美味しい♪ 嬉しい♪ 楽しい♪

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2006年01月16日
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Liverpool Lime Street Station

夜の10時頃、パパを駅まで迎えに行く時に表にでたら
思ったより寒くなかった。
車の温度計を見たら10度だった。
ちょうど桜が咲く頃の春の夜のようだった。
雨上がりのせいか道路も空気もしっとりしてる。
空気にもほんのり温かみが感じらる。

記憶の奥にしまってあるものがじわじわとでてきた。
それが何かはまだ、わからない。
街灯の灯りをぼんやり見ていたら、その灯りが記憶をぐぐーっと引っ張り出した。

独りで海外旅行に行くのは初めての経験で、期待、不安、緊張、色んな感情で胸の中はいっぱいだった。
成田→ヒースロー→マンチェスターと飛行機を乗り継ぎマンチェスターからリバプールは電車で移動した。
夜の9時頃だったから電車から見える景色はほとんど見えない。真っ暗な中をどんどん電車は進んでいった。
この電車は本当にリバプールに着くのかな。と窓の外に何も見えないから一層不安な気持ちがふくらんだ。
もうそろそろリバプールに着いてもよさそうな時間なんだけどなぁ。
しばらくして電車のスピードが落ちてくるのを感じた。
リバプールが近づいてきたんだ。そう感じた頃に遠くにいくつかの街の灯りが見えた。
あれはきっとリバプールの街の灯りに違いない。
あの灯りの下にRobがいるんだ。

Robは私が中学生の時から大好きなイギリスのミュージシャンで、その頃からずっと、私の夢は彼に会うことだった。
1回目のリバプールは初めてイギリスに行った21歳の時だった。

住所も連絡先も何もわかっていないのだから当然会える訳ないのに・・・

結婚して出産して子育てをして年齢を重ねるにつれて、私の夢はどんどん現実から遠ざかっていた。
もうあきらめなくちゃと思いながらもあきらめられず、ずっと持ち続けてた夢だった。
6年前にネットの検索で現在のRobの消息がつかめた。
Robに会いにLiverpoolに行くという夢はまた再燃した。

その直後にに3度目のリバプールに、でも、その時は連絡がとれずに会う事ができなかった。
10年ぶりに彼がプロデュースするミュージカルが再演されると知って、これは絶対に行こうと思った。っていうか決めた。
すごい勢いで仕事をがんばった。英語の勉強も再開した。
4度目のリバプールだった。
今回リバプールに行くことはRobに知らせていて、”See you there.”という返事ももらってるし、連絡先もわかってる。ミュージカルが上演されてる時間にEmpireに行けば、必ず会える。
でも、会いたい。絶対に会いたい。と思うのではなく
会える運命ならば、どこにいたってどうしていたって、必ず会えるはずだから、そのことばかりを考えるのはやめようと思った。

ぼんやりとその灯りを眺めてる私は、たくさんあるその灯りの中の一つの下でその1時間後にRobと一緒にいるなんて思いもしなかった。
私の27年間持ち続けてた夢が叶ったのが4月の夜だった。






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最終更新日  2006年05月02日 18時40分00秒 コメント(10) | コメントを書く
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