青空のように

青空のように

最良の日


快晴。打つのは28番「大日寺」のみなのだが、この日が今回の遍路で最良の日になるとは思いもしなかった。
なんといっても、安芸から夜須まで続くサイクリングロードがすばらしく、波打ち際から松林を半日歩く。
道に迷う心配もなく、心穏やかに歩ける。
鉄道「ごめん・なはり線」に沿って歩くので、列車の中も見える。遍路の姿も見えたが、列車主体の人もここは歩くことを強くお勧めします。

海沿いの道

跳ね上げ1

跳ね上げ2

跳ね上げ3
手結岬にある、跳ね上げ橋。


こんな道を歩いていれば、心が内に向いていくのは当然で、母のこと、これからのこと、毎日メールで励ましてくれる友達のこと、いろいろなことが、恐ろしい勢いで頭の中を駆け巡っていきました。

ここを歩いているとき、忘れたいこと忘れたくないこと、色々考えている中で、頭から離れない曲がありました。
先日の、岡林信康の曲は1番だけ書きましたけど、これは全部書きます。
ホントは引用しちゃいけないのかも知れないけど、ま、内緒で・・・。

ディラン・セカンド「男らしいってわかるかい」

 変わっていくなんてきっとないよ
 自分の世界なんてほど遠いよ
 でも俺をこんなに変えてくれた
 昔の友がいるんだ

 奴らは楽なほうをとるのさ
 誰とでも手をつなぎながら
 でも俺は断じて俺の
 考えどおりに動くんだ

 男らしいってわかるかい
 ピエロや臆病者のことさ
 俺には聞こえるんだ彼らの
 おびえたような泣き声が

    朝日はもうのぼるよ
    少しずつだけどね
    その時その日こそ
    自由になるんだ


この道を歩きながら、僕は最低限自分と交わした約束だけは守ろう、守りたい。そう決めました。
宅老所をはじめる。それは自分との約束です。僕は守りますよ。
もうひとつ、1年近くなっても、どうしても、母が死んだというのが僕には実感できません。で、死んだと思うのはやめることにしました。
母は僕を見ている。僕は母をガッカリさせたくない。

僕は約束を守る。どこかで僕を見ている母を失望させる生き方はしない。
実行できるかどうかはわかりませんが、少なくてもそういう気概をもって生きるつもりです。

徳島が、人と出会うために歩いたのだとすれば、高知は、この道を歩くためにあったのだと思います。(高知、まだ半分以上残ってるけど)
ここで、僕の高知に対する印象が一変しました(いい気なもんだと我ながら思う)。
そうするとあら不思議、会う人会う人声をかけてくれ、お接待も受ける。
そんなもんなのねー。


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