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昨日に引き続き、タクシーがらみで怒られた私です。。。偶然なのかもしれませんが、2日連続怒られたり人と対立してしまうって、もしかして私中国化してきて、我が強くなったり強引に自分の正義を通そうとしたりし始めたのないではか。。。と不安になってきました。更に今日の出来事は、日頃の自分の行いを深く深く反省させられた出来事でもあります。小学生の頃、何をしたのか覚えていませんが、担任の先生が私の目をじっと見て「海よりも深く反省してください」と言った日のことを思い出してしまった。。。それぐらい反省中です。聞いてやってください。。。今朝、タクシーを拾おうと通りに出た。歩道で韓国のお母さん達が、子供達を通学バスに乗せている。子供達を乗せたバスはゆっくりと発車し、お母さん達は「いってらっしゃ~い♪」と手を振っている。日本でもよく見るホノボノ風景。子供を送り出すとお母さん達はそのまま歩道で井戸端会議を始める。これもよくある光景で、楽しい1日が始まる感じで実によい。私は通りに向かってそのお母さん達の15mほど離れた右側でタクシーを待っていた。お母さん達は引き続き会議を楽しんでいる。そこへ右から空車のタクシーが来た。 ↓図解よほど今日は悔しいのだろう、「図画工作万年3」でありながらこんなもん作ってみた。私は今日もへいへい、乗せてやっておくんなまし♪と手招きをした。今日は昨日と同じ失敗は繰り返さない。大丈夫、空車は2台連なっていないし、対向車線にもタクシーはいない。安心してタクシーに乗り込んだ。運転手さんに行き先を告げていると、お母さんの一人が怖い顔をして近づいてきた。めっちゃ嫌な予感がした。。。お母さんは中国語で私を怒鳴る。「私達が先に待っていたのよっ!!」は?子供送り出してただけじゃないの?井戸端会議中じゃなかったの?!タクシー捜してる素振りしてなかったじゃない!!そんなもん全く気が付かなかったよ!!朝は私は相当機嫌が悪い。「私が先です!!!」と言い返してしまう。。。私がタクシーを待っている間、彼女達は子供をバスに乗せている最中だった。それでもタクシーを先に待っていたと言えるのかっ!「待っていた」の明らかに私が先だ!次の瞬間、私にとって屈辱的なことが起こる。。。お母さんは私の方を見据えたまま一歩ずつ離れていく。離れながら中国語でもない、英語でもない、日本語でもない言語で、ブツブツぶつぶつ私に言葉を投げつける。言葉は聞き取れないが、私を罵っているのが充分に伝わる。罵るどころか私を見下し、ウンコまみれの家畜を見るような目、もしも私が朝からケンカする元気と無謀さと共通の言語があれば胸倉掴みにかかったかもしれない。。。と思うほどの憎しみを感じ、彼女の顔がとても悪に満ちているような感じがした。彼女の聞き取れない罵声を浴びる私を乗せて、タクシーは発進。かつてない憤りを感じ、可愛そうに運転手は、朝から散々私の文句を聞かされるハメになる。怒りも落ち着いてきた午後、ちょっと冷静になってこのことについて考え始めた私。お母さん達が私より先にタクシーを待っているということに気が付かなかったから、私に非があったとしてもこれはどうしようもないと思う。ただ反省点があって、どうして「ごめんね、気が付かなくて。」と譲ってあげられなかったのだろうという点。ただ譲るべきなのかどうか。。。それはわからない。タクシーは私の立っている方向、右側からやってきているし、こういう場合は先着の権利は私にあり、もし左から来れば彼女達にその権利があると、私は勝手に解釈しているから。それでも。。。今までだったら譲ってたと思うんだ。。。その辺のルールは適当だというご意見もあったし、中国人に意見を聞くと「右側から来ているのだから、あなたが先」とか「相手との距離が15m離れていれば、誰が先だとか言うことは出来ない」とか「先に乗ったものが勝ちだ」とか、意味のわからない意見まで出揃ったから、ルールついては深く考えないことにする。さて、痛烈に自己反省している点はココから。。。「人に対して通じないことが確実である言語を用い罵ることは、相手に対して相当な怒りや反感、屈辱感などのマイナス・イメージ、いや、マイナス・ダメージを与える」ということ。通じないことを逆手に取り、言いたい放題。何が悪かったのかもわからない、どうしてそんなに怒っているのかもわからない、もしかしたら物凄く汚い言葉・人に対して使ってはいけない言葉で罵られているかもと感じて、怒り倍増。