ローズダンサーのHP

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吹奏楽物語 H20年度



本庄は、自分のパートに1年生が入ってくれるか心配だった。
なぜなら、男子だけ、楽器が重い、など、悪条件がそろっているのだった。

早速、新入生歓迎コンサートが行われた。去年、本庄が吹奏楽部に入ろうと思ったきっかけを作ったコンサートである。

演奏をし終わると、もう1人男子がいたんだ という目で見られた。
チューバで顔が見えなかったので、当然である。
本庄は現実に突きつけられた気がした。

コンサートが終わった後、楽器体験に1年生がやってきた。しかし、1人。
知多のトランペットパートの体験をしていた。チューバにはいつ人が来るのか・・・・・・
2日目、今度は大勢1年生がやってきた。しかし、チューバには1人もこない。当然だ。恐れたことがついに起こってしまった・・・・・
他のパートは大盛況。しかし、チューバは地方の商店のような感じ。つまり、誰も来ないのだ・・・・・・・・
そして、ついに待望の1年生がやってきた。名前は大川さくら。と、もう1人、小池晃弘(男子)。良かった・・・・しかし、二人ともチューバにまったく興味なし。サックスに行きたいとか、トランペットへ行きたいと言っていた。もう、嫌になった・・・
まったく人気のないチューバだったが、終盤になって急に忙しくなった
新入生全員が全部のパートを回ることになり、まだ回っていないパートに来だしたからだ。おかげで本庄は1日で11人見るなど、予想以上に多忙となり、目が回ってしまった。
その日の帰り道・・・・
本庄「今頃前半のツケが回ってきたよ。多忙しだ・・・・・」
知多「まあ、そっちのパートは良いかもしれないが、こっちのパートは先輩がいろいろ言うんだよね・・・・1人が羨ましいよ・・・・」
本庄「でもさ、先輩が居ないよりはましだろ?」
知多「とんでもない!!確かに先輩が居て良かったと思うことはあるけど、その回数より、居ない方が良かったと思うことが多いよ・・・・・」
本庄「そうか、いろいろ大変なんだな・・・・」
そしてついに、1年生の楽器決めが行われたのであった・・・・

第7楽章 運命の・・・・・楽器決め!!

本庄は、基本的に態度が一番良かった大川さくらをチューバパート希望1年生に指定した。
しかし、フルートとクラリネットも大川さくらを指名。
小村T「さくらちゃんは、唯一チューバパートの希望を出しているから、チューバで決定ね。フルート、クラもいいね?」
これで1年生は仮決定した。しかし、小村先生が、
小村T「一応、さくらちゃんを吹かしてみようか?」
本庄「いや、そうすると、大川さんは勝手に楽器が決定したと思いこんでしまいます・・・・」
なぜか後輩に「さん」をつける本庄、他人を下とは思えない奴なのだ・・・・
なんとか必死で先生を説得、こうしてチューバパートに大川さくらが来た。星野先生も、
星野T「まあ、二人は合っているんじゃないの?あの豪快な笑い方は大丈夫だよ。」
しかし、本庄は心の中で、
本庄「サックスパートに行きたいって言っていたし、サックスも指名していたのに、いいのかな?」
と思うようになってきた。本庄はとりあえず言わないことにした。
ある日の帰り道。
本庄「お前さぁ、後輩の事なんて呼ぶ?」
知多「え?別に普通に・・・・お前は?」
本庄「必要最低限呼ばない。「ちゃん」とか、男子が付けると気持ち悪いし、だからといって呼び捨ては良くない。お前どうやって呼んでいる?」
知多「こっちは人が居るからみんなに便乗しているけど、必要最低限言わないことにしているよ・・・・しかもお前後輩に敬語使う必要ないだろ!!」
本庄「わりぃ、俺、そうやって人を自分の下だとは思え無いんだよ・・」
知多「・・・・異常なほどの優等生だな。お前は。今、俺が悩んでいるのは、挨拶。お疲れ様でしたは普通に言えるけど、おはようとか、こんにちはとかって言いづらくね?」
本庄「無理もない。俺は出来るだけ小さい声で言っている。ほんとにこの問題には苦労するよな・・・・・」
2人は話の途中で分かれ、家に帰っていった

