Lemonhart755

Lemonhart755

今はまだ人生を語らず





懐かしい人や街を訪ねて   汽車を降りてみても

目に映るものは時の流れだけ 心がくだけてゆく

帰って行く場所もないなら  行きずりの触れ合いで 慰めあうのもいいさ 


シンシア そんな時 シンシア君の声が 戻ってよと歌ってる

君の部屋のカーテンやカーペットは 色あせていないかい



人ごみに隠れて肩をすぼめて  自分を見つめた時

過ぎ去った夢が崩れ落ちる   長い旅が終わる

夜空は街に落ち 人々が笑いながら通りすぎる あの日と同じ場所を


シンシアそんな時  シンシア君の声が 戻っておいでよと 詩ってる



君の部屋に僕一人いてもいいかい 朝を待つのが恐いから

シンシア帰る場所も  シンシアないのなら

シンシア君の腕で   シンシア眠りたい




      襟 裳 岬     2005.01.01



北の街ではもう悲しみを暖炉で 燃やしはじめてるらしい

理由のわからないことで 悩んでるうちに 

老いぼれてしまうから 黙り通した歳月を 

拾い集めて暖め合おう 襟裳の春は何も無い春です



君は二杯目だよねコーヒカップに 角砂糖ひとつだったね

すててきてしまった わずらわしさだけを

くるくるかきまわして 通りすぎた夏の匂い

思い出して懐かしくなるね 襟裳の春は何も無い春です



日々の暮らしは嫌でもやってくるけど 静かに笑ってしまおう

いじける事だけが いきることだと

飼いならしすぎたので 身構えながら話すなんて

あー臆病なんだね  襟裳の春は何も無い春です


寒い友達が尋ねてきたよ 遠慮は要らないから

温まって行きなよ 





      知 識     2004.12.30



どこへ行こうと勝手だし 何をしようと勝手なんだ

髪の毛を切るのもいいだろう きずかれするのは自分なんだ

うまくやるのもいいものだ  おいしいものには味がある

押し付けられたら逃げてやれ 気にする程の奴じゃない


人を語れば世を語る   語り尽くしてみるがいいさ

理由ばかりをぶら下げて 首が飛んでも血は出まい



言葉をみんな食い荒らし 知識のみがまかり通る

一人になるのに理由がいるか 理由があるから生きるのか

自由を語るな不自由な顔で  君は若いと言うつもりかい

年功序列は古いなどと    看板だけの知識人よ


人を語れば世を語る   語りつくして見るがいいさ

理由ばかりをぶら下げて 首が飛んでも血は出まい





      暮 ら し     2004.11.23



男だったんだと 女が居て気づいた

弱虫なんだと 酒を飲んで判った


嘘をついていたと 鏡の自分に言った

やさしさもあると 我が子を抱いて



臆病なんだと 唄を歌って思った

許してもいいと 裏切りを認めた

友達を思って 人を傷つけた

こんな世の中と 自分を捨ててみた



これからどうしようと タバコに火をつける

明日があるからと 今日は黙り込む

いつも勝てるんだと ゲームをやめなかった

気ままにやりたいと 悪い夢をみた





      贈 り 物     2004.11.24



あの時僕はこう思っていたんだ   君に何かをして上げられる

せめて詩くらいは歌ってあげられる 僕はギターを持っていたし

終わってたんだよ何もかもが    その時から皆間違いだらけさ

もう行くよ もう何も言えなくなった




それから君の好きだった雪は   誰かに歌ってもらえばいいさ

今は判り合おうて時じゃないんだ これで少しは楽になるだろう

笑ってたんだよ心の中で     僕にはそれが聞こえてくるんだ

捨てちまおう 君のくれたものなんて




それは小さな物語なのさ      暗い路地に吐き捨ててしまおう

だから留まるよって言わさなかった そんな君に罪などありゃしない

もういいんだよそれだけで     住んでいた街のせいにしちまえばさ

サヨナラは僕の背中に背負っていくさ





      人生を語らず      2005.02.06



朝日が昇るから起きるんじゃなくて  目覚める時だから旅をする

数えられるものに別れを告げて    届かないものを身近に感じて

越えて行けそこを越えて行けそれを  今はまだ人生を人生を語らず



嵐の中に人の姿を見たら  消え入るような叫びを聞こう

判りあうよりは確かめあうことだ  季節の巡る中で今日を確かめる

越えて行けそこを越えて行けそれを  今はまだ人生を人生を語らず



あの人のための自分などといわず   あの人の為に去り行くことだ

空を飛ぶよりは地をはう為に    口を閉ざすんだ臆病者として

越えて行けそこを越えて行けそれを  今はまだ人生を人生を語らず



遅すぎることはない早すぎる冬よりも 始発電車は行け風を切って進め

目の前のコップの水を一息に飲み干せば 傷も癒えるしそれからでも遅くはない

越えて行けそこを越えて行けそれを  今はまだ人生を人生を語らず



今はまだまだ人生を語らず   目の前にもまだ道はなし

越えるものは全て手探りの中で 見知らぬ旅人に夢よ多かれ

越えて行けそこを越えて行けそれを  今はまだ人生を人生を語らず





      ペニーレインでバーボン      2005.02.06



時がたってしまうことを  忘れてしまいたい時があるよね

すべてのものが何もかも  移り変わっているものの

何となく自分だけ意地をはり通して 逆らってみたくなる時があるよね

