December 11, 2004
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切符を買って、乗り場を調べて。
ダッシュで走って行かなくてはならなくなったＪＲ初心者千原夕季。
ー残された時間は、後６分ー
わあああぁぁぁぁ。
降ってわいたピンチに一瞬うろたえ。
しかし時間がないので一瞬にとどめ。
まずは基本の手に出ます。
それすなわち。
駅員さんに聞きましょう。
初心者丸出しですが、この際しょうがない。
「土佐久礼だと窪川行きになるから・・・後５分ね。急がなきゃ。切符勝って二番ホーム。階段登ったあっち側。」
２番ホーム。
階段登ったあっち側。
この言葉をしっかり頭に叩き込み、切符の自動販売機まで行きました。
えっとぉ・・・これだよな。
うん。１０５０円の・・・のはず。
ちょっと躊躇していたら、駅員さんが寄ってきて教えてくれました。そんなに困ってる風に見えたのか・・・。
かっこ悪いけど、優しいなぁ。
とにもかくにも切符をゲット。
駅員さんに切符を見せて、階段へと突っ走ります。
・・・ん？
そこで私は違和感に気づきました。
・・・？
・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・！！
もしやこれは。
それすなわち我がスカート。
緑のチェックのプリーツスカート。
これね、すごく短いんです。
しかもプリーツなんで広がっちゃうわけです。
しかも夏物なんでひらひら度は５０％増しなわけです。
・・・パンツ見えた？
にわかに高鳴り始める我が鼓動。
いやいや、見えてないって。多分。
太い足でミニ履いてるから見られてだけだって。
それはそれで哀しい結論ですけれど、考えている余裕なんてありません。
残り時間は、あとわずか。
うりゃあっと駆けていきます。
こころなしかスカートを押さえつつ。
そして。
そこに再び難関発生。
目の前にあるのは、階段。
当たり前です。
だって、階段目指して走ったんだから。
・・・今度こそ見えるんじゃないの、これ。
最近はジーンズばかりの私。
ただでさえスカートの感覚は忘れかけ。
しかも今日は難易度の高いミニプリーツ。
チラリズム？チラリズム？
・・・まあ、しゃあない。
とりあえず手で押さえつつ、がっしがっしと階段を登ります。
なるべく見えないように。なるべく揺れないように。
なるべく早く。なるべく急いで。
うーん、パラドックス。
そんなこんなで。
ようやく辿りついた２番ホーム。
すでに汽車（四国ではＪＲをこう言います。で、ＪＲってなんでしてたっけ？）は来ています。
・・・これだよなぁ。
うん、窪川行きって書いてある。
これでいいはずだ。
でも違ってたらどうしよう・・・。
・・・（不安）
・・・（不安）
「すみません、土佐久礼行きたいんですけど、ここでいいんですか？」
「はい」
単純明快なお答え。
よし。
よいしょ、と乗り込みます。
平日の昼間、空いてますね。
うんうんと納得しつつ。
車掌室の近く。
シルバーシートの前の席に座りました。
そこで降ってわいた疑問。
・・・整理券いらんのかな。
前乗った時は確か勝手に出てきた。
うん、昔弟と田舎行った時も取れってしつこく言われた気がする。
でも出てこなかったしなぁ。
・・・。
「すみませーん、整理券ていらないんですかぁ？」
みたび聞きます。
「ワンマンなんでいりませんよー」
旅の恥はかき捨てですぜ。
まだ地元だけど。家から１０分の距離だけど。
そうか、いらないのか。
でもなんでワンマンだといらないんだろう。
第一、ワンマンてなんだっけ？
・・・？
まあいいや。
出てきたらとる、と覚えておこう。
心のメモにしっかりかきとめて。
後は、動き出すのを待つだけです。
長い長い、６分間のできごとでありました。
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