うたたねの店

うたたねの店

2003/09/09
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カテゴリ: カテゴリ未分類
土曜日から、東野圭吾の『秘密』を読んでいる。


田舎に帰省する妻と娘がスキーバスの事故に遭い、妻はやがて亡くなり、小学6年生の娘は意識不明になる。意識を回復させた娘は、妻の魂が乗り移っていた。中身は妻の直子で、でも外見は娘。ストーリーは平介の主観で描かれている。様々な意味で、平介は困惑することになる。
世間の目があるので、直子に自分のことを『お父さん』と呼ばせることにする。自分は妻を失ったのか、娘を失ったのか分からなくなる。
これは夫婦の物語なのだ。
娘の体に魂だけが映ってしまった直子は、もう一度自分の人生をやり直そうとする。自分ができなかった人生をもう一度やりなおそうとする。平介にもずっと自分が思っていた本音を言う事になる。

この本は読む時期、読む人の立場によって様々な読み方が出来ると思う。男性ならば平介に、女性ならば直子に感情移入をするだろう。

私は直子の考え方や気持ちがとても共感できた。
著者が男性の小説を読むのは実は初めてに近い。男の人の気持ちがよくわかって、興味深い。

小説って、残り半分でガラリとストーリーが変わる。
私は影響を受けやすいので、今はなんとなく直子の気分。もしも自分が娘の体に乗り移ってしまったら、どんな感じなのだろうか。

*
部署のお引越しが終わり、昨日から新しい階にうつった。
外の景色も変わり、まるで新しい生活が始まったかのよう。
新しいお部屋は以前よりも狭く、上司との距離が近い。
時々飛行機が空を飛んでいるのが見える。
唯一とても嬉しいことだ。悠々と小さな物体はとても自由に見えて、昔から好きだ。





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最終更新日  2003/09/09 11:37:26 AM
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