Lake Moraine ~Book Cafe~

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2008.08.02
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幸之介の義母・富江は心の底から喜んでいた。息子が文壇最高の賞「日本文芸大賞」の候補になったのだ。

物語は笑って泣ける大団円へ。


プリズンホテル 完結編 夏ー秋ー冬ときて
            春で終焉を迎えます。
春 巣立ち 旅立ちの 季節だからでしょうか

懲役52年の老博徒に倒産寸前の会社社長、演劇親子
僻地教育に生涯をささげていた小説家志望の高校教師
そして当然 やっとこ妻帯した木戸幸之助と文学賞の
ノミネートがらみで出版社の面々も

 本来 何のつながりもなかった人々が

もしくはXXXHOLiC(CLAMPの漫画 最近Tsutayaでレンタル)の
侑子さんがおっしゃるところの "必然"か 

例のごとくに 奥湯元あじさいホテル 
別名 プリズンホテル につどいます。

もてなすのは これまたおなじみの一癖も二癖も
あって どっかずれながらも プロ中のプロの 従業員の面々

もう前3作同様 しんみりしたり、ハラハラしたり、
ふきだしたり、泣かされたりと 忙しい作品です。

一応 今シリーズの主役となる小説家 木戸幸之助

一巻から比べるとずいぶんとまるくなってきましたが
育ての親の富江や愛人→伴侶となった清子に対して

自他ともに認める卑屈、偏屈な難しい男

実際に関わりもったらフライパンで一、二発なぐって
おきたいような奴ですが、

作品を通して少しずつ大人になっていき
どうにも憎めません。


毎日毎日、日記を書き綴りそのはてに作家になったように
  ”帳尻を合わす” ”けじめをつける”
ことをしっているから、、、
「ごめんなさい! もうしません」の言葉を
きちんとまもれる人間

同時に

罵倒、暴力を受ける育ての親 富江や清子など
そういった場に身を置くことに対して
ぐだぐだしていない 不幸と言われようが
己の生きる場を自分で決めて、
愚痴もゆらぎもない
人々に囲まれているから


こうゆうユニークな登場人物達を
ぞくぞくと産み出す作家の筆力は
”カッパギ”(親の総取り!) from チンチロリン









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最終更新日  2008.08.02 23:40:19
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