第8楽章 後輩指導

さっそく翌日からパート練習が始まった。
本庄は下手な字でTubaと黒板に書いて教室移動する。本庄の学校の吹奏楽部では、移動するパートは黒板にパート名を書くのだ。本庄は字が汚いので恥ずかしかった。
大川さくらにメトロノームを持ってくるよう指示し、自分は教室へ移動した。
本庄「・・・・・・なんて呼べばいい?」
大川「えっ?べ、別に何でも良いですけど・・・・・」
本庄「・・・・じゃあ出来る限り呼ばないで良いね。二人しかいないから・・・」
大川「はい・・・」
このあと二人で雑談で盛り上がる。当然練習も忘れていないが。
この時、初めて本庄は尾形先輩の苦労が分かった。こんなに大変だとは思っていなかった・・・・・・・
大川さくらはパート練では上手いが、合奏になるとあがってしまい、ミス連発。隣の先輩達からすごい視線で見られる。かなり恥ずかしかった。
講師の先生は来た際は、大川さくらはペンを忘れて、何も書いていなかった。忘れ物をしたのは大川さくらだけ。しかたがなく本庄はペンを貸してあげた。
そして、1年生が下校した後、小村先生が、
小村T「拓夢くん、さくらちゃんはペン持ってきていなかったから、ちゃんとしかっておいてね!!」
と、強く言われた。
しかし本庄はもともと人を怒れるタイプではないので、注意だけしておいた。
また、次の日の朝練・・・・
大川さくらと仲が良い木田満(Tp)が、
木田「先輩、それ、体育着反対に来てません?」
本庄「え?あ、本当だ!!」
本庄はあわててトイレに行き、着替えてきた
大川「先輩、なにやっているんですか!」
本庄「あっははは、恥ずかしい・・・・・」
こうして、部活は本庄の一番の楽しみになった

第9楽章 コンクール

7月に入り、コンクールの練習がスタートした
今年のメンバー

Cl

3年生
薬袋 砂夏
中居 舞
山崎 佳奈
2年生
深沢 由紀子
石合 里沙
近田 陽菜
三井 美沙
1年生
辻 彩美

Fl

2年生
谷口 真亜沙
立川 加奈
1年生
長田 千鶴

Sax

2年生
神原 里菜
落合 歩
古山 由紀
1年生
太田 舞有

Hr

3年生
越川 有紗
2年生
安田 志保
熊井 みづほ
1年生
佐藤 美優

Euph

3年生
三枝 友美
2年生
加藤 梓

Tuba

2年生
本庄 拓夢

Tp

3年生
橋本 桃子
相川 千紗
2年生
長坂 楓
知多 航大

Tb

3年生
江本 佐知子
篠原 里香
2年生
赤坂 桃子
白川 冬美

Perc

3年生
森 成実
竹内 千恵
2年生
青沼 美里
安藤 宇美
和田 智恵

小村T「では、このメンバーで頑張っていきましょう!!」
この瞬間、大川さくらのコンクール出場が無くなった。
本庄は大川さくらに、コンクールには絶対出れるから!!!!と言ったのをひどく後悔した・・・・・
その日のパート練・・・・・
本庄「いや、本当にごめん・・・・去年より人数が少ないからしょうがないよ・・・・」
大川「いやいや、先輩ががんばってくださいよ!!」
大川さくらは別に気にしていない様子だった
本庄は少しほっとした
しかし、それはこれからの辛い練習に、全パートの中で唯一1人だけしかいないパートになったことを意味していた・・・・

