Lake Moraine ~Book Cafe~

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2007.02.21
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6冊目
”このミステリーがすごい!2007年度版”での
大沢在昌のインタビューを読んでいて、
そういや新宿鮫シリーズ買っておいてそのままだったことを
思い出し引っ張りだしてきたのが新宿鮫シリーズ三作目!

やっぱり面白い
全国20万人の警察官の中で500人弱しか
存在しないキャリアでありながら
警察機構を根底よりゆるがすような情報をかかえ新宿署所轄


面識のあった高級娼婦の元締めが死に、
その死因の不可解さに端を発し捜査をすすめるなか
おぞましい犯罪の核心にせまっていきます。

この元締めの浜倉がちょっとしか登場しませんがかっこいいです。
暴力団などとはかかわりをもたず体をはって
自分がかかえる娼婦達を保護し、高級娼婦たらしめるように
磨きをかけさせることを忘れない。

鮫島自身も犯罪の向こう側にたっていながら
その一本気な所を認めている。自分に似ているからでしょうね。

しかし、このシリーズの文庫版の装丁なんですが
いつもどぎつすぎて随分損してるんじゃないかと


作品は警察機構などしっかり描かれていて
鮫島の背景が特異性の面白さもある反面、

心理描写などぶっちゃけ少女漫画のようなときめきを
感じてしまうので女性ファンも多いますし、

もっと表紙とっつきやすかったらいいのにと


少女漫画的というのは話がふわふわしてるというのではなく
人に向ける視線が優しくてゆらぎのないまっすぐさを感じるからです。

ロックシンガーで随分と年下の恋人の晶に向ける
鮫島の想いなんて読んでいるこっちの頬が
赤く染まってしまうくらい可愛い!! 

本編では早々に誰が殺人の実行者か黒幕が誰かもわかりますが、

殺人の実行者とその黒幕の繋がり、絆がなんなのか、
そして鮫島がどこから事件の真相に近づいていくのか
わくわくして読み進みました。

クライマックスで汚職・殺人の容疑者という罠にはまった
鮫島が逆転を狙う場面は鮫島の存在に圧倒的すぎて絶体絶命
といった緊迫感に少しかけたような。

読んでいる方は安心感があっていいのですが、、、

屍蘭(しかばねらん)がはたして義姉妹となった従姉妹同士の
どちらを示すのか ここは感慨深かったです。





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最終更新日  2009.02.13 18:35:49
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