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もう風呂場ですっ転んで2週間にもなるのに、18日には腰を90度半日起こしていられたのに、まだ歩けない~?母さんと二人で歩行練習だ~と言ったところ、主人もついてきてくれるとの事…ありがと、ダンさん
病室に着いたら丁度看護婦さんが歩行練習をしてくれているところ。
なんてジャストタイミングでしょう、と満面の若い笑みがまぶしい。
さすがわプロです。ルーちと違ってやさし~く、やさし~い声かけなのに、おばちゃんは事故以来初めて立って、歩いてしまいました!
すっかり用無しになってしまった私達ですが、おばちゃんは顔が見られて嬉しかった模様。
「もう、見捨てられちゃったんじゃないかと思ったわ。」
オイオイ、母さんが毎日行ってるじゃないの。人聞きの悪い…。
「お金はあるの?」
「あの半纏、盗られたかと思ったわ。」
もう、遠慮無し。私が聞こえるように返事すれば4人部屋だからめちゃ迷惑…。ああああ…。
このおばちゃん、実は若い時は銀座でNo.1を誇ったホステス。美人で勝ち気。
だからモテモテ。むらがる男達の事はルーちも覚えてます…おばちゃんは子供の私を盾にしていたから。ついでに女の人にもモテていました…。ところが、おばちゃん、教師で早死にしたルーちのじじ様に対してめちゃファザコン。
だから男性に対する合格ラインが笑っちゃうくらい高いのです。
顔良し・頭脳明晰・人情に厚く・理知的・芸術に理解深く・社会的地位が高く・お金持ち・でも金に汚くない・で~、仕事ができて・家庭では良き夫・良き父…まだまだありそう。
まるで『男はつらいよ』の寅さんのアリア…で、私が質問。
「で、その旦那さんが家に帰ってきてズボンの後ろからシャツが出ていたら?」
「きらいになっちゃう。」 …迷わず即答。
「おばちゃん、そんな男、金の草鞋はいて探したって見つからないよ。
おばちゃんは恋はできても結婚はできないタイプだったんだね。」
二人で爆笑したものでした。