そんな時僕はバーボンを抱いている どうせ力などないのなら酒の力を借りて見るのもいいさ


こうして今夜も原宿ペニーレインで 原宿ペニーレインで飲んだくれている

ペニーレインでバーボンを ペニーレインでバーボンを 今夜もしたたか酔っている



恋人の顔なんて  思い出したくことがあるよね 

まして会いたくなるほどの  気持ちもわからない一日なら

自分一人で歩いていたい  表参道ならなおいいさ

そんな時僕はバーボンを抱いている どうせ力などないのなら酒の力を借りて見るのもいいさ


こうして今夜も原宿ペニーレインで 原宿ペニーレインで飲んだくれている

ペニーレインでバーボンを ペニーレインでバーボンを 今夜もしたたか酔っている




テレビは一体誰のためのもの  見ている者はいつもつんぼさじき

気持ちの悪い政治家が 勝手なことばかり言い合って

時には無関心なこの僕でさえ  腹を立てたり怒ったり


こうして今夜も原宿ペニーレインで 原宿ペニーレインで飲んだくれている

ペニーレインでバーボンを ペニーレインでバーボンを 今夜もしたたか酔っている



あまりに外は上天気すぎて  雨の一つも欲しくなり

こんな天気は僕には似合わないんだと  肩をすぼめて歩く時

陽気に生きていくことが  なんだかみっともなくもないよね


こうして今夜も原宿ペニーレインで 原宿ペニーレインで飲んだくれている

ペニーレインでバーボンを ペニーレインでバーボンを 今夜もしたたか酔っている



みんなみんないい奴ばかりだと   お世辞を使うのが億劫になり

中には嫌な奴だっているんだよねと 大声で叫ぶほどの勇気もないし

とにかく誰にも会わないで  勝手に酔っ払っちまった方が勝ちさ


こうして今夜も原宿ペニーレインで 原宿ペニーレインで飲んだくれている

ペニーレインでバーボンを ペニーレインでバーボンを 今夜もしたたか酔っている




      おはよう      2005.02.06




夜明けはいつもの うす茶色 始発電車が走ってく

今頃ホームでは  働き者の酔っ払いが目覚めている

光に眉をくすぐられて 

おはよう  死んだふりは止めなさい

おはよう  生きていくのが下手な男達



貧しい国って言うんだろう  握手するのも照れくさい

ランニング姿の  陽気すぎるニュース屋が

届けて歩く  一息つける今日の笑を

おはよう  ハゼがたくさん釣れました

おはよう  驚くなかれ東京湾でさ

おはよう  照れ人間があふれている

おはよう  働きすぎるやさしい男達






      世捨人唄      2005.02.06



たとえば故郷を捨てるとも  旅の情けは捨てないで

悲しみ川にこぎ出そう    まして一人の男なら



男と男がもつれても  悲しみ川は深くなる

酔っても陽気になれなくて まして男と女なら


都の川をさかのぼり  女の川に竿させば

おぼれおぼれの優しさに ひとつふたつとやせて行く


故郷川から女川    悲しみをこいでゆく

川の流れの行く先は  川の流れの行く先は



たとえば故郷を捨てるとも  旅の情けは捨てないで

悲しみ川にこぎ出そう    まして一人の男なら





      三軒目の店ごと      2005.02.06



まだまだ酔っちゃないんだろう   レモンスライスがしみるなんて

何だか妙に気がきくね       俺の冗談がおかしいかい

飲みほしてしまおう照れ臭さなんて 夜はまだまだ続くんだぜ

今夜今夜店ごと グイーと一息に飲んじまえ

その気になったらくりだそう   (オイラ酒飲みウンと飲めヤレ飲め)

夜中になっても起きている町だ  (酔って騒いで女を口説いて)

都会を嫌だと女に言ってみな   (ウンと飲め飲んだら踏み倒せ)

どこかに行こうと誘ってみな   (いやなことなど一気に飲み干せ)

飲み干してしまおう乾いた夜を   恋はどこにでも転がっているさ

可愛い可愛いアバズレを  一息にグイと飲じまえ



大きな声が出るじゃないか     酒のせいでもうれしいね

言いたいことを言えばいい     唄いたい唄を今唄いな

飲み干してしまおうこのブルースを 君はまだまだいけそうじゃないか

二軒目二軒目店ごと  グイと一気に飲んでしまえ

わらっているよ誰もが(オイラ・・) あいつもこいつもその中にいる(酔って)

その中にいないってことは(ウンと・・・) おろかなこととは違う話さ(いやな・・・)

飲み干してしまおう常識なんか    夜はまだまだ続くんだぜ

三軒三軒まとめて  グイと一息に飲んじまえ






      戻ってきた恋人      2005.02.06



あの晩君は素足でやってきた  悲しそうな目をして

わけも言わずに座り込んだまま 小花模様の長いスカート

僕は黙って熱いコーヒ作ってあげた そのうち君がポツポツと話出すまで 



あの晩君は泊まってゆくつもり  昔よくしたように

勝手知っている僕のアパートで  小指の指輪いじりながら

僕は何だかそんな気がしていたけれど やっぱり君はあいつと別れてきたんだ



あの晩君は素足で飛び出した   取り付かれた目をして

わけを聴きたい僕を残したまま  小雨模様の長い夜だった

僕は決して君を許さないと思ったけれど いつかは君がこうして戻ってくると  何となく





















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