raskiのマジックとミステリの部屋

raskiのマジックとミステリの部屋

mi"raski"ll

ーー現象ーー

 テーブルに置かれている3つの予言・・。
 客はカードを思う存分シャフルする。上から2枚づつ配って、色によってペアを作る。すなわち、赤ー赤のペア、黒ー黒のペア、赤ー黒のペアが成立する。
 配り終わる。赤ー赤のペアと黒ー黒のペアの枚数を数える。たとえば、赤のほうが4枚多かったとしよう。すると予言には、赤のほうが4枚多いと書かれている。デックをまとめる。
 もっと難しくするため、「デックからカードを抜いてポケットに入れよう」と演者が提案する。客に抜く枚数を指定させる。その枚数分ポケットに入れる。
 客はカードを思う存分シャフルする。上から2枚づつ配って、色によってペアを作る。すなわち、赤ー赤のペア、黒ー黒のペア、赤ー黒のペアが成立する。
 配り終わる。赤ー赤のペアと黒ー黒のペアの枚数を数える。たとえば、赤のほうが4枚多かったとしよう。すると予言には、赤のほうが4枚多いと書かれている。デックをまとめる。
 最後の予言を開くと、赤のほうが( )枚多いとかかれている。客に、たとえば0~10の間の偶数を( )に記入させる。ポケットに前に入れたカードをデックに戻す。
  客はカードを思う存分シャフルする。上から2枚づつ配って、色によってペアを作る。すなわち、赤ー赤のペア、黒ー黒のペア、赤ー黒のペアが成立する。客が記入したとおりになる。

ーーコメントーー

 長くなってすみません。"miraskill"と言うのは、ステュアート・ジェームスと言う人の作品だそうです。「客に与える効果においてとても独創的である」とは、ヒューガードのお言葉。それに少し手を加えてみました。
 ほぼセルフワーキングですが、少しばかり前もっての準備が必要です。最初に読んだときは、これは通じるのかなと不安でしたが、効果ありでした。ずっと何かしら手を加えたいとよからぬことを考えていたところ、思いついた手順です。もう既に誰かが考えていたら申し訳ありません。
ーー参考文献ーー

『トランプ手品 だまされるよりだましてやろう』真次久
 物騒なタイトルの本です。技法名にややミスがあります。miraskillの原理を用いたごく簡単な方法が、赤と黒の名で解説されています。(原案通りではありません)
 『Encycropedia of card tricks』(ED?)Jean Hugard
原案のままの解説。2段から成る手順。
 『My best self-working card tricks』Karl Fulves
 原案の、著者による改案。更に巧妙で、他のマジックにつなげられる手順。
『101 amazing card tricks』Bob Longe
簡略化した手順。準備は不要です。
『New self working card tricks』Karl Fulves
赤と黒ではなく表と裏の枚数で行う手順。かなり不思議です。

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