30センチ四方ほどの和紙を貼り合わせて畳大の大きさにしたものもありましたが、貼り合わせも正確、そして書かれた線や文字の細くて乱れのないこと!
烏口のペンなどない時代に、どうやって書いたのか?
さらには、ある藩が役人に持たせた、江戸城登城の心得書。一目には可愛く包まれた菓子折りのように見えた、10センチ立方ほどのものなのですが、包みの中は数冊の豆本様になっており、1冊を開くと道筋や上下関係などを記した1枚の紙になっている、いわば公的なアンチョコです。
その書き込まれた文字の小ささ!正確さ!美しさ!
江戸城そのものは、外観の模型はもちろん、内部の模型も展示されています。
コンピュータ技術のある現代でさえ、模型にその細工を再現するのもかくや…と思わせる、天井!欄間!襖絵!金具!一つ一つの技巧の細かさ美しさ。
そして、展示最後の映像コーナーでは、CG再現されたその建物の内部を見ることもできます。
微にいり細にわたる
という言葉と、
贅のかぎりを凝らす
ということばを同時に具現した、江戸城。
どれほどの職人がかかわり、ここまで作られたのか。
材料はもちろん、石から木材など、全・純・国産です。
技術も経済もはるかに進歩した現代でも、これほどの建物はもう作れないだろうと思いました。
とにかく不必要に細かいところまで装飾が施されたものを見ると、エロティックなまでの喜びを感じてしまう(笑)のであります。
これまで、アール・ヌーボーやロシア・ロマノフ王朝のものなどにうっとりして参りましたが、
やっぱり江戸は凄い。
手先の細かさは、何と言っても日本人です!
一連の入試イベントで、<緊張>や<乗り物>にはやや耐性のついたガンでしたが、人ごみにはまだまだ。お坊ちゃまです(爆)
昨日も、 「酸欠かも…」
と言ってややぐったり。
常設展を見る頃には、1コーナーずつベンチに腰掛けたがるくたびれようでしたが、
「折角両国まで来たのに!見て帰る!」
と、また、丁寧に見入る…
そして疲れる…
といった具合でした。
それでも、展示の江戸時代の草紙『三国志』見開きのイラストに、
「これはさ、馬超がまだ味方じゃなくて、張飛が…」
と解説してくれたりなど、なかなかに楽しんでおりました。
特別展『江戸城展』は3月4日まで。
このあともさまざまな催しがあるようですし、常設展だけでも見ごたえのある博物館です。
また、行ってみたいと思いました。
ただしシルバー・サービスデー以外の日に。
もっとがんばるよ、仙台! 2011.05.04 コメント(6)
がんばっていたよ、仙台! 2011.05.03
行ってきます! 2011.05.02
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