レジャーサービス研究所(東京&上海)

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2013/01/26
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カテゴリ: 講演会・セミナー



女子サッカー選手もどんどん海外に出て行くようになりました。
スポーツ選手の海外での活躍を見聞きする度にうれしくなるものです。

国内である程度のレベルに達すると、海外でどのくらい通用するのか?
試してみたいと自然に思える世の中になったんだなぁ、いい時代になったとしみじみします。

それで実際に活躍出来る人もいれば、
世界の実力を思い知らされて挫折する人もいるでしょうが、
それはそれで貴重な経験で、本人にとっては財産にもなるわけです。

こういうのはビジネスマンでも同じかなと思います。

国内の中小零細自営業の場合は自分でその機会を作らなければなりません。
(海外拠点がない企業がほとんどなので)
大手企業のように人事異動というチャンスはありません。

私の場合は、あるプロジェクトでその機会を得ました。
それまで16年間くらい、国内でサービス現場のキャリアを積み上げてきて、
現場のトレーナーとして、あるいは研修の講師として
全国を飛び回れるようになって来たところに、中国での仕事のチャンスがありました。

ただし、チャンスとは言え課題もあって、当時の私はすでに年棒制で働いていたので、
明らかに日本国内のプロジェクトを続けた方が給与が高く、
当然ならが中国のプロジェクトに参加すると給与がダウンする、
という現実的な問題がありました。


それはそれで覚悟がいるわけです。

なので、その時に「報酬は体験」と心に強く思うようになりました。
逆にそれがなければ続けられなかったと思います。これは大手企業の社員にはないことです。
反対に海外勤務手当が支給されるので年俸は上がります。

だから、北京の現地で面接したりマニュアルを作成したり、研修を実施する際には

「懐かしい体験話」には出きない、、、という執念があったと思います。
記憶は感動物語程度にしかならないけど、
記録を加えれば「より価値のある財産になる」と考えたからです。

それで実際に現地で仕事をしてみると、自分たちが培ってきたやり方、
具体的には研修やトレーニングのスキルの、良い部分と悪い部分が顕著に現れたのです。

最初は、悪い部分がたくさん見つかって落ち込みます。
しかし、改善を積み重ねて行くと、日本でも大変重宝がられるようになっていきました。
この辺はスポーツ選手に似ていると思います。

また、2000→2010年の北京、上海は、多くの外資系の進出ラッシュで、
私たちのライバルはほとんどが外資でした。
つまり、外人と戦うようなものです。

具体的には、研修教育会社、コンサルタント会社ですが、
様々な機会に何度もバッティングするうちに相手の強みと私達の強みが
ハッキリとわかるようになりました。

特に欧米系の場合、理論的な内容の研修が多いし強い。
対して私たちは現場のアナログ接近戦のキャリアが長いので、
そうした内容の研修や現場のトレーニングが強いと棲み分けができるようになりました。

カリキュラムの例をあげれば、
欧米系は「◯◯マネジメント」「ホスピタリティ◯◯」と総論・理論系。
対して私たちは「リピーターを3倍にする接客トレーニング」「現場の販促事例100連発」
というような違いがあります。

そのお陰でバッティングすることなく、活動できるようになりました。
また、そのような総論・理論系には手を出さないようにしようという教訓にもなりました。

よく自分たちの長所と短所を知ることは大事とは言うものの、
それはやはり比較する相手がいてこそはじめてわかるものです。

以前は、サービス業に関しては総論・理論系も担当することが多かったけど、
(案外得意になっていた)
中国で他社との比較でその部分での自分たちの実力を思い知ったという苦い経験があります。

若い時に海外に行くべきという声が多いけど、
私は10年選手以上の人にも行ってもらいたいと言ってます(いつも)。
それだけのキャリアがあれば比較するスキルを持っているからです。
(だから若い時に海外に行く機会がなくても焦らなくてOKです)

そのスキルが自分流に固まった(自信になる)頃に海外で「ガツン!」
という体験が必要で、それがさらにスキルに磨きをかけるとてもよい機会になるはずです。

めげる部分はあるものの、
「この部分は海外勢よりも圧倒的に強いんだ」という大いなる自信にもなります。

つまり、「捨てるべき部分と残す部分、強化する部分」がハッキリするから
結果的に最短距離でキャリアを積み上げるきっかけになるのだと思います。

しかし、海外で働くに当たって注意しなければならないのは、
「欧米は凄い」「日本はダメだ」というような、
海外崇拝思考にならないようにしなければなりません。

こういう思考の人たちはその分野で実力がなかった人たち、
つまり「打ちのめされただけの経験」しかない人たちが良く口にする言葉です。
「どっちが凄い」というような評論をするために海外に行くなら止めた方がいいでしょうね。

===
学生さん向け就活セミナーの講演より一部抜粋しました。

レジャーサービス研究所のホームページ







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Last updated  2013/01/26 08:52:25 PM
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