共通の言語がないため、罵られた方は身動きが取れない。反撃も出来ないし、言い訳も弁解も許しを請うことも出来ない。そうやって倍増した怒りは、憎しみへと変わる。私も何回か同じ事をした。一番最近では、意地悪をしてハシをくれなかった店員に日本語で怒鳴った。他にもある。お釣りを投げられることにウンザリして、「いちいち投げんなっ!」と、敢えて日本語でつぶやいたときもあった。意識しないところで、もっとたくさんやっているかもしれない。すごく反省してる。。。私はこんなに人を馬鹿にした言動を取ってきたんだと、自分の事ながら悲しくなった。もう2度としない。どんなに腹が立っても、中国語で文句を言えないなら引き下がる。今までバイトや仕事を通して「クレームつけるにも礼儀があるっ!」と信じてきた。だから自分自身も礼節のある文句を言わなくてはならない。悔しかったら頭で中国語を組み立てるロス・タイムなく、流暢に文句を言えってところだ。絶対流暢な中国語で文句が言えるようになってやる。(あまりにも許しがたい場合、かなりのダメージだから有効☆とも思ったりしちゃいました)それから改めて感じたこと。「一人の人間の言動が、その国全ての人間のイメージとなる」ということ。私は韓国の人と接したのは、今回が初めて。よく見かけるけど、言葉を交わしたことはない。まだ頭に血が昇っているせいもあって、今日の私は韓国の人全てを「嫌な人、今後絶対関わりたくない人達」と断定してしまっている。そんなことは絶対にない、いい人達だっていっぱいいるに決まっているし、そもそも今日の事はお互いの「先に待ってる」という認識にズレがあっただけなのに。。。ってわかっていても、感情がそうはさせない。。。また、私の持ってしまったこのイメージを好転させるには相当時間がかかると思う。例えば初対面の人の第一印象が最低最悪だったら、第二印象にいい印象があっても、なかなか仲良くなれない。それと同じように、相当いい人に出会わないと好転し無さそうな気がする。。。つまり逆に考えると、「私という人間一人の言動で、他国の人に対して与える1億余りの日本人イメージが決定してしまう」ということになる。これはとても怖いことだし、責任重大だ。あわわ、今日のお母さんに私が日本人だとバレていませんように。。。今日の事は、いつもの私の姿を鏡で映したようなものかもしれない。人の立場にたって初めて人の気持ちがわかる。今日は教えてもらってありがとう。。。かもしれない。深く反省しようと思う。また今日の出来事のせいで、嫌なイメージを断定させてしまった私。このイメージを払拭してくれるぐらいのいい人も現れるだろうし、いい係わり合いだってこれからきっと出来るはずだから、第一印象に固執せずに、そういう機会を心待ちにしようと思います。どうなんだろ。。。甘いんかな。。。
2007年05月15日
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少し前に、セミナーに参加した日の私の突っ込み。 セミナーのテーマは「中国における火災のリスク」について。工場が火災にあったらいろんな責任が生じるから、普段から準備した方がいいですよという内容のもの。 工場火災の原因について日中比較。中国工場火災では・・・電気火災が最も多く、次に操作ミスや火気使用不注意など。そんな一覧表を見ていて突っ込みっ! 火遊び・・・2% 213件 ?! なんだとぉ?! 火遊びすんなっ!仕事中に火遊びすんなっ!!そんな場所で火遊びすんなっ!!! 日本工場火災では・・・やはり電気火災が最も多く、次に火気使用不注意など。そんな一覧表を見ていて突っ込み! 火遊び・・・0% だけど 7件 ?! なんだとぉ?! 火遊びは夜だけにしてくださいっ!! 日本も中国も、工場内では火遊びしたくなるものなのでしょうか?それとも工場内に入り込んだ外部者が火遊びするもんなんでしょうか? 他、おもしろかったのは。。。喫煙 中国3% 日本4%世界の3割のタバコが中国で消費されていると言われるのに、日本の方が数字が高いのはいただけない。 放火 中国4% 日本7%病んでる人が多い象徴でしょうか?放火は絶対いけません。 日本にはほとんどないのに、中国にはある「自然発火3%」も不思議でした。「知らないよ、勝手に火がついたんだもん」なんて言い訳が、耳元で聞こえそうな感じです(笑) 日本でも中国でも、工場でも工場じゃなくても。。。火災時の準備って大切ですよね。いろんな意味で面白いセミナーでした。
