開運千社札

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2007.09.25

めがね

(6)

テーマ：映画館で観た映画(8593)

カテゴリ：映画

ひと言で言うと、これは 「リセット」

内容を詳しく書くことは避けますが、気に入ったセリフについて、ちょっぴり書きますね。

◆ここ、ケータイ入らないんですよ・・・・・・・・・いいでしょ。

アタシは携帯電話をしばしば「投げ捨てたい」という衝動に駆られます。ですから、このセリフがとても気に入りました。

屋久島に行ったとき、PHS が空港で「用済み」になったことを思い出したんです。そのときはガイドさんと連絡を取るのにちょっと困ったけど、「これで日常から完全に解放されたぞ！」って気分になりました。

屋久島は外周の道路に面した場所なら au, DoCoMo ともにつながります。でも、島の奥深くではケータイが通じません。それを不便と感じるか、ラッキーと考えるかによって、この映画の見方は変わってくるでしょう。

◆知ったところでどうなるものでもないし

「○○さんと××さんの関係は？」

最初のセリフは右から二番目に写っている主人公の小林聡美です。「どうなるものでもないし」は右端の市川実日子。小林聡美は民宿のご主人と、もたいまさこの関係について質問したのですが、見事に肩すかしを食らいます。そんなことどうだっていいじゃないかと・・・

これねー、アタシが常々思っていることです。特にセカンドライフで。

「知ったところでどうなるものでもないし」

やたらと質問攻めしてくる人っているでしょ。どうせ聞いたってすぐに忘れるくせに、つまらないことまで根掘り葉掘り聞きたがるヤツ・・・アナタの周りにもいるんじゃない？

もし、アナタも「知ったところでどうなるものでもない」と思うタイプなら、この映画はサイコーです。きっと「ウンウン」と頷いてしまうでしょう。

もう少し詳しく言うと「希薄な人間関係を好む人」、あるいは「他人との間に常に一定の距離を置いている人」（ボクシングで言うとファイターではなくアウトボクサータイプ）ですかね？

この映画の監督とアタシは、上記のようなタイプでしょう。ウマが合うと言うんでしょうか。CGをまるで使ってない低予算映画だけど、非常に気に入りました。

ということで、評価は A です。

お近くの映画館で「めがね」が観られない場合は、同じスタッフが撮ったという「かもめ食堂」を観てください。