実はコンクール曲にはチューバだけのメロディーがある。
そんなのは何処のパートにもあるが、チューバは1人しかいないので、ソロ同然である。本庄は絶体絶命の状況に追い込まれた。
そして、毎日1日練習が続く中で、講師の先生から、去年よりは力が付いている。と言われていた。確かに上手くなっていたと思う・・・・
そしてついにコンクール当日。本庄は寝不足だった。
会場について、他校の演奏を聴いた後、チューニングをする。もう心臓がやばかった。そして袖に入った。ここでは本庄は先輩と会話することによって緊張をほぐしていた。そしてステージに入った・・・・・・
アナウンス「○番 多分中学校 指揮 小村恵美」
そして知らないうちに曲が終わり、写真撮影をしていた。また他校の演奏を聴いた後、結果発表を待つ。
ついに結果発表が始まった。どんどん自分の所に迫ってくる・・・・

「○番 多分中学校 銀賞」

もう、言葉にならなかった・・・・・・・
みんな崩れ落ちていた。バスに向かう途中、
知多「泣きたいか?」
本庄「ああ・・・・今回は絶対に取れると思ったからな・・・・」
知多「泣くのは金賞取ってからにしろ!!!!」
この言葉で本庄は少し元気が出てきた。そして重い空気のバスの中。
学校で反省会が行われた。3年生から後輩にメッセージ、ということで、全員1人ずつ、来年への抱負などを語ってくれた。そして最後の部長の越川 有紗先輩のあいさつ。

越川先輩「講師の先生とかも去年より上手くなっていると言ってくれて・・・・とても期待してくれていると思って・・・・・それでも銀賞しか取れなくて・・・・・・」
小村T「有紗は部長だからみんなの分まで頑張ろうと必死だったよね・・・」

もう、部活内のほとんどが泣いていた。本庄も少し目が危なくなった・・・・
こうして、コンクールは幕は閉じたが、本庄の心の中には大きな物が残ったのであった・・・・・・・

第9楽章 学園祭

コンクールが終わると、もうすぐに学園祭のムード。
3年生は、学園祭で引退することになっている。
今年はいつも恒例の曲をやらないことになった。
ある日の低音のパート練。
本庄「先輩、高校行っても吹奏楽続けるんですか?」
山崎先輩「いや、続けないよ。弓道部に入ろうと思って居るんだ!!」
本庄「いやあ、続けてくださいよ。定演(定期演奏会の略)絶対に見に行きますから!!」
山崎先輩「ううん、やっぱり弓道やりたい!!」

このような会話を出来るのもあと少しとなってしまった・・・・
学園祭の日。吹奏楽部はトップバッター。みんなより少し早く来てセッティングやチューニングなどを済ませる。
そして、曲が始まった。最後の曲はコンクールメンバーだけでコンクール曲。あの辛いけど楽しかった夏休みの日々が戻ってきた。本庄は胸が熱くなり、少しだけ泣いた。誰も気付かないところで・・・・
その後の地元のお祭りも終わり、先輩達が正式に引退した後の部活。
2年生は何故か張り切っていたが、知多と本庄の表情は暗かった。
知多「・・・これって去年と同じ風景だよな・・・・」
本庄「確かに・・・・先輩が居なくなって、その引き継いだ学年がはしゃぐ。来年もこうなるんだろうな・・・・」
知多と本庄は去年と同じように下駄箱を眺めていた・・・・

