2007年06月16日
テーマ： 最近、読んだ本を教えて！(24657)
カテゴリ： 小説
『地に埋もれて』あさのあつこ
夢なのか、それとも幻なのか…。
黄泉と現が交差する、生と死のミステリー。
88oliveさん のブログでも紹介されていて、
以前私が読んだ 『透明な旅路と』 の続編でもあり、
ずっと気になっていた本です。
（続編とは言え、まったく違うお話なのですが･･･）
書評などでは、モダンホラーとかモダンミステリーと、
紹介されていますが、モダンではあるかも知れないけれど、
全然怖くないし、気持ち悪くもないです。
一言で表現するならば、<妖艶な大人のファンタジー>かな。
特に「藤の花」が、妖しく色っぽく、
脇役である不思議な少年「白兎（はくと）」の存在を、
一層際立たせています。
「白兎」とは、いったい何者なのか、ここでも明かされません。
死神なのか、悪魔なのか、もしかしたら天使なのかも。
死んだ人を成仏させるための死の案内人･･･。
二作通してみると、真の主人公は「白兎」なのかなと思います。
他に同じ登場人物は出てきませんから、安易な考えですが。
いつか、「白兎」の正体が明かされるのかな？
更なる続編に期待をこめて。
それにしても、あさのさんは、 『バッテリー』 『福音の少年』 同様、
少年（特に美少年）を描くのが上手すぎです。
ドキドキしてきちゃいます
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