raskiのマジックとミステリの部屋

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催眠術を3つ

ー現象ー

 1 目を開けてしまう(open your eyes and smell the parformer)
「私の催眠術によって、あなたは絶対に途中で目を開けてしまいます」
「そんなことはないでしょう」
「では試してみましょう。どんなことがあっても目を開けないでくださいね」
「いいですよ」
「では、目を閉じてください」
・・・・(秘密のトリック)・・・・
やっぱり観客は、ある理由で目を開けてしまった。

 2 力が抜ける(離れるこぶし、we will join together)
「両手で握りこぶしを作ってください。そうしたら、上下に重ねてください」 
「いったいどうしようって言うんですか」
「絶対離れないように両手に力を入れてください」
演者はこぶしを手で引っ張ってみる。離れない。
「十分な力です。しかし私が催眠術をかけると、あなたは力を失い、こぶしが離れますよ」
・・・・(秘密のトリック)・・・・
こぶしが離れた。

 3 重くなる手(using yoru head)
演者は手をテーブルの上に投げ出した。
「私の手を持ち上げることができますか」
「できますよ。ほら」
演者の手は持ち上がった。
「しかし、催眠術をかけると、それができなくなります」
「本当だ。持ち上がらない」
ーコメントー

本当の催眠術ではありませんから、観客にとっては心配はありません。ただ、演者にとっては「いんちきだ」といわれる心配があるかもしれません。実際に種を知れば、マジックというより言葉遊びやジョークの類だということに気づくと思います。

 しかしながら、それは効果が低いということをまったく意味しません。私は道具の持ち合わせがないときにしばしば(相手を見て)使いますが、だいたいにおいて楽しんでいただけます。特に導入部分において有効だと思います。

 本格的な催眠術というムードで行うか、ちょっとした遊びとして行うか、ある実験として行うか?各自にお任せしておきます。


ー参考書ー

"Easy hand tricks" Bob Longe sterling publishing co,.inc.
 3のトリックについて解説。
 この本そのものは、手だけで行うマジック、言葉のトリック、ちょっとしたスタンツなどを紹介しています。

"Littel giant book of magic tricks" Bob Longe sterling publishing co,.inc.
1と2を解説。主にクロースアップを扱った、総合的な解説書です。

『トリックで遊ぶ本』松田道弘 社会思想社
2を解説。実践的で優良なテキストです。


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