LAUNDRY ROOM

今回 遠野で泊めていただいた 「MILK-INN 江川」 さんは、宿泊用の設備を整えた 宿が本業ではない。
これがひとつのポイントにもなっていることなのだが、 政府の「構造改革特区」構想から生まれた「雑酒」に対する税法上の措置 で・・・

と 、難しいことはさておき 、大抵は、 農業者が自分の米を使って自分で作った酒 を、兼業として営む 「農家民宿」で、泊り客などに出すことを認める よ というもの。

農業が本職の「農家民宿」 で、

宿泊場所としての「設備」を期待するのは筋違い。

農家を親戚に持つ方なら想像がしやすいと思うのだが－－－
２階に、「あいだのフスマ」を取り払うと親戚中が集まって「法事」が出来るような 続きの和室が二間 そこの一間に寝泊り させていただいた。
洗面所は廊下にあって、トイレも ご家族が日常に使っている場所 。

アミュニティグッズは、当然、無い。

（ただし、 タオル類は、ご自由に というように、置いてくださっていた）

その代わりに、 １泊２食つきで、６５００円。「どぶろく」を所望して、プラス５００円～１０００円。
この安さで、 先日の記事 の 一番下の写真 にあるように、殆どが、江川さんの 「自前材料」を使った家庭料理 。

ピックアップしてご紹介する。まずは 山菜の和え物料理二種

写真からは到底伝わらない 香りと美味しさ 。
確認しなかったが、 ウィンナー も、メーカーでさんざん試食していた私が、コレはこちらで作られたものだと、当然のように思っていただいていたので、多分間違っていないと・・・思う （市販のものだったらごめんなさい！）
粗挽きでプリプリ 、材料をいじりすぎていない、私がもっとも好きなタイプのもので、 超美味しいウィンナー


下、 キノコの小鉢二種 。

秋の保存物なのだろうが、 これまた美味 。右は、山菜好きの私も初めての食感で、伺ったのに忘れた・・・「ナントカ舞茸」の石突きに近い部分。箸休めどころか、 箸が止まらない（爆）


そして、天麩羅の盛り合わせ。

とても食べきれないと思って魚の天麩羅は翌朝に回していただき、関西に行ってから殆んど口に入らなかった 山菜天麩羅を堪能 。


で、その 魚 だが、こちらが煮付け。
ジャーン！

そう、山女魚（やまめ）！ なんと、おじいちゃんが養殖している。

皆様ごめんなさい、旨かった～!!!

まさかヤマメをいただけるとは思ってもいなかったので、 感激 。


このお造り、 ニジマスかな？ と思っていただいていたが、 もしかするとこれも山女魚だったのかも しれない。ルイベに近いまでの氷温のために、身が締まったマスと思って口にしたが、今考えると 身のしっかり具合がマスとは違ったような・・・
食いしん坊なだけで、グルメではない私なので頼りないものだが、とにかくしっかりとした美肉で非常に美味。




この他にも ウド・大根のお漬物他小鉢 ...そして 蕗などが炊き込まれたご飯 に、 スイトン風の実だくさんの汁物 が丼で供され・・・ヨソ様で出されたものは 遺さずに戴く主義の私 でも、いくつかを 「これは明日の朝に」 とお願いしたほどの 量 と 品数 。
これらの料理、 全てがご家族の手による ものだ。

そして、たいへん申し訳ないことに、 その日の泊まりは私一人！
自覚はしていたつもりだが、私は、余程の物好き？
道産子なので、冬の寒さ自体への怖れもないし、対処の心構えがあるし、だから平気でこの時期が選べた（というより、むしろこの時期を狙った）のだが、改めて、この時期、敢えてオススメしたいと思う。

あ～、でも、悩み多いなぁ・・・・・あまりメジャーになって欲しくない、一人占めしたい、ズルイ気持ちもある。


私一人のために、普通でも車で片道４０分以上かかる冬道を遠野駅まで迎えに来てくださり、私一人のために、到着した時には１０畳の部屋がすっかり暖まっているようにストーブをつけていてくださり、私一人のために、何品もの食べきれないほどの料理に手をかけてくださり・・・・・山深い冬の遠野での、身も心も暖まるもてなし。

江川さん、
本当に本当に、ありがとうございました!!!

江川さんに着いて、玄関や和室に飾ってあった「食」に関する賞状や免許の多さにも驚かされたが、夕食のボリュームとその材料の多彩さには、本当に驚かされた。
そのもてなし料理の多さと「どぶろく」を前にして、つくづく、学友達に早くに声をかけて一緒に来るよう手配しなかったことを悔やんだ。
一人旅にとても満足していたのに、 はじめての後悔 だった。

５人以上で、と先日から言っているのは、こんな後悔から来ているのだが、 なぜ、５人なのか？



それはヤマメの炭火焼が食べられるから！ （笑!）

今回、何もかもが私一人の為になので、 私はたいへん申し訳なく感じていた が、 江川さんも、私に申し訳ないと おっしゃる。
ヤマメの炭火焼をご馳走したいが、炭を熾して焼くとなるとそれなりの手間と費用がかかる為、 ５人以上の方がいらっしゃる時だけのサービス にしている、申し訳ないと。
申し訳ないのはこちらである。

大丈夫、次には。と、それゆえの５人以上で・・・

失礼いたしました!!





さて翌朝は、ハイ。こちらは MILK INN なのです。

猫、毎日お腹いっぱい(笑) 一番行儀の悪いコの横腹が茶色いのは、ストーブの側により過ぎてコゲてしまったのだと。
あっぱれなマッタリ具合、我が家の猫達の上をゆく。


※これは、基準を満たさない為に廃棄する牛乳であり、決して管理が悪いのではない。 くれぐれも誤解なきよう。


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