第10楽章 アンサンブルコンテストメンバー決定

学園祭が終了し、完全に新体制となった。
部長には三井美沙が選ばれ、副部長には古山由紀が選ばれた。
そして、山崎先輩が抜けた後、空白になっていたバスクラには三井美沙が選ばれた。つまり、低音パートの2年生は、本庄と部長と副部長である。
本庄はこの二人に振り回されっぱなし。二人とも天然ボケが激しいので、ついていけないのだ。
また、12月に開催するアンサンブルコンテストのメンバー決めも行われていた。本庄は去年、出場できなかったので、何とか出場したいと思い、日頃の練習に励んだ。
同じグループには知多も居て、とても練習が楽しかった。
ついに、上位2チームを決める発表会があった。ここで2年生の2グループが残り、なんとか先輩の面目を保つ事が出来た。
本庄が更に張り切り、ついにメンバーを決める日が来た。本庄は一生懸命吹いた。本庄達はBグループである。
小村T「私と星野先生の意見が一致したので発表します。まとまりが有るということで、Bグループに決定します!!」
本庄は嬉しかった。しかし、同時に6人だけで吹くことに恐怖心を覚えた。
アンサンブルというのは、ソプラノ、アルト、テノール、バス、パーカッションだけで少人数で吹く事で、人数が少ない分まとまりや個人の技術がよく分かるのである。また、指揮者がいないので、テンポを自分達でキープしなければならないのだ。
本庄は、出るからには金賞を取ろう、と意気込むのだった・・・・

第11楽章 アンサンブルコンテスト

アンコンの2週間前、大川さくらが盲腸で入院。これは痛かった。本庄は1人で練習していた。

その日から、アンコンメンバーだけでの練習がスタートした。

メンバー

ソプラノ 谷口 真亜沙、石合 里沙
アルト 知多 航大
テノール 白川 冬美、熊井 みづほ
バス 本庄 拓夢
パーカッション 和田 智恵、青沼 美里

本庄の担当するバスパートはほとんど四分音符。リズムをほぼ決めているのだ。
しかし、本庄はリズム感がないので、かなりテンポがずれていく。そんな日が本番一週間前まで続いた。
ソプラノの二人も呆れている日が続いた。こんなんで大丈夫だろうか。奨励賞にならないだろうか。
去年のアンコンは銅賞。初出場だったのでしょうがない。今年は、前年以上を出したかった。小村先生も熱心に指導してくれた。
そして本番前日。アンコンメンバーは少し残って練習。すべて終わってから、
小村T「拓夢くん、明日頑張ろうね」
と、個人的に言われた。これを知多に話すと、
知多「・・・・それってつまり、お前が下手ってこと?」
と、言われた。嫌な奴だなぁ。
すると、それを察してか、
知多「・・・まぁ、俺だって人のこと言えないし・・・・」
と、言ってきた。本庄はその夜、なかなか寝付けなかった。

ついに当日。本庄は集合時間の30分前にはすでに練習していた。何しろ今日は大切な日。自分のミスで奨励賞などになったら事だ。
そして、会場へ。他校の演奏を聴く。他校もミスをしているところが多く、少し安心した。
本番の少し前になりチューニング室へ。そこで20分吹いて、袖待機。
まさに、緊張が最高潮に達した。