2007年03月23日
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最近エロトラックバックや掲示板書き込みが多くて、ムカっとします。日記をアップした瞬間にたくさん書かれちゃうからしばし見張り番、アップした後更新しては削除。。。の繰り返し。削除するのは面倒だし、だいだいイチイチ反応して突っ込み入れる性質の私ですから、「3日にマック集合で」とか書かれると、何月の3日なのか、どこのマックなのか、集合してやるから教えてくれよっ!とストレス指数はガンガンMAXに近づいていくわけで。。。なんかいい方法ないかなぁ~と思って、スタッフブログをのぞきに行くと、スタッフブログもエロトラックバックがついている。。。オタクもあんなに書かれてるようじゃねぇ~・・・とため息。。。対策として、書かれたトラックバックの内容を記載してスタッフブログにトラックバックで報告して頂戴って。。。いやいや、いちいち「こんなエロイのきましてん♪」ってUPすんの、逆にエロの広告にならない?わけわかんねぇ~っ!!と、弱い頭が煙を吹きそうになってきました。。。そんなこんなで。。。そもそもトラックバックの意味が全くわかっておらず、使ったことなんかないし使われることも滅多とないので、トラックバック不可に設定を変えました。掲示板は厄介なことに設定がコメント設定と連動しているので、悩みどころ。。。楽天外の方がコメント書こうとしたら書けないぢゃんっ!ってなことになってしまう。とりあえず禁止ドメイン設定してみました。せっかくコメント書こうと思ったのに、書けないじゃんっ!なんてことがあったら、ものすご~いご面倒をお掛けしますが、教えていただければ幸いです。無料だから大きな声で文句言うつもりもないんですが、気分も良くないし、中にはクリックして、おろろ~♪っと進んでいくうちに騙されちゃう悪どいエロもあるっていう話もあったんで、放っておくのもなんだし。。。コマメに削除していくつもりがあっても24時間張り付いてるワケにもいかないし。。。あ、エロ見つけてもクリックしないでやってくださいね♪ってなことで。。。よろしくお願いします。
2007年02月24日
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第2回、無錫弁講座。この季節、魚屋さんにて。「はぁ~?!」(なんだと?もう一遍言ってみろ!的に、下から上に上げる発音で)・・・と言ってみてください。「何匹欲しいの?」と、カニが出てくるそうです。これで卵とカニが買える様になった私ですが、まだ数が数えられないので、買い物はまだ無理です。ちなみに「3」だけ覚えました。発音は「せ」です。あぁ、ハッサロレ。
2006年11月21日
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タクシーの運転手さん、日本人だとわかると喜んでくれる人が結構いる。今日の運転手さんは、熱かった・・・。彼は私が日本人だとわかると、まず自分の車がマツダ車であることをアピールする。「中国には日本製の車が本当に多いんだ。質がいいからね。ほら、あれは日産だろ?あっちはホンダ」頼むから前をみて運転してくれ・・・怖くなるほどに日本製の車を見るたびに、指差し教えてくれえる。彼は最後にこう言います。「私達中国人の中には、日本人に対してよくない感情を持つものもいる。でも僕は思うんだ。中国人が日本を嫌ったら、私たちは一体どうやって生活していくの?日本の質のいい商品が買えなくなったら、私たちは生活が出来ないよ。だから私達は仲良くしないといけないんだ。」嬉しかった。優しくされていても本当は嫌われてるんじゃないかって思うことがある。そんな中で、「質のいい商品が買えなくなる」という理由であっても、仲良くしないといけないと考えてくれることが嬉しい。私達日本人にとっても、中国がなくなったら生きていけない。政治・歴史・経済・・・様々な問題がある中で、今の私に出来る「仲良くできる方法」を考えながら生活したい。とりあえず運転手さんと固い握手をして別れました。ゴツゴツして黒い手は、なかなか頼れそうな手でした。もっともっと仲良くなれますように。
2006年08月25日
