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子育てにおいての家事の分担、
また、どのように進めていくか等、
まだまだ書きたいことがいっぱいありますが・・・
今日は、夫が家事をすることについて、
少し書きたいと思います。
私は今回、家事分担をするにあたって、
これはプーにとっても、とても良いことだと思いました。
プーは転職するまで、尋常ではない勤務をこなしてきました。
殆ど休みもなく、1日16時間も働く生活を長いこと続けてきたのです。
通勤時間をひくと、家に居られる時間は4、5時間程度、
まさに寝食を忘れて、働いていました。
それが転職によって一転しました。
それまでは、大きな責任を背負う立場ではあったけど、
自分の指示で大勢の部下が動くという、
やりがいのある仕事だったと思います。
今もそれなりの責任はあるのですが、
思ったほど、大きな仕事を任される訳ではなく、
給料も以前よりだいぶ少なくなってしまいました。
日本の男性は、自分の価値を、
給料で量るところがあるようで、
このことでプーの自尊心は、
すっかりしぼんでしまいました。
実は、「怒鳴らないで」という記事を書いた時、
私は彼が、軽い鬱状態なのではないかと思っていました。
メッセで、男性にも更年期があるので、
それではないですか?とアドバイスを下さった方もおられました。
現在、以前ほどの過剰勤務はなく、
家に居られる時間も増えたプーに、
私としてはもう少し、仕事以外のことにも
目を向けて欲しいなという思いがありました。
何か趣味でも始めてみたら?
ボクシングジムなんかどう?などと
さりげなく薦めてみましたが、
「そんな暇はない」と言って、散歩に連れ出す位が精一杯でした。
二人で飲みに行こうと行っても腰が上がらず、
せっかく地元に帰ってきたのに、友達の誘いも断ってしまいます。
仕事以外では、ともかくずっと家にいて、
ひたすら横になって、DVDを観たり、ゲームをしたりするだけで、
他には何もしない状態でした。
男性は、家庭の中であえて役割が与えられていない以上、
仕事から帰ると、ほとんどやることがありません。
男性にとって家は、ある意味では、とても居心地の良い場所です。
でも私は、プーにとって、
家庭の居心地が良すぎる(やることがない)のも
考えものかなと思いました。
家の居心地が良いということ、
面倒な事は全て私が引き受けるということは、
心おきなく仕事に没頭出来る環境であるということ・・
そういう環境を用意することそが妻の努め、
良い女房という考え方が一般的なのかもしれませんが、
そのことで、男性はワーカホリックへの道へ邁進することが出来ます。
妻としては、夫が家事の煩わしさから解放され、
仕事に没頭出来る環境を用意することが、
夫のため、如いては家族のためという思いがあるのでしょうが、
こうやって、夫の家庭の中での存在価値を小さなものにし、
家族から閉め出し、
ワーカホリックの道へ、果ては鬱病への道へと、
知らず知らずのうちに導いているのかもしれないと思いました。
私は、プーが家事に参加することは、
仕事以外にも自分の存在価値を見出す
きっかけになるのではないかと考えました。
自分は仕事が出来てなんぼ、昇進してなんぼ、
家族が少しでも贅沢出来るように稼いでなんぼ、
そんな頭と心に風を通すことになるような気がしました。
家事、それは、生きるために必要なこと。
「生きる」ということ。
仕事に集中出来るようにと妻が尽くすことで、
かえって 夫の生きる力 を奪っているのではないか?
だから男性は、仕事で行き詰まった くらいで 、
精神を病んだり、自殺したり、
過労死するまで働いたりするんじゃないだろうか?
