ラ ッ キ ー ☆ マ ン

ラ ッ キ ー ☆ マ ン

進歩




「何回も言っている様にお断ります。」


「お願い!!」

「断固、お断りします。」


今日は朝からずっとこの調子ですよ、ハイ。

家に帰って本を読もうとすると邪魔してきますし…

一体何がしたいのでしょう。


「お願いだから!!」


「あ、学校につきましたね、私の読書の邪魔は絶対にしないで下さいね」


「お姉ちゃんがOKしてくれたらね!!」


「…ハァ…」


何でこんな…面倒臭い…もう…

こんなの毎日続いたら私絶対病んでしまいますね…

了解なんて絶対しませんよ、ええ、当たり前じゃないですか…


「寺本さん」


「…私でしょうか?」


「それとも、私かな?」


「あ、花乃さんの方で…」


「ちょっと紛らわしくなるので、私の事は寺本さんで良いので花乃って呼んで下さい」


「お姉ちゃん!!///」


わぁ…あの子がキラキラした顔で私を見つめてきますよー。

気持ち悪いですー← 酷いですか?


「あー、じゃあ、寺本さんの事も夏香さんと呼んで良いですか?」


「別に良いですよ」


「じゃあ、私の事は花乃って呼んでね^^」


「あ、ハイ」


新井君はそういうと自分の席に戻って行きました。


「お姉ちゃん!!ありがとう///私ついに新井君に名前呼びしてもらえるんだー♪」


「良かったですね」


「お姉ちゃん、結局私の事手伝ってくれるんだぁ♪」


「あれ、本音です。紛らわしいし読書できないんですよ」


「…あ、そうなの、でも、ありがとう!!」


「ハァ…」


素敵な頭ですねとか言っていたいですが、そんなの言えません。

え、何故かと言うとですね、泣かれると一番鬱陶しいんです。


「ん?新井君、何か用があったんじゃんじゃないですか?」


「あ、忘れてました。数学の西藤先生が提出物出せって言ってましたよ」


「あ"…」


「本当に 馬鹿 なんですね」


「…お姉ちゃん何て?;;」


「え、何も言ってませんよ、空耳じゃないですか?」


「…」


何故か新井君が笑い堪えてましたよ…

あの子、笑われてましたよ…

まぁ、私には関係ありませんが。


「新井君、前言てった本、アレ中々面白かったですよ
 ところで読みたいのでお話なら向こうで頼みます…集中できないので。」


「そうですね、分かりました。じゃあ僕も本読みますので」


「あ、うん!!」


「花乃、貴女も何処か行って下さい」


「えー、んー、分かったー」


「では」


他人の恋愛沙汰等関係ないんですよ。

早く終わって下さい。もう、面倒臭いんですよ。

取り敢えず、名前呼びに変わったのですが、他には何も進歩しませんでした。








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