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お仕事でいろんな工場にお邪魔します。もちろん相手の方は、お仕事でお忙しい中、お時間を頂いているわけで、私の勉強の手伝いのために時間を空けて下さっている訳ではないのですが・・・。↑と、言い訳を入れてから・・・一言・・・。めっちゃ面白いんです・・・。お邪魔する前に一通り、出来る限りの勉強をしてから行っているつもりなのですが、実際にお邪魔していろんなお話しを聞いていると、本当に驚きます。こんな外国の意味のわからない土地で頑張っているオジサマ達のご苦労があってこそ、成り立っていた豊かな生活だったことに気が付かされます。えー!ポテトチップの袋、こんなところで作ってたの?!詰め替え用ハミングも?!えー!事務時代によく見た、滅菌手術セットや腰部固定帯も、こんなところで?!なんで薬の包装用PETもここで作ってるの?!水道管に使うつなぎ目の部品?よくわかんないけど、その部品がないと水が飲めないんだよね。そしてそんなオジサマ達を支える、お昼ご飯を作る食堂の会社まで・・・。普段何にも考えることなく暮らしていた。そんなボンヤリしていた生活に、喝っ!!社会って、社会で働くって、人と人との支えあいなんだね。サービスを提供してくれる人、技術を提供してくれる人、物を造ってくれる人・・・。いろんな人たちがみんなの生活を支え合っている。今日、誰かのために働いた人も、明日、誰かにその生活を支えられる。そんな風に、グルリグルリと「誰かのために」が回っているのが社会なんだね。小学生の夏休みの宿題みたいなことを書いたけど、いろんな人の手を渡り、自分の手元に便利で良い品質の物が提供されていることに気が付いて、そこに喜びと感謝の気持ちでいっぱいなんです。
2006年08月21日
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日本人と接するのが初めてなんだろうか、こちらがビックリするような質問を受けることがあります。1.日本人って箸使えるの?!そんなにびっくりしなくても・・・という勢いで驚いておられました。「使えるよ」という答えに、「へぇ~」と感慨深げに納得。2.日本人って米食べるの?!え?なんで貴女、米食べてるの?!という表情で驚いておられました。「日本人、米大好きだよ。米がなかったら何食べたらいいのよ」という答えに、「いや、絶対日本人は米を食べないはず」と頑なになる根拠って一体どこに?隣国でありながらも、互いを知ることは難しいのかもしれない。「中国人といえば?」と弟に質問してみると、「ラーメンマン(キン肉まんのキャラ)とか、辮髪とか、いつも手を袖の中に隠して『●●アルヨ』って言ってそう。あ、国民全員マージャン出来そう」お互い様ですな。
2006年06月27日
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西日本をブラブラしています。昨日は宮島へ行きました。日本3景、素敵です。何より素敵だったのは・・・2.5m超えのピラルク・・・。しかも3匹・・・。でっかいシルバーアロワナと共に優雅に泳いでおりました。あんなに小さな水族館、舐めてかかっていましたが、どうもすいません・・・。1m級白いカイヤン、目が釘づけ・・・。かつてコーナンで黒いカイヤンを100円で衝動買いし、帰宅後本で調べたら、成長すると60cmとあり、ひっくり返ったのですが、なにが60cmだよ・・・悲しいかな、病気で死んでしまったのだけれど、彼とお別れしておいてよかったと、ホッとしてしまいました。以後、ナマズの仲間の衝動買いを禁じている私です。中国でも水槽がある素敵な生活を企んでいます。夢の120cm水槽・外部ろ過・4灯はたぶん無理な予感がするので(コスト・飼育場所)、30cm水槽でミドリふぐでも飼いたいです。いや、やっぱり基本のネオンテトラちゃん、アクアテラに全力投球か・・・。迷う。かつて最もハマったのは、底面ろ過を利用したテラリウム、テーマはジャングル。陸地の部分に食虫植物を植えた自信作でした。ここにカイヤンを投入した、馬鹿な私です。無錫南禅寺に大き目のペットショップ街があるのは、下見済み。質や価格など、調査・購入しましたら、ご報告申し上げます。
2006年05月01日