日本のサラリーマンは、会社の為、
自分と家族の経済的豊かさのためによく働きます。
上司や同僚、査定等を気にして、あえて有給休暇をとらず、
所定勤務時間以降も会社に居残るサラリーマンも多いようです。
さらに日本の男性は、妻との関係をより良くしようと考えるよりも、
職場での人間関係に重点をおく傾向があり、
(それが良い仕事につながるという考えもあり)
アフター5も職場の仲間と過ごすなどして、
帰宅は深夜になるという状況も平均的です。
職場の仲間と過ごす時間の方が
妻や家族と過ごす時間よりはるかに多い、
つまり、夫にとっては、職場が自分の生活の場なのです。
職場で精魂を使い果たした夫は家庭でぬけがらとなり、
妻は一人、子どもと半母子家庭状態で暮らします。
その分、母親のエネルギーは、
ひたすら子どもに注がれます。
結果、過保護・過干渉な母親に育てられた、
いつまでも自立出来ない、未成熟な子どものような大人を
世に送り出すことになります。
自立出来ていない男女の結婚生活や夫婦関係がどんなものになるか?
それは想像にたやすいでしょう。
わが国の自立心を欠いた男性たちは、
まさにこのような母親に育てられた産物なのです。
そんな多くの男性が、結婚相手に、
母親の代理を求めたとしても、不思議ではありません。
母親に、家事の一切から解放されて育てられ、
大事に育てられてきた男性は、
生活の世話の一切を妻に依存します。
さらに、伝統的な男性優位の価値観による、
自立性を欠いた、未熟性に気づかないばかりか、
そのことに問題意識すら持たないのです。
自分は、家では「世話される者」であるという認識で、
妻や子どもに対する役割を拒みます。
日本の男性にとって、結婚はゴールなので、
欧米のように、結婚がスタートで、
その後の夫婦関係を育てるとか、
家庭生活のために互いに努力するということを怠ります。
まさにピーターパン、永遠の子どもです。
また、女性も、母子密着関係、過保護の産物なので、
白馬の王子が幸せにしてくれることを願う(他者に依存するという)
シンデレラなので、
お互いに、相手に対する期待が多く、
でも、それに応えるものをお互いに持ち合わせていないので、
お互いに欲求不満を募らせます。
永遠の子どもピーターパンと、誰かに幸せにしてもらうことを望むシンデレラでは、
うまくいくはずもありませんね。
現在、女性の多くが外で働いています。
男性ほどの収入はないにしても、
仕事と家事・育児のダブルシフト、トリプルシフトを
まるでスーパーウーマンの如くこなしている人は大勢います。
それなのに、家事・育児の大半が女性に委ねられたままであることに、
女性はいらだちを募らせています。
では、外で働いていない主婦は楽でしょうか?
また、子どものため、家事のため、正社員を諦め、
パートを選んだ主婦は楽でしょうか?
いいえ、最も犠牲を払っているのは、
むしろそういう主婦だと思います。
男女平等の精神の元で、
女性もしっかり教育を受けてきました。
本当は高い能力があるのです。
でも、長い間、家事と育児を一人で背負ってきたため、
かつて持っていた自信や自尊心を
持ち続けることが出来なくなってしまいました。
かつて持っていた沢山の夢も忘れてしまいました。
(このことについては、また後日書きたいと思います。)
家族は、喜びを分かち合う。
そして、犠牲も分かち合う。
そういうものだと私は思います。
家事・育児。
ここに男性の参加がないかぎり、
互いに自立した関係は望みにくく、
ましてや、人生80年以上となった長寿時代を、
とてもじゃありませんが女性は、充実して暮らせないのです。
子どもが巣立った後、
夫婦2人の生活の方が長く続きます。
妻に先立たれたり、熟年離婚したりすると、
男性は早死してしまうらしいですが、
男性も女性も、それぞれ一人の人間として、
自分の世話の仕方を覚えるべきだし、
協力しあって自分たちの世話をする方法を学ぶべきだと思います。
家族それぞれが、自分の世話を自分で出来る、
つまり、「自立」した上で、
本当の家族になれるのではないでしょうか。
母親一人に、夫、子どもが全面的に依存した状態で
成り立っている、
誰か一人の犠牲によって成り立っている家庭など、
私には意味がないと思えました。
長くなりました。また書きますね。
遅番勤務行ってきま~す!
眠い。。。。