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夏至すぎのマンハッタンに蝶生まれ時空さざめく マダラ


夜の顔{脱}俳句会で当夜の題が、「生まれる」または「小松左京」だったので、前日出会ったシジミ蝶と途中の地下鉄のニュートン誌の車内広告「時空のさざなみ」とからふとバタフライ効果のことを思い出し、冒頭の作品を作ってみた。このバタフライ効果とは「香港で一匹の蝶がはばたいてちょっと大気を乱すとそれがつもりつもってニューヨークの天気を変えることになる」というもので、気象学者のエドワード・ローレンツがいかにもアメリカ人的なユーモアをこめて、彼が珈琲ブレイクのためコンピューターを離れたほんの小一時間の間にディスプレイが当初予想された計算結果と大きく異なる結果を表示していたことからうまれたたとえ話だと言う。
非線形科学の世界で、システムの一部が乱れることが、結局はシステムの全体を左右するものだという考えに蓬着し、不規則で予測しがたいカオスというものの考え方に気づいた当初のものだ。そんな初期値に対する鋭敏な依存性のことを指してバタフライ効果とおしゃれに喩えたのだ。
それがまた「時空のさざなみ」をとらえる望遠鏡というこれまたおしゃれな表現に出会い、苦肉の作ができあがったという次第である。


写真のしじみ蝶はツバメシジミの♀ではないかと思うが、産卵植物がシロツメクサであることや後バネの肛角の赤い飾りと糸のような尾状突起を垂らしこの突起からツバメと命名されたと言うのでよくみるとなるほどあるにはあるし、時期的にも6月中旬の夏至過ぎから秋10月頃までが盛期というのも合致している。が、翅の色がルリにはほど遠い鉛色なので蝶に不案内な僕には断定しがたくシジミチョウとおおづかみにしておいた。また澤山画伯のコメントを待つことにしたい。
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