遠距離

はなはな






彼は国家試験を目指して
勉強中だった

付き合っている頃も
昼夜なく

勉強をする彼

私は
邪魔にならないように

彼を見つめた


一生懸命な彼に
私は
尊敬の気持ちさえ

持っていた


時間が合えば
会い


そして一緒にいた
いるだけで
楽しい時間


それはそれは
至福の時
(遠い目)


月日は流れ

お互いに就職


私は病院

彼は


国家試験に合格し


私とは3時間も離れた
他県の
とある○○院へ就職


遠距離恋愛のスタート!


そりゃもう
最初はラブラブでした
(ペアルックは着ませんが)


休みの前には
毎週
車を飛ばしてやってくる彼


免許取立てで
逆に私が行くこともあり

平和だった
毎日が

しかし
私の仕事も忙しく
疲れて帰るとラブコール

毎日くれる旦那の電話に

出るのが
面倒になった時期がある

話すのが
億劫になった自分

いろいろな人を見る中で
仕事する姿を見る中で

なんか違う

そう感じていた


そう
ちょっとした
倦怠期


一度
「別れよっか?」
そう言ったことがある


電話口で
「俺はどうすればいいんだ?」

そう言って
無言になる彼

「いや、少し距離を置くのもどうかなって」

「嘘やろ、冗談やろ?」
柄にもなく情けない声だった

??

「冗談よ、冗談」

私ははっと我に帰った
彼を傷つけて
どうしたいんだろ、私

別れる理由もみつからないまま


それ以来
その話はしなかった

そして
いつも以上に
優しい彼に


私は
洗脳されていった

私がいなくちゃね・・・
私も彼が必要なんだ・・・


そして
お付き合いが
4年続いた夏の終わり


私の中で

新しい命が

芽生えていた


それは

本当に
突然だった・・・





はなはな




でき婚へ



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