青空のように

青空のように

中村へ



嫌な気分を残したまま、夜明け前に出発。
しかも外はどしゃ降りだあ。
この日はひたすら、中村駅をめざすのみ。

忘れようと思っても、やっぱり考えるのは昨日のこと。
僕にはどうしても、あのじいちゃんが常習とは思えないんだけどねえ。
「お大師さんも、身体を壊してまで歩けとは言わんよ」
この言葉はずっと心に残っていて、だんだんそうだよなー、もっと気を楽にしてやっていこうかなーと思い始める。なんと単純なヤツ!

夏は、絶対歩く!と決めて、乗ってみたかった「ごめん・なはり線」にも結局乗らずじまいだったが、この日はなんとか中村まで行きたかったのも手伝って、土佐くろしお線に2区間だけ乗ってみる。
客は僕ひとり。ホームで休んでる間も誰も来なかった。
こんなことで経営が成り立つのか、人ごとながら心配になる。
シーズンだとまた違うのかね。

休憩中にりゅう君に電話。昨日のことを話す。
話して気が楽になった。りゅう君の言うとおり、今日から出直しだー!

中村市は思ったよりずっと都会で、駅前にはホテルや民宿がいっぱい。
四万十川の観光の拠点なんでしょうね。


中

中臣
山越え海越え、ひたすら歩く

さあ、明日は足摺岬だあ。





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