恋の法則

昔の話をしてもいいかな?

私は昔恋多き女というか、とにかく目移りが多くて、惚れっぽいっていうのかな?そんな青春時代を送ってきたのです。
そんな熱し易く醒めやすい私の恋につきものだったのが音楽。
かならず恋とともに音楽にのめり込んだのです。

中3の時に突然転校してきたKくん。
彼はいつも以前住んでいた町のことを自慢してた。
丘を登ると公園があって、海がキラキラすてきだったんだって。
貨物船がゆっくり往来するのをぼんやり眺めてるとテストのことなんかも忘れちゃうんだって。
そんなときにいつもオフコースの「秋の気配」を聴くと落ち着くんだって・・・。

あれが、あなたの好きな場所。
港が見下ろせる小高い公園・・・

確かそんな歌いだしだった。
いつかその場所に行ってみたいなって思っているうちに気がついたら彼のことを好きになってた。
でも、結局彼は遠くの高校に進学してしまい、もう二度と会うことはなかった。

高1の時にバスケ部のH先輩に憧れて毎日練習を物陰から覗いていた。
先輩が忌野清志郎の熱狂的ファンだと聞いて、とにかく片っ端からRCサクセションの曲を聴きまくった。
先輩に近づくきっかけが作りたくてとにかくタイトルとか調べた。
ある日先輩とすれ違うときに「LP貸してくれませんか?」と勇気を出して尋ねてみた。すごく気前よく貸してくれた。
でも、その翌日すごく綺麗で有名な女の子と一緒に下校してるのを見てしまい、私の恋は終わった。

高3の時にそれまで友達としか思ってなかったM君が私と同じく私立大学の推薦入試を受ることにしたのでお互いに励まし合おうということになり、お守りの交換をした。
彼は私の好きなキューピー人形と1本のカセットテープをくれた。
私は神社でもらってきた合格祈願お守りと菅原道真鉛筆なるものを渡した。
それから彼のくれたテープを毎日聴くようになった。
入っていたのはそれまで知りもしなかった「NOBODY」
私はその頃佐野元春が好きだったのですんなり溶け込めた。
気がついたらそのテープが私の宝物になっていた。
そしてお互い合格してお祝いに神社にふたりででかけた。
私の生まれて初めてのデートだった。
でも、彼は東京の大学、私は山口の大学。
それから手紙も何度もやり取りしたけれど、結局何にも芽生えなかった。

28歳の頃、10歳年下の人を好きになってしまった。
まだ大学1年生だという彼。
どうみても子どもにしか見えないし、私よりも体も小さかった。
でも、一生懸命私に合わせようとする彼がかわいくて、気がついたらいつもいっしょにいた。
そんな彼が好きだったのはエアロスミス。
私はヒップホップやソウル系が好きだったのでぜんぜん興味なかった。
でも私といるときにはいつもエアロスミスの「CRAZY」をBGMで流してくれていた。気がついたら彼の好きなロックをあれこれと聴くようになっていた。でも、それが彼の精いっぱいの私に対する気持ちの表現だったと知ったのは私が別の人と結婚してからのことだったけど・・・。


今でもそんな曲たちを聴くと昔のことを思い出す。
でも・・・・
考えてみたら、音楽つきの恋って全部成就してない。
相手の好きな音楽を自分も好きになったり、好きになろうと努力したりする恋ってうまくいってない。

今のダンナとは音楽の趣味はまるで違う。
でも、だからといって衝突することもないし、いっしょにいて心地いい。
もしかして、恋愛って趣味があうからうまくいくものでもないんじゃないかな。
相手のために自分を抑えて無理するより、自分が自然体でいられるほうがいいんじゃないかな。

それは結婚すれば今度は生活も伴うし、多少の無理や犠牲はあったりするけれど、それでも磁石のS極とN極ほどの好みの違いがあるのにお互いのことを侮辱することもなければ尊敬しすぎることもない。本当にラク。

何がいいたいんだろう?
よくわかんないけど、
そういうことだと私は思う。



© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: