楽しいこと見~つけた!!

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くやし泣き


どの子もみんな『大きくなりたい!』なんでもできるお兄ちゃん(お姉ちゃん)になりたいのです。

でも、youちゃんには、大きいと小さいがわかり、できなかったからがっかり・・・がわかるようになっても、人と比べて自分ができない・・・ってことは、わからないだろうと思っていました。それは、自閉症の子どもにとって、自分を客観的に見ることはとても難しいと聞いていたからです。

自分を客観的に見るということは、自分が自分じゃない人から見てどう見えるのか置き換えて考えられるということです。
鏡の中に移った自分の姿のように、自分を外から見つめられるということなのです。それって結構難しいらしい。いろんな意味で、自分が人にどう見られているかを感じる力自体がとても弱いのです。だから、自閉ちゃんは、「マイペース」といわれることが多いです。『人』があまり見えてこないのが彼らの特徴なのです。

でも、youちゃんは、2年生の終わり頃から、お友達とかかわる姿が見られるようになり、レールのおもちゃを貸してもらったり、貸してあげたりしながら、順番を待ったり、一冊の本を一緒に見たりする姿も見られるようになってきたと聞いて、驚いていました。

うれしい成長があるときには、決まって同時に大変なストレスを抱え込むことになるのです。
お友達を意識できるようになって、お友達のほうが上手にできることに気づいたようです。
3年生になったばかりのころ、苦手な音楽リズムで、3~4歳のちびっ子ちゃんが、自分より上手にリズムの動きをすることが見えてしまって、大泣きでした。

学校の音楽の授業でも、言葉のないyouちゃんは歌うことができなくて、上手に歌っている友達が見えるとやっぱり大泣きだったそうです。

できる自分は大きい自分、できない自分は小さい自分・・・がんばる勇気もしぼんでしまいます。
一つわかる力を授かると、わからなくてもいいことまでわかってしまうのね。

そんな時大事なことは、できた自分、大きな自分を感じる場面をたくさん作って、がんばる勇気を膨らませること!!
「△△は、できなかったけど、○○はできるから、まっいっか~~!」と、自分を投げ出さない元気の素を心の中にたくさん蓄えること!!
みんな、そうやって、できない自分を投げ出さず、生きているんだもんね。

                            2008.4.25 記

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