本番。頭の中が真っ白になった。そして終わり。写真撮影まで短かった。

そして表彰式。

「○番 多分中学校 銀賞」

この言葉で安心した。金賞は取れなかったが、去年以上の成績を残すことが出来た。

本庄は、この事を自信にして、さらに次のバンドフェスタに向けて練習を続けるのだった・・・・・

第12楽章 バンドフェスタ

吹奏楽部は本当に忙しい。
アンコンが終わってしばらく経ったある日、ようやく大川さくらが復帰してきた。しかし、1ヶ月も入院していたため、結構他の1年生とは差が出来ていてはしまっている。本庄は副部長にも手伝って貰って大川さくらに指導した。
また、ユーフォと一緒にパート練をすることとなり、加藤梓と、ユーフォの1年生、倉田明里とも仲良くなっていた。
この1年生、とても1年生とは思えないような上手さを持っている反面、かなりの天然で、知多と本庄は結構いじられていた。
でも、それなりに一緒に居ると楽しい物で、大川さくらも少しづつではあるが、差は縮まってきていた。本庄は安心したが、でも、やっぱり厳しいところもある。隣で音を聞いていて、明らかに違う音が聞こえてくることもあった。
ある日、
本庄「大体わかってきたかな?」
大川「すいません先輩、頼みましたよ・・・・」
と、かなり頼りない発言もしていた。
一方で、2年生は希望者のみ、合宿にも参加することが出来た。
本庄は、自分の力を試す良い機会だと思い、参加してみた。
知多も参加し、結構はりきっていた。
合宿は、他中も含め、女子約100名に対して、男子はわずか8名。うち、3名は途中で居なくなり、夜になる頃には5名になっていた。
はっきり言って練習はきつかった。本庄は自分の音が響いていないのに気が付いた。周りの人の音質をまねしてみたが、やはり駄目。そこで、5名の男子の内の1人の、Tubaの人に聴いてみた。
本庄「どうやったらそんなに音が響くんですか?」
男子「やっぱり、息を沢山入れることと、唇をふるわすこと。そして、一番大事なのは響かそうと思うこと。」
と、言われた。さっそく実践してみたが、ちょっと音が合わなくなってしまった。やはり難しい。
そして夜を迎える。5人で楽しく盛り上がった。と、同時に意見交換もして、とても楽しかった。
合宿を終えて学校の部活に参加。行く前には出来なかった曲が出来るようになっていた。さっそく合宿で習ったことを大川さくらに教える。
大川「先輩でも音が響いていないなら私はどうなるのですか?」
本庄「大丈夫。同時期の俺はかなりやばかったから・・・・」
普通の人間から落ち込んでしまうところだが、大川さくらは持ち前の明るさで全然気にしていない。本庄は助けられた。
そして、どんどん日が迫ってくる。本庄は去年よりは上手く吹きたいと思った。去年は失敗してしまったからだ。
とうとう当日。なんとか無事に吹き終えた。流石にコンクールなどを経験していると、袖待機の時でも緊張を余りしなくなってきた。
そして、合宿メンバーだけで吹く曲へ。久しぶりにあった5人と再開を喜んでいた。これは特に問題なかった。
ついに最後、全体合奏。合宿の時の人の音の響きは健在だった。本庄は頑張らなければと思った。
ついにバンドフェスタは閉幕。本庄は来年の1年生の入部を楽しみにしているのだった・・・・・

第12楽章 3年生を送る会

バンドフェスタが終わってすぐ、三送会の練習が始まった。
下校時間が延びたこともあり、結構練習できた。
時間はなかったが、前から練習していたのでそれなりに吹くことが出来た。
と、一方で来年の新入生歓迎コンサートの曲もきまり、練習がスタートした。
○パン3世と○イレーツ・オブ・カリビアンである。○パンはそれなりにメロディーもありいいが、○イレーツはやたら拍子が変わる上、ほぼリズムは四分音符のみ。はっきりいってこれは酷だ。
しかし、そんなことを行っている内に三送会が近づいてきた。本庄は学年発表でも出番があるので緊張した。
無事に終わった後、部活で3年生と最後の別れの会があった。
本庄は自分のパートの3年生がいなかったので、パート練でお世話になった三枝先輩の元へ行った。
1人ずつメッセージを言っていくのだが、隣で加藤梓が号泣。そして本庄の番。
本庄「先輩、2年間ありがとうございました。先輩とは1年生の学園祭からどこにもいけずに困っている僕を助けてくれました。先輩は、まったくリズムがわからなかった僕を本当にしっかりと教えてくれました。だから、僕はようやく上手く・・・・・・」
この続きは泣いてしまい、言えなかった。
すると、
三枝先輩「拓夢くん。がんばってね。」
と言ってくれた。隣で大川さくら、倉田明里も号泣し、4人でおいおい泣いていた。本当に先輩は偉大だった。
そして知多も泣いていることに気付いた。本庄はこれまで一度も知多が泣いているところを見たことがないのでびっくりした。
本庄「俺も来年泣いてもらえる先輩を目指したいな・・・・」
知多「・・・・・・・」
知多は言葉が少なかった。自転車置き場に来たとき、
山崎先輩「拓夢くん、チューバ上手くなったね!!」
と、先輩が言ってくれた。本庄は3年生になったら絶対にういう先輩になろう、と心の中で思うのだった・・・・・













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