舞と芽衣の秘密のお部屋

2日～チャレンジ

出かけました。
「がんばっておいで・・・」
ダンナは会社に行くため電車を途中で降りました。

早めに着いたので
コーヒーショップでココアを飲んで。
そして
学校に向かって歩きました。

学校の前ではかなりの数の塾が応援に来ています。

舞も塾の先生に激励を受けて
でもしばらくの間、中に入るのをためらっていました。
「ちょっと待って・・・落ち着かせてから。」

塾のお友達を見つけて、ひとことふたこと言葉を交わし
「よし、行ってくる・・！」
大勢の受験生の中にまじっていきました。

わたしはずっと講堂で待機していました。
1教科終わるたびに問題が掲示されます。
さほど難しそうな問題ではありません。
ということは1問2問のミスが命取りです。

面接を終えて帰ってきた舞の顔は
晴れ晴れとしていました。
「やれることはやったよ。」
そうだね・・・ニガテな知識問題も頑張ったもんね。
これで駄目なら仕方ないね。
ここを受けれただけでもよかったものね・・・・。

次の日は試験を入れてません。
発表を見に行くだけです。
舞は見に行くと言いましたので
学校を休ませて連れて行きました。

学校に着くと発表前にもかかわらず長い列が出来ていました。
発表の時間になりました・・・。
校舎に入って・・・かなりの人数が発表されています。

でも、何度見ても舞の番号はありませんでした。

塾の先生と目が合いました。
わたしは首を振りました。
舞は先生に励ましてもらっていました。
でも、舞は涙を止めることが出来ないようでした。

わたしたちはそのまま１日の学校に入学金を
支払いに行きました。
手続き終了がこの日までだったのです。
捨てることになるかもしれない入学金。
でも、明日安心して舞に受験をさせるためなら
決して無駄なお金ではありません。

うちに帰る途中に塾に連絡しました。
４日に受ける学校は4日以前にも受験を行っています。
終わった入試問題をほしいとお願いしたところ
取り寄せてくださると言うことでした。
「同じ問題は出ないけど、傾向は近いはずだから」と。
わたしはそのまま塾に向かいましたが
舞はうちに帰りました。

問題をいただいて・・
先生から「まだまだこれからです。」
と言っていただいて。
このときほど塾に感謝したことはありません。

うちに帰ると舞はぐったりしていました。
いろいろ話をして・・・
夕食をとらせてお風呂に入れて。

ずっとぼーっとしていた舞が
「あたし明日受かるから」と
猛然と入試問題を解き始めました。

がんばれ・・・。
あしたは受験するって決めたときから
行くって決めてた学校なんだもんね。
制服も・・・校舎も
気に入ってる学校だもんね。
キツイだろうけど頑張ろうね。

しばらくして・・・
「ママ、すごい解ける。あたし大丈夫。
もう寝るね、おやすみ。」

2日に受けた学校はチャレンジでした。
でも1度きりの受験だもの・・・チャレンジしたかったのです。
子供も、親も。

十分な実力があればサンデーショックなんて関係ないかもしれません。
だけど。。。。
娘のように頑張って何とかそこに届かせたい！
と思うようなレベルの子は弾き飛ばされてしまうような気がします。

3日は第2志望の・・
すでに第1志望になった中学校の入試です。
偏差値的には余裕がありますが
募集人数が少ないうえに
多くの受験生が受けるので
油断できません。

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