るんめぐ♪物語

るんめぐ♪物語

ちびっこギャング「るん」



仔犬が来て4~5日が過ぎようとしていた。
だが、まだ名前がなかった・・・。そろそろ予防注射をしなければいけない時期にきていた。
あ~でもない、こ~でもないと悩んだ末に、ころころと嬉しそうに転げまわっているので、「るんるん」の「るん」というノーテンキな名前に決まった。名前が悪かったのか、1歳までのるんは、チョロチョロと落ち着きのないギャングのような仔だった。

ある朝、何気なくるんの瞼を引き上げて目の様子を見ようとしたとき、血が白目にべったりとついていた。慌てて、仔犬を抱き、近所の動物病院へ連れていった。動物病院までのわずか3~4分の道のりがなんだか遠く感じた。こんなに小さいのに失明したらどうしようと涙が出てきた。
病院について、先生に話をすると、るんの目を見て、「どこが悪いのですか」と淡々と言われた。「犬の目の血管はこんなものですよ。確かに普通の仔よりもこの仔のは、太いですけど」
私は目が点になった。「初めて犬を飼ったので、なにもわからなくて・・・」と消え入るように伝えた。穴があったら入りたかった。
ご飯を食べないという話をしたら、「それじゃあ、うちのをやってみましょうか」と、その場で、病院で出しているグロース缶を食器にもってくれた。るんは、まるで、ご飯をもらっていない仔のようにむさぼるように食べだした。あっという間にペロリだった。
「家では全く食べないんですよ」というと、「おいしくなかったんじゃあないですか」とのお答え。
もうしっかり呆れてしまった。仔犬に振り回されている自分が滑稽だった。
「せっかくきたんだから、健康診断をしましょう」といわれ、ついでに予防注射もすることになった。帰りがけには、しっかり病院で出されている仔犬用のグロース缶を手にしていた。

仔犬が生まれたら、生後60日ごろとその一ヵ月後、すなわち生後90日頃にワクチンをする。
Y.Tさんによれば、8種混合ワクチンは体に負担がかかるから、5種混合でいいとのこと。でも、近所の病院では8種混合をするように勧められて、これにした。ワクチンを打った後は、しんどかったのだろうか、珍しく大人しかった。

るん蜂




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