みみずの分家

みみずの分家 2003年 年明け

 私がみみずを飼っている、ということが、大分周りの人に知れてきた。
初めは気持ち悪そうにして聞いていた人たちも、だんだん「最近みみずちゃんどぉ?」などと声をかけてくれるようになった。
「liveのみみず話おもしろいから。」と、ありがたいことも時々言われる。

 さて、小学校の教師をしている知人が、2002年の暮れに「ミミコンのことを少し詳しく知りたい。」と言ってきた。なんでも、担任をしているクラスでゴミのリサイクルと環境についての調べ物をした際に、みみずに行き当たって、自分たちでもやりたいという(かなり奇特な)児童が出たんだそうだ。
 小学生は自分たちなりに調べたらしいが、どうもあまりよい資料に当たらなかったらしく、そこへ「liveshowが実際にミミコンしているぞ」という情報が担任に入ったということだ。

 いいですよ、と、即答をして、小学生相手に「いかに元手をかけずにミミコンを行うか」という話をした。会ってみたら予想に反して、かわいらしいお嬢さんたちだった。「みみず大丈夫?」と聞いたら「大丈夫です♪」だそうで。

 丁度同時期に、大人の方で、自分もミミコンをしてみたいのでみみずを分けて欲しい、という人がいたので、そちらの方のミミコンのセットを小学生にも見てもらうことにした。
 小学校の休み時間に合わせてミミコンのセットを行った。この時はEMバケツを使い、ヤシ繊維をベッド材に使ってセットした。コンポスト用シマミミズを、多分初めて見ただろう小学生は、「かわいい♪」と、みみずを手のひらに乗せてじっと見ていた。おお、本当に大丈夫じゃん、かわいい女子小学生。頼もしいッたら。

 それから1週間後くらいに、小学生にもみみずを分家した。元手がないとのことだったので、魚屋で発泡スチロール箱をもらってきてその中にセットした。おばさん嬉しくなって、ヤシ繊維をタダで寄付して、手書きの「みみずの飼い方」までつけてしまった。



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