帰化問題
神様から私へのメッセージ
２０１２年春の国会議員選挙に出馬するための準備段階において、
夫から韓国に帰化してくれないかと言われた私。
妻が日本人だからということで選挙にマイナスになるんだったら仕方ない、と
半ば諦めモードで２０１１年末に帰化申請をした。
私がいくら日本人のままでいたい、と言っても
結局は生計がかかっているから避けられなかったというのが正直なところ。
結局公認をもらえず、出馬を断念したのだけれど
諦めきれない夫はまた４年後も挑戦するつもりだから、と
私の帰化に関してはそのまま申請を取り下げることなく、進められていった。
そして６月に面接のお知らせが来たのだが、
ちょうどその頃、夫から釜山での義両親との同居話が出ていて
同居に反対していた私としては
私の意思に反して帰化もしなくちゃいけないのに同居まで強いるなんて！
と大反発。
とは言えども面接は行かなきゃいけないだろうと思っていたが、
その時釜山にいた夫は
「だったらもういい！」
と逆ギレして、面接日にもヨンインに戻って来ず（面接は配偶者も同伴しなくちゃいけない）
結局１回目の面接はお流れ。
でももう１回面接のチャンスがあるというのは分かっていたので
そのうち携帯メールでお知らせが来るんだろうなあと覚悟していた。
そのお知らせが来たのは１２月。
最初の申請は水原でしたのだが、夏に引っ越したため、面接場所の変更手続きをし
１２月２１日に釜山の出入国管理局へ夫と共に行った。
（前回のいざこざから半年経っていたからもしかして気が変わったかな、と思い
聞いてみたら「それでもやっぱり帰化してほしい」だってーー；；）
さて、問題だったのは面接時の質問内容。
愛国歌の１節を歌えだの、韓国の祝日や地理に関する質問、その辺は予想していた。
が、途中出てきたのが
「トクトは日本の領土ですか、韓国の領土ですか。」
という質問。
「私は勉強していないので分かりません」
と答えたら
「それでは次の質問に進めないので、どちらかで答えてください」
とのこと。
帰化するための面接だから、期待されている答えは当然分かっているけれど
「分からない」という答えが通らない、というのが腑に落ちなかった。
そして次にされた質問は
「もし、日本人の友達の中にトクトは日本の領土だと勘違いしている人がいたら
放っておきますか、それとも正しいことを教えてあげますか」
もちろんその質問にも相手の望んでいる答えをしたけれど
面接室を出た途端、涙が出てきた。
私は自分が望んで帰化するわけじゃないから余計に納得がいかなかった。
何でこんな思いまでして帰化しなきゃいけないの？という気持ちでいっぱいだった。
同席していた夫もその質問には驚いていて、だけど泣いている私に
「深く考えないで」というだけ。
その晩、ずっともやもやした気持ちのまま朝を迎えた私は
起きぬけに夫に言った。
「やっぱり帰化したくない」と。
そして私の気持ちを吐き出したのだけれど
夫は最初、面接での質問内容に対して私が当たってるんだと勘違いしていた。
なのでそれを訂正しつつ
私は夫から頼まれなかったら帰化なんてしなくてもよかったのに！
というような内容を繰り返していたら、
「アヤはいつも自分のことしか考えてない！」
と大声で怒鳴られた。
あとあと考えたが、多分夫の頭の中では
配偶者が日本人というのも公認をもらえない理由のひとつだと考えていて
だけどあえてそういうことは私に対して言わないで我慢してきたのに
という気持ちがきっとあるんだと思う。
私としては
だったら日本人である私と結婚しなければよかったじゃない！
と思うんだけれど、行き当たりばったり人生の夫は
きっと私と結婚する時にはそこまで考えてなかったんだろうね。涙
ともかくもやもやした状態のまま毎日が過ぎ、
神様からのメッセージがもらえるように祈ってはいたけれどなかなか
これだ！というものに出会えず、早朝祈祷会も思ったように出席できてなくて
このまま年を越さなきゃいけなかったらどうしよう・・・と焦っていた。
そして２０１２年最後の金曜日の夜。
ふと、早朝祈祷会に行けないなら金曜祈祷会に行こう、と思い立った。
幸いなことにみーちゃんも早く寝付いてくれ、早速教会へ。
その日のお話の内容はヨハネの黙示録だった。
この世の最後の話の中で
神様を信じる者、神様に命を差し出す覚悟がある者は神様が命を守ってくださる、
というような部分を聞いた時、ふと頭に思い浮かんだのは
『神様の国』
だった。
私は神様を信じている。
だからこの世の最後が来ても神様に守ってもらって神様の国に入れるんだ。
そう思ったら
国籍が日本だとか韓国だとか、もうどうでもいいように思えてきて
すごくちっぽけなことで悩んでいた自分が馬鹿らしくなった。
私は神様の国の人間なんだ！
それに気付いた瞬間、嬉しくて嬉しくて涙がどっと流れてきた。
何で今までそれに気付かなかったんだろう。
いや、以前七美さんに
『日本人であろうと韓国人であろうと、自分は自分で何も変わらないよ』
というようなことを言われた（書かれた）んだけど
その時はピンとこなかった。
やっぱりこうやって私自身の気持ちを変化させてくれるのは神様しかいない。
それを実感した瞬間でもあった。
感謝の気持ちでいっぱいだった。
祈祷会の帰りはものすごくすっきりした気持ちになって
その後、それまで冷戦状態だった夫にも普通に対応できるようになり、
夫の方が豆鉄砲を食らったような顔をしていたぐらい。笑
面接結果が先週、携帯メールで送られてきて『合格』というのを見た時も
特に心が動じなかったのは神様のおかげ。
これから先、国籍問題で心が揺らぎそうになった時には
神様からもらったこのメッセージを思い出そう。
以上、貴重な体験だったのでここに記しました。
２０１３/１/２３
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