2004年08月28日
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もう引越しが週明けに迫ってこの借家に住むのも後僅か。ここまで来るのに思えば色々な事があった。

そもそもここで生活しようなどとは、予定外だったのである。全ては平成7年1月17日の早朝に、あの阪神淡路大震災が発生したのが始まりであった。前日迄成人の日絡みの連休で、休み明けのその日の朝はいつもより早めに起きて、爪を切っていた。切り終えて立ち上がり掛けた時、何か工事現場の削岩機みたいな上下振動が起こったかと、思う間も無く部屋のあちこちが崩れ出し、土壁の埃の他に煙が流れてきたらしく、「こら逃げんとアカンわ、早う脱出せな煙に捲かれる。」と思った時、1階から父が「早う外へ出え」との声がした。階段を下りようとしたが壁が崩れて出られず、止む無く2階の窓からと思い、開けたらなんと1階が箱を折りたたんだ様になって、低くなっていた。襖を剥がして下へ落としてその上に降りてやっと脱出した。

煙の元は東の道路より向うの火事の煙が流れたのだった。ホッとする間は無かった。1階隣の人の「まだおるぞ。」の声に我に返った。1階には両親が居る、父の声は聞いていたが状況が分からない。その人と2人で呼び掛けるがどうにも出来ない。ふと横を見れば火事で出動していた消防隊員がいたので頼み、こじ開けたりしているうちに、父、母の順に外へ助け出された。たまたま揺れた拍子にコタツのテーブルに体が入ったり、寝ている横に有ったミシンがつっかい棒になって、圧死を免れたらしい。3人無事に外に出たものの、一瞬にして住む所が無くなたのである。それは近所の他の人たちも同様だった。一息ついたのかその後の記憶が曖昧だが、親戚や会社に連絡をして、昼下がりになって近所の人が炊き出しのお握りを分けてくれてやっと食事ありついた。そしてとりあえず近くの小学校へ避難した。このとりあえずが、その後約5ヶ月にも及ぶとは想像する余地も無かった。

避難所生活も不便ながら何とか凌いでいた。

その5ヶ月近くなって、知り合いの人が借家で1件空きそうだと教えてくれ、その後空きになったので家主に紹介して貰いこれまで住んできたのである。

その間に転職もあり、親友、母との悲しい別れもあり、今こうして楽天のHPを通じて新たな人達との交流が出来たりと、色々な出来事が有った。

今度の引越しで生活も一新するけど、いい思い出の出来る暮らしをしていきたいと思う。





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最終更新日  2004年08月29日 15時32分13秒
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