PR
まず、ルーちの書けるのは限定的な事に過ぎない事を言っておきます。
ルーちの発作は二つ。
ミオクロニー発作
……ほんのコンマ何秒の間だけ筋肉が収縮して脚とか腕がピクッと
動く (痙攣の一種) もの。ルーちは単発。
強直間代発作
………あれっぼんやりしてる?なんて見ている内に顔が土色になり
全身が硬直し、その内ガクガクガクッと痙攣が来て、大きな息
をついて終わる。1~1分半くらい。
どちらも発作の間意識は無し。
ミオクロニー発作の場合、めちゃくちゃ短く倒れる間も何も無いので、周りに危険な物が無い限り、ケガとかの恐れは、 ルーちの場合 あまりありません。でも人によりどこの筋肉が収縮するかで危険性は変わってきます。
強直間代 (こんな業界用語を使わんで欲しいと思う。『硬直痙攣』でいいじゃないの…) の場合、体は真っ直ぐになるので椅子に座っていれば転倒、立っていてもバランスを崩せば棒のように転倒して頭を打つ恐れがあります。こたつに入っていれば当然真っ直ぐになろうとする脚がこたつを蹴ったくって上の物をひっくり返す事も。そして痙攣時にはもちろん頭をガチガチと打ちつける事になるわけです。ハイ。 (^-^;A
発作時の対処ですが、見てお分かりのとおり、ルーちくらいのミオクロニーだと来たと思った時には終わってますので対処の仕様が無いんですね。自分で熱湯の入った鍋を持っているなんて時はヤバイですが。強いミオクロニーが頻繁に起こる時は要注意です。包丁は手を開く間もないのですっ飛びませんが、 鍋の中身はすっ飛びます。 実際ルーちはぬるい紅茶をかぶった事があります (ネコ舌なので助かった) 。
はい、問題はひきつけて痙攣する方です。
危険なところで起こした時は危険じゃないところへ移動させます。
痙攣時にあちこち打たないように、広いスペースをざざっと取る事。立っている時はゆっくり寝かせる…これ、結構重労働です、スミマセン。特に下がコンクリなどの場合、頭を打たないよう上体を少し抱えてやる。
それから顔を横向きになるようにしてあげましょう。これで大量に出る唾液が気管にはいるのを防げま~す。
この場合よく、「舌を噛まないように」と口の中に何かを入れる人がいますが、ブー!これ厳禁。かえって舌を奥に押しこくって舌を強く噛んだり、舌で息ができなくなったりする元で~す。ルーちの舌はこれでぎざぎさになりました。
ついでに経験者として言わせてもらえば、口に物を噛まされるとテコの原理であごの関節が後でひどく痛みます… (T_T)
舌を噛んだり、口の中を切ったりして出血する事はありますが、舌をかみ切って死ぬ事は無いので安心していましょう。…ってムリか。
名前を呼んだり、揺すぶったりの刺激は発作中は避けて下さい。
発作が終わった後もぼーっとしている場合はまだ動かすのは避けましょう。意識が戻ったようだったら『倒れた』事を伝え、名前を聞いてみましょう。はっきりするまでかなりかかる事もあります。頭痛・吐き気を訴える事もあります。手に負えないようでしたら救急車です。ささっと立ち上がり、お礼を言えるくらいなら大丈夫でしょう。
もう一つ、して頂きたい事があります。 家族の方は必見です。
何時何分何秒から発作が始まったか。
ぼーっとしているのが何秒、ひきつけが何秒、痙攣が何秒か。
全体でどれくらいの時間だったか。(発作の種類が分かるかも知れない重要情報です)
何をしている時に起こったか(食事中・音楽鑑賞中・寝入りばな・仕事中・会話中)。
これをメモって下さい。これは医者に伝える必須情報です。そして家族自身にとっては多少なりとも鎮静剤になります。発作を理性的に見る手がかりにもなります。
通りすがりの方は患者が意識がはっきりしたら、伝えてあげて下さい。てんかんかどうかは医師の判断する事なので、『ひきつけた』・『痙攣した』・『倒れたんだよ』って言ってあげて下さい。メモ取って渡してくれたりしたら最高の親切!中には自分がてんかん発作を起こす事を知らない人もいるでしょうから、これは貴重な通院治療への突破口にもなります。
ダンさん編につづく
いまだ法律では運転が許可されないてんか… 2011年04月23日 コメント(2)
てんかん協会の声明 2011年04月22日
四日市市の交通事故・初公判 2011年04月21日 コメント(9)