2010/04/21
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カテゴリ: spring

花言葉は
青春の喜び、初恋の味、思い出、愛の芽生え
色によっても、違います。

白のライラックは 美しい契り
紫のライラックは 愛の芽生え

フランス語では、リラ
リラの花の方が、馴染みがあるような気もしますね。
「リラの花咲く頃」は一年中で最高の気候をさしていう言葉なんだそうです。



ライラックの花からの連想したのは、トルストイの「復活」

ネフリュードフがカチューシャに想いを託すのがこの花でした。


「ライラックの茂みにかけ寄ると、彼女は花の散った白いライラックの枝を折り取って
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  この時から、ネフリュードフとカチューシャとの関係は一変して、純な青年と純な少女との
  互いに思い思われる、一種特別なものになってしまった。」

 堕落するカチューシャ、罪を悔いるネフリュードフ・・・
 暗い筋立てのなかで、このライラックの茂みの場面だけが明るく輝いていた。
 ライラックの花は、いきいきとピュアな青春の象徴のように美しい。。
 ・・・・・そして、それは罪の始まりでもあったのです。
bl-line01.gif


 「復活」の主人公は貴族のネフリュードフと娼婦のカチューシャ。
 ネフリュードフはある面においてトルストイの分身でもあったのです。

 ネフリュードフは陪審員としてある裁判に出たのですが
 そのとき、彼は被告人がカチューシャだったのです。
 彼女は盗みそして殺人の罪で起訴されていたのです。

 実は、ネフリュードフは大学生のとき、
 伯母の家の小間使いであった少女といってもよいカチューシャを
 うまくだまして犯したのです。
 その後ネフリュードフを愛していたカチューシャは
 自分が騙されていたことに気付くのですが
 彼女はネフリュードフの子供まで身ごもっていたのです。


 ネフリュードフに捨てられたカチューシャは娼婦の身に落ち、
 社会の最下層で虫けらのように生き抜きました。
 そして客との間で事件に巻き込まれたのです。


 一瞬にしてカチューシャの状況を理解したネフリュードフは深い罪の意識に陥り
 カチューシャを救おうと決意します。
 また、彼はカチューシャと結婚しようとした。
 ただ、ネフリュドフの告白を聞いたカチューシャは
 彼を許そうなどとは思わずうまく利用し ようとした。
 こういう所は、女のしたたかさ?なのでしょうか・・・


 カチューシャは有罪となり、シベリア送りに。
 ネフリュードフはありとあらゆる手を打って、
 カチューシャを無罪にするよう動き
 彼自身もカチューシャの後を追ってシベリアへと。


 最終的には、ネフリュードフに心を閉ざしていたカチューシャも
 昔のように彼を愛するようになったのですが。
 彼女はネフリュードフの結婚の申し込みを断り
 同じくシベリア送りになった政治犯と結婚することにしたのです。

 何故?って思いますよね・・・
 これが、また、女心なのです。
 カチューシャはネフリュードフに迷惑が及ぶのをどうしても避けたかった。
 愛を越えた愛・・・・なのでしょうか

 カチューシャはネフュリュードフから去ってきましたが、
 ネフリュードフの勤めは終わらなかった。
 彼はカチューシャの幸福だけでなく、
 ロシアそして人類の幸福を考えていたのです。
 彼はそのためにキリスト教により近づくことを選択した。


 「復活」を読むと、19世紀末のロシアの閉ざされた状況の中で、
 トルストイが必死になって人類の救済を叫んでいる姿が髣髴としてきます。


 トルストイは人類の幸福を考え抜いた大芸術家でもあったのですね。

 ネフリュードフとカチューシャの愛の形こそ
 本当に純粋の愛・・・・だったのかもしれません。

 そんな事を思いながら
 ギャラリーをお楽しみ下さい
 BGMは、浜埼あゆみさんの「you were...」










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最終更新日  2010/04/21 11:03:32 AM
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