January 11, 2005
カテゴリ： カテゴリ未分類
手荒れがひどかったんです。
女の手じゃなかったんです。
いくらなんでもそれは言いすぎですか。
ならば言い方を変えましょう。
おばあちゃんの手みたいだったんです。
６５歳くらいの、手。
ガサガサで、ところどころ赤くなってて。
水に触れるとひりひりひりひり。
痛いし、みっともないし。
私も思いましたよ。
でも、ないんですもん。
ハンドクリーム。
たっぷり入ってたのに。
１８００円もしたのに。
なくしちゃったんだよな。
って思いながら探したけど、やっぱり無かった。
なんとか自分をごまかしつつ頑張ってきたけれど、もうそろそろ女としての限界が近づいています。
さて、そんな限界がやってきた今日。
一部だけおばあちゃんと化した自分の手を見つめつつ。
「１８００円 ｖｓ おばあちゃんの手」
お金、ない事はないですが。
どっかにあるものをもう１個買うのは精神的苦痛を伴います。
とても、とても伴うのです。
結果、
おばあちゃんの手で居続けるのも。
そういう結論に行き着きました。
じゃあどうしようかな。
考えられるのは代替策です。
ハンドクリームの代わりになるものを探し始めました。
化粧水・・・安物だし無理でしょう。
オロナイン・・・うーん、微妙。
乳液・・・なんとかなるかな？でも古いし・・・。
うーん。
自分の持ち物を見つめてうなる事数分。
なかなかセレクトできません。
よーし、こうなったら単純発想で行こうじゃないか。
私千原夕季は１つのアイテムを選び出しました。
乾燥したらつけるもの。
それすなわち。
リップクリーム。
油だし、なんとかなりそうな気がします。
キュポンッ。
クリクリクリ・・・。
塗り塗り塗り。
うーん、なかなか塗りにくい。
指の付け根とか塗りにくいったら。
数分後。
「うむむ」
どうしましょう。
塗った場所はくらがりでありましたがゆえ。
塗り終わって出てきたその瞬間、私は異変に気づきました。
光り輝く、我が両手。
輝いています。
嫌な感じに輝いています。
指でちょん、と触ってみます。
「にゅり」
そんな感触でございます。
ううむ。
・・・駄目だったか。
しょんぼりと肩を落としつつ。
仕方なく洗います。
石鹸つけて、あわ立てて。
ごしゅごしゅごしゅごしゅ。
もしゅもしゅもしゅもしゅ。
ザーーッ。
後は拭くだけ。タオルをつかみ・・・。
と思いきや。
「にゅり」
再び、同じ感触を覚えました。
・・・。
・・・・・・？
！！
そこでようやく、私は単純かつ明快な自然の摂理を思い出したわけです。
油は水をはじく。
洗っても洗っても。
にゅりにゅりにゅりり。
なかなか妙な感触は消えてはくれません。
ようやく「にゅり」という感触がなくなる頃。
私の手はどんどん油分を失ってゆき。
水分を失ってゆき。
体温を失ってゆき。
６５歳の手から７５歳の手になってしまったのでありました。
新たな予定が、まっしろなスケジュール帳に記載されました。
明日の予定は、ハンドクリームを買いにいくことです。
・・・朝、一番に。
女の手じゃなかったんです。
いくらなんでもそれは言いすぎですか。
ならば言い方を変えましょう。
おばあちゃんの手みたいだったんです。
６５歳くらいの、手。
ガサガサで、ところどころ赤くなってて。
水に触れるとひりひりひりひり。
痛いし、みっともないし。
私も思いましたよ。
でも、ないんですもん。
ハンドクリーム。
たっぷり入ってたのに。
１８００円もしたのに。
なくしちゃったんだよな。
って思いながら探したけど、やっぱり無かった。
なんとか自分をごまかしつつ頑張ってきたけれど、もうそろそろ女としての限界が近づいています。
さて、そんな限界がやってきた今日。
一部だけおばあちゃんと化した自分の手を見つめつつ。
「１８００円 ｖｓ おばあちゃんの手」
お金、ない事はないですが。
どっかにあるものをもう１個買うのは精神的苦痛を伴います。
とても、とても伴うのです。
結果、
おばあちゃんの手で居続けるのも。
そういう結論に行き着きました。
じゃあどうしようかな。
考えられるのは代替策です。
ハンドクリームの代わりになるものを探し始めました。
化粧水・・・安物だし無理でしょう。
オロナイン・・・うーん、微妙。
乳液・・・なんとかなるかな？でも古いし・・・。
うーん。
自分の持ち物を見つめてうなる事数分。
なかなかセレクトできません。
よーし、こうなったら単純発想で行こうじゃないか。
私千原夕季は１つのアイテムを選び出しました。
乾燥したらつけるもの。
それすなわち。
リップクリーム。
油だし、なんとかなりそうな気がします。
キュポンッ。
クリクリクリ・・・。
塗り塗り塗り。
うーん、なかなか塗りにくい。
指の付け根とか塗りにくいったら。
数分後。
「うむむ」
どうしましょう。
塗った場所はくらがりでありましたがゆえ。
塗り終わって出てきたその瞬間、私は異変に気づきました。
光り輝く、我が両手。
輝いています。
嫌な感じに輝いています。
指でちょん、と触ってみます。
「にゅり」
そんな感触でございます。
ううむ。
・・・駄目だったか。
しょんぼりと肩を落としつつ。
仕方なく洗います。
石鹸つけて、あわ立てて。
ごしゅごしゅごしゅごしゅ。
もしゅもしゅもしゅもしゅ。
ザーーッ。
後は拭くだけ。タオルをつかみ・・・。
と思いきや。
「にゅり」
再び、同じ感触を覚えました。
・・・。
・・・・・・？
！！
そこでようやく、私は単純かつ明快な自然の摂理を思い出したわけです。
油は水をはじく。
洗っても洗っても。
にゅりにゅりにゅりり。
なかなか妙な感触は消えてはくれません。
ようやく「にゅり」という感触がなくなる頃。
私の手はどんどん油分を失ってゆき。
水分を失ってゆき。
体温を失ってゆき。
６５歳の手から７５歳の手になってしまったのでありました。
新たな予定が、まっしろなスケジュール帳に記載されました。
明日の予定は、ハンドクリームを買いにいくことです。
・・・朝、一番に。
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