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いやいや、突然メールで「サポーター」募集と来ました。当然・・・応募です。ボランティアだけど、いろんな事が出来るような気がして・・・。まだ現地入りしてないので、自分がどういったことをお手伝いできるのかわからない状態ですが、これが私のひとつの役割として、日々の生活の充実へ繋がればな~なんて思います。興味のある方、応募してみても面白いと思いますよ。http://searchina.ne.jp/supporter/
2006年04月21日
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さてさて、在日中国人ケンボーさんよりいただいたバトンに挑戦です。1)前の人が答えた漢字に対して自分が持つイメージは?『汗』 『涙』 『気』ということでしたので・・・『汗』・・・苦手! 暑いの嫌い。『涙』・・・美しい 人の心が良くも悪くも最も動く瞬間『気』・・・万物の源 元気 天気 大気 病気 全ては気で出来ている。2)次の人に回す漢字を三つ 藍 煙 華3)大切にしたい言葉を三つ根気・・・私に最も欠けているもの睡眠・・・これは一番大切で、至福のとき厳守・・・約束 時間など、人と関わる上で大事なこと4)漢字のことをどう思う?英語はその単語の意味を知らないと理解できないけど、漢字は個々に意味を持っているから、知らない単語でもなんとなく意味がわかったりする。中国語を見ても、なんとなく理解できてしまったり・・・。最も便利な言語ではないかと思っています。5)あなたの好きな四字熟語を三つ教えてください。「曖昧模糊」・・・発音が好き。曖昧なのもこれまた人生。「以心伝心」・・・真心あれば、きっと伝わる「花鳥風月」・・・美しい日本の風景が浮かびます6)バトンを回す7人とその人をイメージする漢字を7人も友達いません・・・。誰か持って行って下さい~ケンさん、こんなもんでいかがでしょう。
2006年04月20日
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今、私は鹿児島で待機中なのですが、鹿児島にいる間にせめてこの故郷を満喫しようと思い、昔から行きたくても機会に恵まれなかった薩摩半島最南端の町、山川町へ行きました。隣接する指宿市の「砂蒸し温泉」。ここは海岸の砂浜が熱い地下水で熱せられ、砂がホコホコに温かく、浴衣を着た状態で砂浜に寝転がって、おばちゃんたちが体の上に砂をかけ、埋められてしまいます。温かい砂の中、見えるのは青い海と青い空、雲がプカリと浮かび、波の音が静かに心を洗ってくれます。青々とした開聞岳、咲き乱れる美しい花、私はなんと素晴らしい大地に育てられたのか・・・それはそれは感動でした。午後3時、帰りの船を待つ間、私たちを襲ったものは空腹でした。どこの町も過疎化に悩む昨今、この山川町も活気なく、コンビニどころか食堂など皆無。道行く人に食べ物を売っている所はないかと尋ねて尋ねて・・・たどり着いたのは1件の「すり身」屋さんでした。「七宝フーズ」さん。手作りのつけ揚げ(さつま揚げ)、最近はチーズ入りだのトッピングに凝ったものが多い中、昔ながらのその色と形は祖母を思い出させます。食べ物を前にした私たちの空腹は絶頂を迎えました。可愛らしいエプロンを身に着けた奥様、お腹がすいた旨を伝えると、嫌な顔をひとつせず、店内のテーブルへ案内し温かいお茶でもてなしてくださり、若い息子さんはきっとお店の商品をわざわざ開封してくださったのでしょう、カツオの腹皮を温めて出してくださり、私たちは昔ながらのつけ揚げと、山川の郷土の味でお腹一杯。そして田舎の優しいもてなしに、心も温かくなりました。見ず知らずの人間が、突然店に買い物に来たかと思えば、「お腹がすいたので」と言う。そんなずうずうしい人間に、どうして温かくもてなしができますか。これが田舎の良さ、これが私が自慢とする故郷、鹿児島なのです。ありがとう、奥様、息子さん。今日は本当に体も砂蒸しで温まり、心まですっかり温かくなる旅が出来ました。この気持ちを決して忘れることなく、人との関わりを大切にする日本人であること、鹿児島で育ったことを誇りに生きようと思います。苦しくなった時、逃げたくなった時、私にはこんなに素晴らしい故郷がある。私には帰る場所がある。だからこそ、私は頑張れそうな気がします。さつま揚げもカツオの腹皮も、本当に素朴でありながら味わい深かったです。一度御賞味ください。七宝フーズへジャンプ
2006年04月18日
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