青空のように

青空のように

台風16号来たる!


台風はまだ遠くにあるのに、波は高く風は強くなってきた。
どうするか、考えが決まらないまま歩いていく。
高知に入った。海沿いの国道は、僕以外だーれも歩いていない。
空は曇ってくるし、鈍色の海をみながらどうしようか考えあぐねてると、土地のおじさんに声をかけられた。この人、どこから現れたんだろう?。
この先はなにもさえぎるものがないから、波も風も雨も激しいよ。危ないから、ちょっと留まってなさい、と助言をうける。
これもまた、天の声。歩いてると、ちょっとでも引き返すのが苦痛だし、他の人はもっと先にいってるんだろうなーと思うと、なんだかあせるような気持ちにもなります。
留まる勇気も必要、他人のことは気にせず、自分のペースで行きなさい、ってことですね。

そこからハイヤーを呼んで、この日歩いた分30キロ引き返し(泣)、頑丈そうなホテルに泊まる。
3日も閉じ込められることになるとは・・・。

台風来る

でも3日間の骨休みと考えるしかないですね。何もすることがないので、展望風呂に入りまくってました。文庫本1冊あればねー。ちなみにこのとき読みたいと思ったのは、片岡義男「ロンサムカウボーイ」でした。

3日目の夜、台風通過。ホテルは停電し、非常灯まで消えた。従業員が、ローソクとうちわを持ってきました・・・。


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