モーニングワーク



フロイトは敬愛する父を亡くしたときの心理
をしっかりと見据えていた。自己分析によって
愛する人を失ったときの仕事である喪の仕事
を完遂する方法を探った。

フロイトにとって父は愛するだけの存在では
なく、ときに恐怖を与える存在でもあった。
そしてフロイトは、そうした恐怖からの解放
による安心感、そしてその周辺で生じていた
ある種の憎しみを自覚するにまでいたった。

喪の仕事において、人は悲しみを引き受ける
強さを身につけ、対象への後悔、懺悔の念を
整理し、必要ならば他の対象に似た思いを
向けることで、このうつ状態を脱却しなければ
ならない。

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