いざ出産


いつくるか~?陣痛~。
頭の中にはそれしかなかったよ、ホントに。

予定日は8月10日。
8月の頭に大潮があって、波に乗りたいなぁって思っていたが
前駆陣痛ばかりでスカ。
予定日の前の週はパパちゃんに休暇をとってもらって備えていたのだが、
結局毎日のお散歩の友。毎日3時間はしていた。

当分は外食できないだろうということで、毎日食べ歩いていました。
(飲み歩きともいうが、酒はほとんど呑まずに。(ビール一杯くらい))

8月12日 マタニティアクアへ。
なかなか子供が下がってこないんで、ワッツというウォーター指圧で
身体を緩めてもらった。かなりいい感じ。。。
でも、こないんだよなぁ陣痛。
もちろん、散歩も3時間。

8月13日
今度こそ~と思ったが、やっぱりスカ。
むかついたので、パパちゃんと買い物へ。
一駅あるいて、なぜか一升瓶を買いそれを持ってあるいていた。
いままでは重いものは持たないようにしていたんだが、
負荷をかけるぞ~ということで。

8月14日
今日はスイミング、泳いで泳いで陣痛だぁと思っていたら、
あれ、出血だわ、これがもしかして、おしるしというもの~。
一升瓶が効いたのか?
それにおなかもちょっと痛い。陣痛って確か弱い生理痛みたいと効いていたんだが、なんせ生理痛というものがもともと無かったし
頭もボケてるしで、わからん。
とりあえず時間を計る。10分間隔くらいだわ~。
どうしよう、と考えて実家に電話をして母の呼び出し。
今まで何回もフライングをしていたので、かなりうれしかったらしい。
飛んできた。

とりあえず寝ようと昼までごろごろ。
ハラが痛いことは痛い。でも、陣痛ってどんな痛みだかわからん。
産婦人科の午後の診察が3時半なんで、見てもらおうと思って
3時過ぎに行ってみた。
診察をしたら、3CM子宮口が開いてるし、陣痛はあるし、
でも、頭が高いんだよなぁ、、、とお医者さん。
しかも、この日から天気予報は嵐の予定。
ウチは車がないんで、できれば入院したいなぁといったら
すんなりOK。ということで入院しました。

病室に入って、お決まりの浣腸へ。
これをやると陣痛が加速するというので、わくわくしながら。

終わって、初めてNSTを付ける。
いままで一度もやってなかったんで、面白そうと好奇心。
さあ、来るか!来るか!と待っていたんだがグラフもそんなに激しくない。
ちっ!って感じ。

晩ご飯をパパちゃんと母で食べてきてもらい、
パパちゃんはアタシの付き添い、母は家で待機。
個室なんで、TVを見ながら腰をさすってもらう。
2時間おきにNSTのチェック。
「お願いだから、消えないでくれ~陣痛!」という願いが届いてんだか、届いてないんだか、「弱いんだよね~」と助産師さん。

夜、気がめいってくるんで、TVでも見るかと付けるとエイリアン。
夫婦二人でエイリアン鑑賞しながら、わが子を待つ。
なんか、ちょっと違う。。。

めちゃくちゃ痛い陣痛のはずなのに、いいのかなぁ?って思いながら
深夜。ちょっと痛いんだが、まだまだ我慢はできるなぁ。。。

朝5時すぎ、うつらうつらするんだがやっぱり痛い。
朝ごはんが7時過ぎに出たんだが、手をつけられず。
飲めたのは、オレンジジュースのみ。
とっても中途半端な陣痛。。。

午前11時まで、断続的に陣痛は来ている。
確かに痛い~、診察してもどうにか4cmくらいまでは開いたらしい。
アタシの年齢もあるし、ということで促進剤を使うことになった。
点滴を開始したのだが数分後、「なんだこれは???」という痛みが。
しかも今までは病室だったんだが、分娩室へ移動。
「無痛にしてください~うぅうううう」という叫びをあげたのだが、
「もう、このまま行きましょう」との冷静なひと言。
ということで、諦めたよ。とほほ。

今までの痛みは、陣痛なんてもんじゃない!っていうことに気が付いた。
とにかく、腰が痛い。
痛みがハラにくるタイプと骨にくるタイプがあるらしいんだが、
骨が痛い、痛い、痛いんだよー。

パパちゃんが付き添う予定だったんだが、分娩室が狭いのと
アタシの絶叫でクラクラしたらしく、外へ。
そのまま外の椅子で居眠りをこいていたらしい。
1時間後、どうにか5cmへ。しかしまだまだ~。
外来の助産師さんやら、看護士さんやら元気づけに来てくれたんだが、
あまりの進みの遅さに世間話を始めてた。
それはそれで気分が紛れていいんだけどねー。

このまま、のたうちまわって4時半過ぎ。
この間一度心音が半分になった。
その時に酸素マスクをつけられたんだが、これがまた邪魔。
汗と呼吸でしずくが垂れてきちゃうし。
鼻に管の方がラクなのかなぁ?なんて考えながらのたうちまわり。
3時半頃から、もうだめ~いきみたいっていったらOKが。
そうでもしないと開かなかったらしい。

そろそろ全開に近くなったらしいんだが、
外来がちょっと立て込んでたらしい。
時計を見ながら、早く5時を過ぎろ~って祈っちゃった。
5時過ぎに、まだ膜が破れてないから切るね~って。
もう、どうにでもして~って感じで感触も覚えてない。
破水ってどんなんだろう、次回への楽しみになっちゃった。

さて、どうにか医師もやってきて出産。
このときのうれしさ。
いきむのって痛いと聞いていたんだが、陣痛の方がつらい。
スイミングで習っていた水中座禅、これが本当に役に立った。
しかし、でかい子供&太りすぎでたっぷりと脂肪の付いた産道。
「裂けちゃっても仕方ないね~」って言われていたのだが、
なぜか順調。最後は、アタシがへとへとで吸引となったが、
するりんと出てきたらしい、頭までは。

痛みは全然感じなかったんだが、ちょっとだけ裂けたらしい。
「頭までは無傷だったんだけどね~、肩がひっかかっちゃったのよ」
と助産士さん、妙に口惜しそうな口ぶり。
確かに、骨格のいい娘だったわ。

出産が終わり、ちょっと縫うかなと3針。
しかし、麻酔を打たずに縫い始めたよ、医者。
「麻酔~、麻酔を打ってください~!」と絶叫して初めて打ってくれた。
おいおい、って突っ込みたかったよ。
あっという間に終わって、次は胎盤。
看護士さん2人と助産師さんでハラの上を押して探したんだが、
脂肪が厚くてわからないらしい。
医師が「あれ?あ、ここだよ、胃のところ」
確かに変なハラの形だった。左の普段だったら胃があるところがボコンと出っ張っていたんだが、そこに胎盤があったらしい。
しかも、700gというデカイ胎盤。
それを産んだら、どうにか終了。
寝ていいですよ~、とそこで1時間くらいうとうと。

なんだか、うーん、つかみどころのない出産のようだったなぁ。


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