日台国際結婚  in横浜  withワンちゃん

日台国際結婚 in横浜 withワンちゃん

台湾のしごと、日本のしごと 第2号




 しごとについて、ちょっと考えてみました。仕事に対する意識は、台湾と日本は大違い。


 成田でのこと?!

 私とminiが付き合っているときのこと。まだまだ、付き合い始めて、まもないころ。。。私がminを迎えに成田までいく約束になっていた。時間は、キャセイだったので夕方。私は、午前中に仕事を切り上げて、午後休をとって、余裕で迎えに行くつもりだった。が、その仕事が終わらないも終わらないも、なかなか終わらなかった。夕方になって、やっと終えることができたが、職場の同僚にも、「大丈夫なの?周りにいるほうがひやひやしちゃう!」なんていわれながら、やばいやばいと思って、成田に向かった。

 途中の電車から携帯をかけたら、「私、もうついているわよ!なにやってんのよ!」と、なんか険悪なかんじ。到着ロビーに着いてみると、私のかわいいビーナスが、かわいく、かんかんになって怒っているじゃないですか^^!。そう、感動の再会を台無しにしてしまったんです。でも、私なりには、思い出深い再会でしたが・・・^^

 帰りの電車の中でも、「私と仕事、どっちが大事なの???」と迫られ、突然のべたな質問に、私も戸惑い、「miniだよ」と応えた。しかし、「じゃぁ、なんで、遅れるのよ!」とキュートに激怒。私は、言葉に窮してしまい、笑って謝るしかありませんでした。

 男としては、「私と仕事、どっちが大事なの?」質問は、まったくもって、ナンセンスで、両者を比較にかけるものではないといってしまいがちだ。そういわれたら、「誰のために働いてるんだ?」とか、「こうやって、会うためにはお金が必要だから、そのお金を稼ぐために働いていて、それによって予定も狂ってしまうこともあるんだよ」というだろう。でも、反論としては、「誰がそんな職場で働いてって頼んだ??」とか、「わざわざ大事な日の予定も調整できないの??」とか言われて、火に油を注ぐのが落ち。


 台湾の場合

 そのように仕事に関してminiと話していたら、「日本の仕事観」と「台湾の仕事観」が、だいぶ違うんじゃないかなと、最近になって分かってきたような気がしています。台湾は、中小企業体質。転職は当たり前で、条件の良いところがあれば、転々と職場を変わってしまう風土がある。その意味では、非常に機動性があり、ものごとがどんどんと進んでいく。

 例えば、miniもかなり、職場を転々としている。音楽レコード会社。音楽雑誌出版社。アルバイト的にテレビのレポーター。日本語雑誌の出版社など。miniのお兄さんも、仕事を一旦止めて、オーストラリアへ留学して、また、台湾へ戻り別の会社へ再就職。(もしかしたら、再就職ということばも、違和感があるかもしれない)。miniの友人も、会社を辞めて、イギリスへ留学することにした。とか、そのような話をよく聞く。とにかく、話を聞いていると、個人としての機動力は、ものすごい!私も見習いたいし、憧れるし、羨ましい。一度就職したら、止めるものではないと思っている私からしたら、驚くべき世界だ。(やめたいと思うつらいことは多々ありますが・・・ははは^^。)

 あと、生活のリズムも日本と比べたら、ゆったりしていると、よく聞きます。miniにも、「shinnshinnみたいに、夜遅くまで残業している人はいない」といわれます。どこかには、いるかと思いますが、やはり、日本は忙しすぎるのかなとは思います。台湾は中小企業体質。労働環境が悪ければ、変えればいい。ボスとあわなければ、変えればいい。仕事が合わなければ変えればいい。そんなところでしょうか?長時間労働をしなければならない企業なら、働いてくれる仲間はいなくなってしまう。そんなところでしょうか?

 私の台湾社会の全般的な感想は、非常に短絡的、どちらかという先のことより今、衝動的、生き生きと生活しており、その分、生活が安定せず、浮き沈みも激しい。なんか、日本とは正反対のような感じがしてきます。


 日本の場合

 日本は、産業の構造そのものが変わりつつあり、また、変えようとしつつある中、昨今の不景気ともあいまって、就業形態も変わりつつあるが、やはり、終身雇用制というものが色濃く染み付いて、日本人には気づかないような自らの就業意識を生み出しているように思えます。 日本の企業は、組織という観点からはそれはもう素晴らしい。アイディアを社員全員から吸収し、検討に検討を重ね、いいものを仕上げていく。またルーティンワークに対しても、チェックにチェックを重ねて、間違いはないか確認できるシステムを構築している。年金制度も今のところしっかりしている。福利厚生も整備されている。けれども、その反面、組織優先にさせなければならない面もあり、人間そのものに負担がかかりすぎているという嫌いもある。そんなところでしょうか。

 とにかく、最近、忙しいなぁ~^^。。。なんとか、忙しくならないでいられる環境ができないかな???
思えば、人間は、便利なものを作って、なるべく快適に手を使わずに、楽に過ごすために、工業製品を作りあげてきたはずだとは思うが、なぜか、意図しない意図が働いて、便利なものをつくれば、作るほど、忙しくなってきてしまった。

 考えれば、当然のこと。例えば、明日郵便が届くとするなら、夜も眠らず、郵送運転手が高速道路を突っ走っているのです。快適な事務所でオフィスワークができるのも、朝、社員が来る前に委託のクリーニング業者が、オフィスを掃除しているのです。夜も電気を使えるのも、夜通し当直が発電所を管理しているのです。早くビルを建てられるのも、徹夜して設計をしている人がいるからです。こうしてメールが届くのも、ネットワークを日夜管理している人がいるからなんです。毎週、面白く雑誌を読めるのも、徹夜して原稿を書いている人がいるからなんです。やっぱり、当然だ。

  もっと、のんびり生活したいとおもえば、便利さを捨てるしかなく、ルーズさをある程度許容しなくちゃいけない。けれども、経済は、そんなことはいわせない。便利であれば、あるほど、価値はあり、売れるし、人は活用する。遅いより早く。不完全より完全を人は求める。いいものを作らないといけないんだ。プロ意識をもってね。でないと、飯は食ってはいけない。そういうことだ。

 その他、忙しいのは景気が悪いのも1つの原因だ。景気が悪くなると、単価が安くなる。仕事量が同じでも儲けが少なくなる。儲けが減ってくると人を減らす。人を減らすが、以前と同じレベルで儲けようとするので、仕事量は変わらない。1人あたり業務量は以前よりも多くなっている。つまり、どんどんどんどん忙しくなってくる!景気が悪くなると、仕事も減るから忙しくなると思ったら、ところがどっこい忙しくなる!

  また、景気が悪くなると、役所の税金のチェックも厳しくなるから、書類上の確認もいい加減なことはできなくなる。書類作成の時間も神経をすり減らして、人間技でないくらいの厳密さでもって対処することになる。作成・確認の時間もバカにできない。景気が悪いとすべて悪循環。いい方向になってくれないかな?とにかく景気だのみ!!

 のんびりするには、どうしたらいいのか???「スロウライフ」を実現するには、どうしてらいのか?個人レベルで考えることも、社会全般的に考えることも必要だと思う。そう考えることによって、効率的な儲け方を考えるようになるし、生産性を高める意識も生じてくるのでは、ないでしょうか?



なんだか、とりとめもなく書いてしまいましたが、景気が良くなって、日本の就業環境が、もっと良くなることを願ってやまない今日この頃です。(やっぱ、景気だのみ^^???)(2003.8.30)




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