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2008.12.06
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カテゴリ: 子育て

一つまえの記事で、脳幹について触れました。

まず、脳幹とは何か?

人間は大脳や小脳にダメージを受けても生存は可能ですが、

脳幹は、自律神経やホルモン、呼吸にまで影響を及ぼしているので、

わずかでも損傷を負うと生きていることが出来ません。

脳幹には、人間が人間として生きて行くために不可欠な

さまざまな働きを司る機能が備えられていて、

生きるための基本的な衝動、恐怖、歓喜、満足感、怒り、優しさ、忍耐といった

やがては精神形成に繋がる、心の働きを培い、

コントロールする機能が収められています。

石原慎太郎氏は、

不登校や家庭内暴力など、現代の子どもの問題について語る時、

この「脳幹」について語ります。

現代の特性として子ども達の脳幹そのものがひ弱なものになってしまっている。

原因は現代社会の豊かさと平和がもたらした安逸である。

暑いといえば冷房、寒いといえば暖房、

お腹が空いたといえば容易に間食をあてがわれる子育てでは

子どもの脳幹は、耐性を備えることが出来ない。

それは同じような環境で育てられてきて耐性を欠いた

現代の若い親たちにしても同じことだ。

本来子どもに人間としての耐性を鍛え与える役目の父親は、

家庭の中で失権し、

母親が支配する家庭、母親のいたずらな溺愛、

しつけ教育に関しての他力本願といった状況の中、

不登校等は、「耐性」の欠如を自己防衛するための

彼らなりの哀れな手立てにすぎない。

動物行動学者のコンラッド・ローレンツの唱えた脳幹論、

「苦痛を味わうことのない子どもは将来、人間的に不幸になる」

という言葉が明かすように、

欠乏の楽しさ、獲得をかなえられずに耐えるということの貴さ、

自力での努力の末の達成感、満足感が、

子ども達に自ら一人前としての充実感を与え、

彼等をタフな人間に変えてしまう。

脳幹の大切な機能の一つは、

他者と触れ合い相克もする社会という場で、

争い、傷つきながら耐える、

あるいは競い合いながら懸命に努め、成功して満足する、

あるいは破れても耐え、耐えることで目に見えぬ力を蓄え

逞しく成長するといった耐性(こらえ性)を培うということである。

脳幹が健全に育たない子どもは、

厳しい世の中には通用しない人間にしかならない。

(石原慎太郎の言葉より抜粋)

現代は、親、学校、社会が、

よってたかって、子どもを

「便利」という毒に漬けているように思えてなりません。

自分で考えて、自分で行動し、

失敗したり、成功したり、我慢したりする、

子どもにとって大切な経験を奪っているのだと思います。

これは私自身が実際に体験したことです。

過保護、過干渉、神経質な子育てをしてきた結果、

私はドロシーを不登校、OD、うつ、不安神経症にしてしまいました。

でも、親である私がその過ちに気づき、反省し、

不器用ながらも、手出し・口出しをやめた時、

わずか2日ほどで、驚くべき変化がドロシーに起こりました。

何よりも、その瞳に力がみなぎってくるのを、

私はハッキリと感じたのです。

これらは私が子どもを、

守り、囲い、手を出し口を出し、

大切な脳幹の働きを弱めていたせいであったと思います。

その証拠に、ドロシーを含む、不登校児が、

親の関わりを変えることで、

イキイキとした子どもに生まれ変わっていったのですから・・・

このことについては、もっと書きたいことがあるのですが、

長くなるのでまた次回に。






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Last updated  2008.12.07 00:02:39
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