青空のように

青空のように

最終日



早くも最終日。
今回は、足の調子を除けばさしたるトラブルもなく順調なお遍路でした。
やっぱり春のせいかな。
僕自身、落ち着いてきたせいもあるけど。
母のことはあまり想いださなかったなあ。それだけ立ち直ってきた、ということなんだろうけど、なんだかさびしい気もするな。

今回のお遍路は、いろいろな人と話をするための旅であったと思う。
こんなに知らない人たちから話しかけられたことはない。
もちろんそれは、僕がお遍路姿だからであるわけだが、でも、それだけでもないような気もするのです。
帰りの新幹線でも若い女の子のグループに、杖に書いてある梵字のことで話しかけられたし(かなり離れた席だったのだが、わざわざ聞きにきた)、なんと小倉駅でも、「これから行かれるのですか」と、おばあちゃんに話しかけられた。
僕はこの遍路で、初めての人と話すことがすごく楽しかったし、そういう、オープンになってる心が、人を引き付けずにはおれなかったと(笑)、まあ、そういうこともあったのではないかと愚考するのです。

79番・天皇寺から、82番・根来寺まで。
足の調子はやはり良いとはいえず、遍路ころがしの山道もある80番から82番をとばして、街中にある83番・一宮寺を打って終わりにしようかと思ったが、歩いていて、気が変わった。
楽なほうを選んじゃ、昨日の、脚の不自由なおばさんにも申し訳ないし。
山寺2つ(81番・白峯寺、82番・根来寺)を打つことにした。
80番・国分寺の門前の店からいらない荷物を送り返し、山越えへ。
これだけ軽くなると、楽だなあ。

81番への遍路ころがしは大したことなし。僕も鍛えられたよなあ。

国分寺市
「遍路ころがし」(遍路も転がるという、キツい坂道のことね)から見える国分寺市。

82番への道はとても気持ちよい。
ハイキング・コースになってるらしく、多くのグループと出会う。
こっちのコースを選んで正解だった。

根来寺・へんろ道

根来

最後の根来寺で、民宿で一緒だった福岡のご婦人と出会う。
こういうのが、歩き遍路の楽しさ。
「またお会いしましょうね」といわれて、別れる。
お互い、もう会えないのはわかってるんだけどさあ。
おばあちゃん、がんばって結願してね。

根来寺・階段
やっぱ、最後も階段かあ。

最後の下り
最後の下り。花が咲いてたら、綺麗だったろうな。

82番から山を降り、鬼無(きなし)という駅から電車で高松へ。
これにて、3回目のお遍路は終了です。
夕食は、釜玉うどん。めっちゃめちゃ美味しかった。

釜玉うどん
とても美味そうには見えぬが、なぜこんなに美味いのだっ?

たらいうどん
うどん10玉の「たらいうどん」。直径50センチくらいある。
讃岐・恐るべし!

ホントはね。急いで回れば、88番まで行けたと思う。
だけど、なんか終わらせるのイヤ(笑)。
春になったら、また四国の山道を歩ける・・・そう思って、ここ何ヶ月か頑張ってきた気がする。

ワーイワーイ、また夏歩けるんだなー。
次はいよいよ結願かあ。
どんな、気持ちがするのかねえ。


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