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- 泣くしかない -




小学3年の秋、離れて暮らす母親の家に
泊まりに来ていた俺は、気分最高だった。

3歳の時に親父と離婚して、俺は親父と
兄貴は母親と一緒に生活していたから
母親と兄貴(以下、仁)と接する機会があると、笑顔いっぱい。

俺は幼い頃からお喋り人間。
落ち着かない性格なのか、母親とはずっと
喋ってた。お泊まりの初日、2日目と。
バイバイするのが、悲しいのも分かってるから
久しぶりに会ったその日から、たくさん話すんだ。

土曜日と日曜日は小学校は休み。
だから、金曜日の夜に家に行って、日曜日の夜にバイバイ。

そうそう、泊まりに行ったあの日の日曜日の夕方....
俺の人生を狂わす、たった一言からの出来事が起きた。

『 何で母さんは父さんと離れちゃったん? 』

離れた原因が分かれば、また母親と暮らせる
と思う、昔からの願いから出た一言だった。

すると、母親は冷たい目をして
車のハンドルを握って答えた。

- - -

・実は、仁はあんたの父さんと産んだ子じゃない
何年も前に、アメリカである男の人と産んだ子や。
ただ、その男の人は日本人やで?、、、
でもな、その男の人は仁に暴力ばっかり奮うから
離婚してから日本に帰ってきたんや。
・んで、帰国後の職場であんたの父さん
と知り合ったんや。あんたの父さんは明朗やから
仁がやたらと、父さんのこと気に入って、母さんに
"あの人と一緒に暮らすこと出来へんかなぁ?"って
言うてきたんやで。
・それからお父さんと母さんは結婚してん。
結婚後しばらくしたら、お父さんが"子供が欲しい"って
言いやったんや。母さんはもう身体も弱いから、子供
産める自信も無かった。けど、お父さんは必死に子供が
欲しいって言ってきやったんや。母さんの親戚の反対も
押し切ってな?、母さんの身体を壊す気か?って思ったわ。
・んで結局あんた産まれてきてからや。
お父さんの態度が急変して、仁には偉い冷とうなってな。
・あんまりえげつないから、離婚したんやで。

- - -

俺は助手席に座っていたけど
窓の外を見て、相づちを打って
ただ涙をこらえるしかなかった。

俺は仕方なく、母親や親戚
の反対を受けながら、ただ産まれてきた
俺が産まれてしまったせいで
家庭を崩壊させて、兄貴を傷つけて、離婚した。

もうこの2つが頭の中をぐちゃぐちゃにした。

その夜、俺は布団の中で泣いたよ。
じゃあ何で俺はここにおるん?
産みたくなかった子に、何でご飯作るん?
何で暖かい部屋に入れるん?
何でみんなそんな笑顔なん?
そもそも、殺したら罪やから適当に接してるん?

もう泣くしかなかった。
俺はこの時から、自傷と自殺本願を抱き
ただ、母親と父親を憎み、この世に産まれてきたことを
後悔し続けるようになり、全てを否定するようになった。















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